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ep.21

「結構です!」


そうは言ったものの、ギルにぃは私と一緒に馬車に乗り込み、ギルにぃは私の向かい側に座った。


「今から、ご令嬢のパーティーに行くんでしょ?お父様がアリシアがそういう場に出るのは初めてって言ってたから、お父様に言って僕はアリシアの付き添いをすることになったんだ」

「それ、ちつようないと思うですけど」

「僕も僕で、あの屋敷に用事を見つけたから」

「それなら、ちかたないのかも?」


何か引っかかる気もするが、お父様が言ってるなら仕方がないと思って、ギルにぃと馬車の旅に出た。私にとって、お父様やお母様を抜いて馬車に乗って何処かに行くというのは初めてで、内心ドキドキしており、とても楽しかった。


しかし、最近忘れかけていたが、目の前にいるのは妹があれほど慕っていたギル様、本人だ。正直その整っている顔を直視するのは緊張してしまい、そっけない態度を取りがちになってしまっている。まあ、そんな態度を取ってしまうことはしょうがないと思っている、だって、ギルにぃの顔が整いすぎているのが悪い。そんなギルにぃの顔を見ないためにも私は外の風景に集中した。あの家の色は独特だとか、あそこは原っぱだから寝転んだら気持ちよさそうだなとか、そんなことを考えていると、いつのまにか到着していた。


「着いたよ、アリシア」


先に降りたギルにぃがそう言ってこっちに手を差し伸べてきた。


「ありがとう」


そう言って、私はギルにぃの手をとって、馬車から降りた。すると、このお屋敷のメイドさんが出てきて、パーティ会場まで私とギルにぃを案内してくれた。ギルにぃは、この家の人に挨拶をするからと言って、どこかに行ってしまった。


パーティ会場は陽気で、みんな楽しそうだった。加えて、周りの女の子たちはみんな可愛い、思った通りだ。よしっと意気込んで、声をかけに行こうとした。


でも、私は大切なことを忘れてしまっていた。私は極度の人見知りだったのだ。現実世界にいたときは、家族や、気の知れた友達以外と喋るということをせず、学校の休み時間は本を読むか、勉強をしていたタイプだったのだ。


(やばい、どうやって友達って作るんだっけ)


あたりを見渡すと、もう、みんな集まって話をしている。私はとりあえず、近くにいたメイドさんにジュースを貰い、端っこの方で飲むことにした。

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