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プロローグ

プロローグ

「転校生の夢川冬治です。皆さんよろしくお願いします」

 黒板に自分で夢川冬治と書いて教室一同を眺めてみる。

 色々な顔が俺のことを見ていて少しだけ恥ずかしい。

 いずれ慣れるであろう教室も初日は緊張が覆い尽くしている。勿論、俺だけが緊張しているわけで彼らからしてみたら夏休み明けのだるい一日の始まりだろう。

「じゃあ夢川君は……そうね、山野さんの隣に行ってね」

「はい」

 俺の担任である四季小春先生にそう言われて動き出す。

 この先生、見た目が幼くて最初見たときは私服でこの学園にやってきた生徒かと思ってしまった。化粧もいまいち上手じゃなさそうだ。

「よろしく」

「え? ああ、よろしく」

 そして俺の席の隣の住人は目つきの悪い女子生徒だった。

 一瞬見て気付いた。

 ああ、この人はヒロインじゃないなと。

「いでっ」

「とりあえず力関係をはっきりさせておこうかと思って」

「はっ? ……いだだだだっ」

 握手はいつの間にか万力に変わっており悶えまくった。

「今日は赦してやるよ」

「……ふぅ、ゴリラかよ」

「なんか言ったか?」

「いや、可愛い子が隣でよかったなって言ったんだよ」

「そうか? おまえ見る目があるな」

 この学園、大丈夫かよとため息をついて席に着く。

 まぁ、あれだね。一日二日は転校生としてクラスメートたちから色々と聞かれたり、新設されたりするんだろうなぁ……。

 俺がそう思っていたのも次の日の朝までだった。

「今日は転校生が四人きますよ」

「は?」

 そして、2-Bには俺を含めて五人の転校生が二学期を送るためにやってきたのだった。


懲りずに始める気になるシリーズ第……おそらく六作目。ありそうでなかったメンバーを取り揃えたいと思っています。

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