表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第1編 Justice of Bullet  作者: SEED
第2章 悟り
PR
13/28

友に歩む者 後編




「ふぅ。」


「終わったのか?」


「ああ。」


沙紀は部屋にある漫画を読み、悠真は時々こっちを気にしながら文庫本を読んでいた。静かだったおかげで作業にも集中することができた。


「で、中身はなんだったんだ?」


「今から開くよ。」


ファイルは文書ファイルだった。中身を見ようとするとパスワードがかかっていた。


「暗号化してさらにパスワードをつけるってどんだけ厳重なんだよ。」


「それだけ大事ってことだろ。」


「どうするんだ?」


「こういうのにはある程度法則性があるからな。俺の作ったプログラムがあれば大丈夫だ。」


ものの数秒でパスワードを解析しおえ、開く。


「メッセージ?だよな。」


「ああ、そうらしいな。」


「なんて書いてあるの??」


『私は今日本を脅かそうとしている者達の情報を手に入れた。私に何かがあってからでは遅いので、ここにテロリストの情報を記しておく。これを解読できたとい事はそれなりの力を持ったものだと思う。どうかその力とこの情報を正しい方へ使ってくれることを願う。』


そしてそこにはある場所も明記されていた。


「遺書?」


「何怖い事さらっと言ってんだよ。」


「これって.......テロリストの敵の人がつかんだ情報....だよね?」


「ああ、そうらしいな。」


「とりあえず、ここに行ってみるか?」


「それは危険すぎるだろう。」


「ところで、この一番端に書かれているものはなに?」


「たぶん.....コードネームじゃないかな。」


「『GHOST』.....幽霊?」


「この場合は『亡霊』って読みたくなるがな。」


「だな。」


「しかし、誰のだ?」


「おそらく、敵のハッカーだろ。」


「......あっちにも......いるのか。」


悠真は歯を食いしばる。


「また.......あのときのようにはさせない.......」


「そうだ.......な。俺は、俺たちはもう.....間違わない。」


沙紀は二人を静かに見ている、私の知らない過去。それは知りたいが、天翔がいつか話してれくるまで待つだけだ。


「これほどの規模のテロだ。情報を統括し、なおかつ敵の情報をうまくつかむ必要だあるからな。俺たちみたいなのは世界から嫌われるけどこういうとき便利なんだよ。」


「確かに。」


「書いてある情報はこれで終わりだな。どうする?」


「解読は終わった。情報も貰えたし、直で大臣に渡した方がいいだろ。」


「そうだな。」


「よし、なら明日の放課後に行くか。」


「了解。でも沙紀はどうする?」


「.........連れて行くしかないだろ。またあのときみたいな事はごめんだろうしな。」


「わかった。」


「とりあえず、風呂でも入ろう。浴場を開けておくから入っておいてくれ。」


「サンキュ。」


「ありがとうございます。」


















そして悠真の家の浴場をかり、夕食は少し大きめのリビングで3人で食べた。久しぶりの悠真の家のご飯はおいしかった。

俺たちは疲れも溜まっていたため、そのまま各自部屋に入り、みんなぐっすりと深い眠りに入った..............

















翌日はP.J.F.Aの本部を訪れるように言われていたので、起きてすぐに二人と一緒にきていた。


入り口に入ると受付で名前とカードを見せる。俺はそのまま入っていく、悠真と沙紀は簡易検査を受けてからだ。そして2階で応接室で座り本を読んで待っていると前から声をかけられた。


「お、お久しぶりです。」


「ん?」


本から目を離し、視線を上に向けるとそこには岬 百合がいた。


「ああ、岬さんか。」


「こんなところでどうしたんですか?」


「いろいろあってね。」


「.........あ、守秘義務があるんですよね。すいません。」


「いや、別にこっちこそすまない。」


「いえ、何か飲みますか?」


「コーヒー貰えるかな。」


「分かりました。」


そして自分の分のコーヒーも入れて岬さんは席に戻ってきた。


「ところで、岬さんは今日なんでここにいるんだ?」


「今日は応接室の応対当番なんです。」


「なるほど。」


そして適当な話をしていると階段から二人が上がってきた。


「おつかれ、結構時間かかったな。」


「まぁな。」


「沙紀もおつかれ。」


「.............」


「?」


沙紀はなんかご機嫌が斜めのようだ。


「おい、悠真。お前沙紀に何かしたのか(ボソボソ」


「するわけないだろ(ボソボソ」


「そういうお前もそこの女の子と沙紀ちゃんが居ない間に仲良く喋ってたからだろ。(ボソボソ」


「ありえるかもな。(ボソボソ」


「それって.....ヤキモチか?(ボソボソ」


「あいつ独占欲強そうだからな。(ボソボソ」


「そちらの方々はどちら様ですか?」


「ああ、紹介するよ。春本 沙紀と久山 悠真です。」


「悠真くんは居る理由は分かるけど、そっちの方は?」


「春本 沙紀。碓氷 天翔の彼女です!」


「天翔くんって彼女いたんだね。」


「天翔くん!?」


「ええ、まぁ。」


「それよりも天翔くんって?どういうこと?!........天翔くん?」


顔が怖いよ。。。


「そういえば岬さんは俺のことを下の名前で呼んでるな。」


「あ、はい。ダメでしょうか?」


「いや、それでいいよ。..........それじゃ俺はこれで失礼。」


「逃げたな。」


「あ、はい。お疲れ様です。」


「沙紀たちはここでまっててくれ。」


「「分かった。」」


そして俺は一人会議室へ向かう。





(コンコン)


「俺です。失礼します。」


「ああ。」


返事を確認して中に入る。中には大臣一人だった。


「ところで、解読はできたかね?」


「ええ、終わりました。」


そういいポケットからストレージを出す。それを大臣の机の上に置く。大臣はノートパソコンの電源を入れ、ストレージを差し込み、データを確認する。


「なるほど。」


「その下にある名前はコードネームのようです。」


「...........君と同類かね?」


「おそらくそうでしょう。」


「君にもコードネームがあったな?」


「ええ。」


「それは私も知っている位だから名が知れていたんだろう。君が『Trike』だと知っている者はどれくらいいる?」


「おそらく......一人でしょう。」


「それは誰かね?」


「ここにつとめているオペレーター、岬 百合。という方です。ネットには興味があり、偶然俺を知ったそうです。一応本人は人には話していないと言っていました。」


「そうか、なら君はそのままソレを使っていくのかね?」


「俺には執着というものがありませんから。」


「そうか。........なら今日中にP.J.F.A内部に告知し、次のミッションからはそれを名乗ってくれ。」


「了解しました。」


「それにしても、君には執着がなく、欲がなく、何があるんだい?」


目の前にあるパソコンを操作しながら会話を続ける。


「俺にも分かりませんよ。昔から.....こうでしたから。」


「そうか。沙紀さんとは幼い頃からの付き合いだったんだろう?」


「ええ。」


「その頃から君はこうだったのかい?」


「小学生の真ん中当たりまでは活発でしたよ。こうなったのは中学生時にはすでにこうでした。でも、沙紀と悠真だけは変わらずに俺の周りに居てくれたんです。学校には友達もいましたがあれほど仲良くはしませんでした。」


「そうかい。よし、これで登録は終了だ。」


大臣がパソコンから目を離し、こちらを向く。


「ありがとうございます。用件は終了ですか?」


「ああ、休日なのにすまなかったね。」


「いえ、では失礼します。」


「ああ、おつかれさま。次のミッションは追って連絡する。」


「了解です。」






応対室に戻ると悠真と沙紀が話していた。


「おまたせ。」


「お疲れ様。」


「短かったね。」


「ああ。例の物渡して、それとミッション時のコードネームの変更だけだったからな。」


「お前コードネームあったのか。」


「ああ、そういえば言ってなかったな。」


「これからミッションでは『Trike』だ。お前は俺の補佐役だからな。よろしくな。」


「ああ。任せておけ。」


「よし、じゃぁ、帰ろうか。」


そう言って沙紀の手を取る。


「う、うん。」


「私天翔と手をつなぐのまだ慣れないよ.......」


「いいじゃないか。慣れなくても。」


「なんで?」


「沙紀の照れてる顔が可愛いからな。」


「「.............」」


「なんだ?」


「お前ってこういうこと照れもせずにすらっと言うよな.......」


「うう〜〜〜。」


そして俺たちはそれぞれの目的のために、




             『大切な人を守るため』




              『過去からの脱却』




               『自らの革命』 



               友に歩んでいく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ