最終選考は作者名を伏せる場合とそうでないない場合がある
最終選考では作者名を伏せる場合と伏せない場合がある。
文学賞の最終選考では、作品から作者名を伏せて読ませる場合と、伏せない場合がある。
これは賞の方針や段階によって異なる。
一次・二次選考では、作者名を伏せる必要がない。
文章そのものだけを見て、足切りを行う段階だからである。
ここでは、経歴や背景は基本的に考慮されない。
しかし最終選考では状況は変わる。
作者名や過去の受賞歴、年齢、活動歴などが、選考資料として共有される場合がある。
最終的には、「誰が書いた作品か」が完全に無関係とは言えなくなる。
最終選考は、作品評価だけでなく、その作家を世に出すかどうかを決める場でもある。
出版後の展開、メディア対応、継続的な執筆の可能性など、商業的・実務的な要素が視野に入る。
そのため、作者を伏せたまま最終判断を行う賞もあれば、逆に、作者情報を含めたうえで最終選考を行う賞も存在する。
重要なのは、どちらが正しいかではない。
文学賞は純粋な匿名審査だけで完結するものではなく、最終段階では人と人の判断が介在する、という現実である。
文学賞を狙う側は、「作品だけで最後まで勝負できる」と思い込まないほうがよい。
最終選考は、作品と作者の両方が見られる段階に入ることがある。
それを理解しておくことが、無用な誤解を避ける。
太宰治賞は作品だけしか、最終選者に見せない。
男女かどうか、高校生かどうかは関係ない。




