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第4話〜オーク捕獲作戦〜



*******************************


 ・種族名/名前/ゴブリン/一太郎

 ・性別/♂

 ・階級ランク/G+

 《身体的能力》

 ・Lv.30

 ・HP1290/1290

 ・MP0/0

 ・攻撃力=96(+15)

 ・守備力=48

 ・俊敏性=76(+10)

 ・攻撃魔力=0

 ・支援魔力=0

 ・守備魔力=62

 《特殊技能スキル

 ・【攻撃力上昇・Lv.1】

 ・【俊敏性上昇・Lv.1】

 ・【逃げ足】Lv.MAX

 ・【チームアタック】

 《装備》

 ・包丁(攻撃力+5)

 《レベルアップ必要経験値》

 ・180/2750

 《進化》

 ・Lv.36到達=ゴブリン・エリート/階級ランクG+→F


*******************************


 このステータスタブレット、便利な事に捕獲テイムしたモンスターのステータスまで閲覧出来たりと、出来ることがかなり多い。これでネットに繋がれば最強の一言なんだが……贅沢は言えないわな。


 このステータスの持ち主、ゴブリンの一太郎が最初に捕まえたモンスターだ。

 この他にニノ助、サブローというゴブリンを捕獲テイムした。

 その3匹の中でも、この一太郎が一番バランスが良く、高いステータスを誇っている。

 人間にも身体能力に個人差があるように、モンスターにも個体差が存在していた。そりゃそうだ。


 これがゲームなら個体厳選をしたい所だが、何十体もゴブリンの厳選なんかアホらしくてやってはいられない。

 はじまりのまちを出てすぐにLv.2〜4のポ○ポやコラ○タの厳選なんかしないだろう。より良いモンスターを捕獲テイムする下地さえ整えられればそれでいい。


 それで言えば、一太郎やコボルト達は充分その働きをしてくれる。

 目的は捕獲テイム。HPをそこそこ削れれば、捕まえることが出来るんだから。

 倒さなくて良いのが救いだ。もし倒さないと捕獲出来ないとなるなら、全員のレベルをあと10は上げて進化を視野に入れないといけない。


 それぐらい、階級ランク差は大きい。

 小学生がどれだけ鍛えても、へビー級ボクサーには歯が立たないだろう。マジで階級ランクが違うっていうのは、それぐらいの差がある。

 育成補助の効果でステータス底上げして、武器持たせて、数体がかりで戦って、ようやく一体に傷をつけて捕獲テイム成功確率を上げるのがやっと。


 そんなに警戒する必要あるか? と思うだろうが、当たり前だ。

 俺は一度、オークが戦う場面に出くわした事がある。

 ――とんでもない筋肉馬鹿だ。

 相手は同じオークだったが、大型のバイクや道路標識を武器に殴り合っていた。

 身長は2mを超えて、体格は相撲取りより太い。腕なんか成人男性のウエストくらいある。“あれ”でF級なんだぜ? ダンジョンを攻略してる最前線の連中、一体どんなのと戦ってるんだよ。

 

 まぁ? 俺には関係ないけどね。俺には俺のペースがある。

 F級のモンスターを捕獲テイム出来ればやれることが多くなるから、地道に地道にだ。

 F級がいれば同級のモンスターを捕獲するのも楽になるし、F級モンスターが増えればここら一帯の散策なんか楽勝だ。住処すみかをより都心部に近い所へ移すこと事も視野に入れられる。

 超大型ダンジョン……東京タワーダンジョンへと、小さいながらも一歩近づける。


 今現在判明している東京タワーダンジョン近辺に現れるモンスターの平均階級は、脅威の“D”。

 F級捕獲に一年使ったのに、インフレ激しすぎんか? D級とか名前しか見たことないから、マジでどんだけの化け物なのか想像も出来ん。

 

 でも、やってやれないことはない。いずれ遠くない未来、とっ捕まえてやる。

 

「ま、とりあえずは目先の目標。オークの捕獲テイムだ」


 今日の夜あたり、決行しよう。



――◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇――


 

「……そろそろ出るか」


 部屋の電気はつけられないから、月明かりで腕時計を照らし時間を確認する。

 21時……絶妙だな。このくらいからモンスターは活発に行動しはじめる。

 

 先に闇烏のカーくん、すーちゃんの二羽を外に行かせ、家の近くにゴブリン数体がいることは分かっている。

 先にソイツ等を倒してから、オーク捜索に移る。


「出てこい、お前達」


 六つの匣水晶からモンスターを召喚。


「ギギ」

「ワフッ」


 ゴブリン3体、コボルト3体が俺の前に光を纏って出現する。

 ゴブリン達は自分達の武器に不調がないかを確かめ、コボルト達は身体を震わせてハッハッと舌を出して息を荒げている。

 よしよし、全員やる気満々だな。


 全員なんの問題もないのを確認し、モンスターが入っていない匣水晶をタブレットに収納する。マジで便利なんだわぁ、このステータスタブレット。

 ただ収納出来るアイテム数には限りがあるから、絶対無くせない大事な物だけを収納しておくってわけよ。それ以外は手持ちのリュックとかに詰め込んでいく。

 タブレットのアイテム項目をタップし、《収納》の項目を選ぶ。

 俺の手持ちアイテム《匣水晶×6》を選んで、《選択アイテムをタブレットに収納しますか? ▶︎YES NO》という選択が出てくるので、YESを選択。

 すると、俺の手にあった匣水晶は光の粒に分解されタブレットの画面に吸い込まれていく。


 この謎技術、ファンタジーって感じだよなぁ。便利だから良いけど。


「よし、一太郎。ニノ助。サブロー。ヨシコ。ゴンザレス。六郎。今宵、俺たちは“オーク”に挑む。新たな仲間を手に入れるんだ」


 6体の仲間と目線を合わせ、力強くそう言った。

 コイツ等とも長い付き合いだ。全員にやる気が満ちていることを言葉を交わさなくても分かる。


「オークというさらなる戦力を得て、もっともっと強くなるぞ。俺は石でもぶん投げて援護しながら指示を出す。基本戦闘はお前達が頼りだ。良いか? 狙うのは脚だ。脚の腱、関節をズタズタに切り裂いて、動きを取れなくしろ。コボルト隊は俊敏性を生かしてオークの注意を引け。ゴブリン隊は自慢の短剣でオークの脚を潰せ。狙う脚は片方だけでも充分だ。匣水晶で捕獲テイムしてしばらく入れておけば傷は治る」


 俺の言葉に真剣に耳を傾ける6体。当然、命が掛かってるのを理解しているからだ。

 俺はコボルト達に防犯用カラーボールを渡す。


「チャンスがあったら顔に目掛けてコレを投げろ。中にある液体で視覚と嗅覚を奪える。奪った後は離脱して、脚の攻撃に回れ」

 

 ゴブリン達には予備の包丁を数本ずつ。とりあえず手数で攻める。

 俺もいざと言う時の為に一本持っておく。目玉になら俺の力でも突き刺せるだろう。

 よし、準備は整った。遠投用に角ばった石もリュックに詰め込んだし、護身用の包丁。

 全員にも道具を持たせてあるし、闇烏からもモンスター大量発生などの知らせはない。


「よし、行くぞ野郎ども!」

「ギギギッ!」

「ウォンッ!」

読んでくださり感謝です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 泥臭い戦闘準備良いですね
[一言] ネーミングセンスが俺と似てるだと....w
[一言] 前回終わりに書いたステータスを 変動もないのにそのまま次回の冒頭に書く必要はないと思います
2021/01/10 20:49 退会済み
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