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プロローグ

お試し

 朝日が照らす月曜日。生徒が行き交う廊下に、一際目立つ存在があった。

流れるような黒髪に、目鼻立ちの整った顔、モデルのような体格。

2年3組、黒谷桜花くろたにおうか。彼女こそ、この野々坂第二高校の王子様だった。

 教室に入ると、全ての視線が桜花に向けられた。

「みんなおはよう」

雑談と眠気が混じっていた教室に、”王子様スマイル”が教室内に電流のように流れた。

その瞬間、ほとんどの女子は黄色い悲鳴をあげ、男子生徒は顔を真っ赤にして目をそらした。

…ただ一人を除いて

「よう、またやってんのかよ。オウジサマ」

かきあげられた金色の髪の毛、銀色に輝くピアス、桜花と10センチ差の身長が桜花に近づいた。

「毎日毎日飽きねぇな」

この男こそ、本作品のヒロイン………ゴホン……ヒーローの、御坂龍斗みさかりゅうとだった。


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