表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/29

ep.9

とりあえず、どうしてギル様が引きこもっちゃったのかを考えるべきだよね。私の記憶中の情報だけではギル様は頑張り屋さんだっだということしか、わからないんだよね。あと、確かギル様が闇落ちしたのは十二歳の頃だって妹は言ってたはず!今、ギル様は何歳なんだ?そう疑問に思い、私はギル様の年齢を聞くためにソフィアを探した。ソフィアを探して部屋中を見てまわっていると、ソフィアは部屋の掃除を終えたのか、シーツの入ったカートを押して部屋の中から出てきた。


「ソフィア!」

「あら、どう致しましたか、アリシアお嬢様?」

「あのね!ソフィアにギルちゃまの年齢を聞きたくて!」


すると、ソフィアは一瞬、少し強張ったような顔をしたように見えた。しかし、すぐに、いつもの優しそうな顔に戻った。気のせいか、そう思いながら、ソフィアの返答を待った。


「ギル御坊ちゃまは今年十二歳になられるはずですよ」


さ、最悪だ。十二歳だと、十二歳ならもう手遅れかもしれない。どうしたらいいんだ。十二歳だということはもう闇落ちをしている最中かもしれない。早く動かないと。あとは、ギル様がどうして頑張り屋さんになったかを知ることが必要だ。考えうる可能性は、例えば


ギル様「ひええ、テストで0点を取っちゃったよお。よし、ベットの下にテストを隠そう!」

ソフィア「あら、これは、0点のテスト。オリビア様ーー!」

父母「こらーー!ギルバートーー!」

ギル様「ごめんなさいいい」


これが理由で、ギル様は部屋から出て来れなくなっちゃったとか。または、


ギル様「宿題が終わってないよーー」

ソフィア「ギル様!宿題が終わっていないではありませんか!」

父母「終わるまで勉強してなさーい!」


これもありえる。それで、頑張りすぎちゃってるのかな。それなら、早くギル様に休息を取ってもらわなきゃ!そうしないと、ギル様はどんどん闇の底に落ちていってしまうかも。あ、そうだ!勉強を頑張っているなら疲れてしまっているはずだ。それなら、クッキーを作って持っていってあげよう。考えついたら即行動!それが私のモットーだ。私は屋敷のキッチンへと駆け出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ