閑話 ヴァルちゃん
閑話です
ここはある国の原っぱだ。
素振りをしている少年がいる。
「はぁ、こんなんじゃ、あいつに勝てないよ。」
10歳くらいの少年がため息を漏らす。
「おーい。ヴァルちゃん!」
そこへセミロングの銀髪をなびかせた少女が手を振ってやってくる。
少女は少年の隣に座った。
「ヴァルちゃん、また素振りしてたの?」
「うん。あいつに勝つためにな。あのじじい、今に見てろ。」
「またそんなこと言って。お父さん、あれでも陰ではヴァルちゃんのことほめてたよ。」
「だとしてもあいつ、俺の前じゃあ雑魚だのへっぴり腰だのぐちぐち言ってんだよ。」
「ヴァルちゃんは馬鹿にした方が伸びるからねーってお父さん言ってたよ。」
「…それエミリアが言っちゃダメな奴だろ・・。」
「あ…まぁいいでしょ!」
そう言ってほほ笑む少女に少年は照れた。
「…そろそろ戻るか。」
「うん!」
二人は駆け出した。
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「…ンド様、ヴァナルガンド様。」
部下の声でヴァナルガンドは目覚めた。
「すまないね。ちょっと昔の夢を見ていたようだ。」
「ヴァナルガンド様、ちょっと機嫌よくなってますし、いい夢でも見たんですか?」
「そうだね。そうかもしれないね。」
ヴァナルガンドは微笑んだ。
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