第九話 お泊り
「ねぇねぇ、流菜?」
「何?、陸くん。」
「もうちょっとさ……、手加減しようよ。」
「……嫌。」
俺は家で流菜とゲームをやっていた。
しかし流菜はスゲェこのゲームが得意だった。
今は発情期のため犬の姿でやっているがそれでも俺はかなり得意で負けた事は無かった……、のに。
『YOU WIN!!!』
やっぱり流菜の方にそんな文字が標示される。
「……さてと、これで10連勝だね。陸くん。」
そう言うと彼女はニッコリと笑った。
俺はか細い声で、
「……先に10連勝した方のお願いを、負けた方が聞く、だろ?」
と言う、そんな約束でゲームするんじゃ無かったかな……。
それを聞いた流菜はニッコリ笑うと、
「……私のお願いは。」
と言って俺に抱きついてきた。
「っ!?」
俺は突然の事に頭が真っ白になる。そんな俺に流菜は、
「陸くんを抱き締める、それだけ。」
と言ってニッコリ笑った。
なんだこれ!?、ヤバイっっっ!?
何だよ、何か俺と流菜の身体が密着してるし!?、スゲェ流菜のいい匂いがするし!?
なんか柔らかいものが脇腹の辺りにあたってるし……!、ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイよヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ……。
ふと気がつくと兄がニヤニヤしながら俺たちの事を見ていた。
兄は俺に、
「あれぇ?、俺ちゃーんと発情期抑制の薬飲ませた筈なんだけどなぁ~?」
と言ってくる。
そこで気がついた、俺は無意識のうちに目をトロンとさせながら流菜の匂いを嗅ぎ、思いっきり尻尾を振っていた……。
「……ウワァァァァッ!?」
俺は思いっきりそう叫んだ。
……………
「……もう、死にたい……。」
俺はそんな事を呟きながらいじけていた、だって流菜と兄ちゃんにあんな姿みられたんだよ!?
その姿を見ていた流菜は、
「だ、大丈夫?、陸くん?」
と聞いてきていた。そんな時、母さんの、
「ご飯よ~っ!」
とと言う声が下から聞こえてきた。
………………
「……どうかしらねぇ?、お肉嫌いだって聞いてたからお肉無しの料理にしたんだけど……。」
母さんは少し心配そうに流菜に聞く、流菜は一口佃煮を口に運び――。
「美味しい。アサリの佃煮……。」
そう目を円くしながら言った。
母さんは、
「よかった~。その佃煮手作りなのよ、気に入ってもらってよかった~。」
と笑顔で言う、それに対して流菜は、
「佃煮……、作れるんだ。」
と驚いた顔をしながら佃煮を見つめた。
その頃俺は父さんに、
「……陸、あの子の事大事にしろよ。あんな良い子はなかなかいないからな。」
と言われていた。
………………
「ふぅ……。」
俺は風呂に浸かりながらため息をついた。
――やっぱり風呂は気持ちいいなぁ。
そんな事を考えながらぼんやりと湯船に浸かっていると浴室のドアが開いた。
「兄貴、今日遅くない?」
そう言いながら俺が振り向くとそこには、流菜がいたのだ。
しかも、前回とは違い、スゲェセクシーな黒いビキニだった……!?
「……陸くんのお姉さんに貰ったんだけど、似合うかな?」
そう流菜ははにかみつつ聞いてくる、しかし俺はビキニに方に目がいってしまう。
なんだよこれ!?、これじゃあ色々ヤベえょっ!?、細すぎだろーッ!?。てゆうか太股スゲェエロい、なんだよこれ!?、何で姉ちゃんこんなの着せるんだよォォオォォォッ似合ってるけど刺激強すぎダァァァァァァァァァァァッ!!!。
――「キャーッ!?、陸くんっ!?」
鼻血を噴いて湯船の中で浮かぶ俺の事を見て流菜はそう叫んだ。
……その後俺へのイタズラで流菜にセクシービキニを着せた兄ちゃんと姉ちゃんは父さんと母さんにこっぴどく叱られ、俺は流菜の膝枕で介抱されていた……。
……これは結果オーライ……、なのか?
陸……、太股ォ……。




