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リークの寵愛、レーチェの幸せ

魔王アングラージの戦いから、数ヶ月が過ぎた。

あの一件から、リクイド殿下は私を離そうとされない。


「殿下、リクイド殿下…ちょっと待ってください。」


リクイド殿下の両腕が、私のウエストをぎゅっとホールドしている。


動けないんですけど……。


リクイド殿下は、私の顎をくいっと上げ、殿下の綺麗な(グリーンとライトグレー)と絡め合う、殿下の瞳とても綺麗。


ふにゃ~と、うっかり見とれていると。


「レイチェルあのなぁ~、この状態でそんな顔をされたら我慢が出来ないだろ。」


「我慢て…何を?」


「可愛い、レイチェル」 チュッと軽くキスをする。


リクイド殿下こんなキャラじゃ無かったじゃないですかーーーーー。


チュッってキスされて、顔が真っ赤になり、頬を両手で押さえる。


リクイド殿下は私を抱きしめながら、耳元で「レイチェル、リクイド殿下じゃないだろ」と囁いてきた。


レイチェルは、何と呼んでた?と再度囁く、


もうダメ~、腰砕け~。


だけど、その呼び方は……。


「だって」 私は儚げに…


思い出すのは、ティアとリクイド殿下の姿。


二人が見つめあい、微笑んで、ティアが「リーク様」 「リーク」と囁き、嬉しそうにする、リクイド殿下が目に浮かぶ。


思い出すだけで、涙が溢れてきた。


それを見たリクイド殿下は、「どうした?レイチェル。」


「だって、呼びたいけど……」


もう、もう、もうーーー。


「ティア様とリクイド殿下が仲良くしていた、時の事を思いだしますし………。」


私は更に続きけた。


「私を無視して、蔑ろにして。冷たくされたリクイド殿下を思いだします。」


私は、言いながら又涙が出てきて、経たりこんだ。


座りこんだ私と一緒に、殿下もその場にすわられ自分の胸に私を倒れ込ませ、ぎゅっと抱きしめる。


「殿下?」


「あの時は。 どうしてティアを気に止めるようになったかは、覚えていない。

むしろ気に止めて居なかった、おれはレイチェルが好きだからな。」


ふっと微笑まれる。


「それが、ティアと初めて挨拶をした時、瞳に何かが弾けたような衝撃を受け、目に痛みを感じんだ。

その時に、ティアから魅了魔法を掛けられていたのだと思う。

何故だかそれから、ティアの側に居たくなってしまい。ティアに会うまで大切だったレイチェルを見ても何も思わない……思わなかったのに。アレクセイがレイチェルを、気にかけるようになってから、私の心がおかしくなった。」


リクイド殿下は身体を少し放し、私の顔を両手で挟む。


「あの時は、何の感情かは分から無かった、今思えば嫉妬だな。魅了させられて駄目なバカ野郎の俺でも、思ったんだよ。」


「殿下。」


「俺のレイチェルが、他の男と仲良くしているのが許せなかったんだ。」


涙がとまらない。


「愛してる、レーチェ。」


リクイド殿下は涙を何度も唇で拭う。


「辛い思いをさせて本当にすまなかった。」


「レーチェ、お前だけを愛してる。」


ああもう、駄目。こんなの聞かされたら、そんなのどうでもよくなっちゃう。


「リーク、私も。私も、愛してる。」


「愛している、愛している、愛している。レーチェ。」


リークからんの、愛の言のリピートされて、私は嬉しくなり本能のままに、リークの身体に手を回し抱き着いた。


「私も、愛してるわ リーク。」


ぎゅっと抱きしめ合う

お互いの身体から、早いドキドキが伝わる。


「レーチェ……早くお前を身体ごと……俺のものにしたい。」


リークは私の唇を塞いだ、何度かの啄むような口付けから、深く口付けお互いの舌を往復させる。


くちゅと、お互いの唾液の音が聞こえる。


その音にレーチェは、覚醒し恥ずかしがった。


真っ赤な顔をして、うつむくレーチェは超絶に可愛い。


俺は、レーチェを胸元に寄せ幸せを噛みしめた。


レーチェは、救われたかな。

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