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内容の斬新さと状況描写と心理描写の巧拙が受賞のカギ

文学賞で受賞するかどうかは、いくつかの要素に集約される。


その中でも特に重要なのが、内容の斬新さと、状況描写・心理描写の巧拙である。


内容の斬新さとは、奇抜さのことではない。


既存の題材であっても、切り取り方や焦点の当て方が他と違えば、それは斬新になる。


選者が「この話は初めて読む」と感じるかどうかが分かれ目になる。


一方、どれほど題材が新しくても、描写が弱ければ評価されない。


状況描写が曖昧であれば、場面が立ち上がらない。


心理描写が表層的であれば、人物が動かない。


物語は頭の中で再生されず、印象に残らない。


文学賞では、筋そのものよりも、「書かれている瞬間」が見られる。


その場に人物が存在しているか、その場で何を感じ、何を選んでいるかが、文章として成立しているかどうかが問われる。


状況描写と心理描写も重要である。


外側の状況が正確に描かれていれば、心理は自然に立ち上がる。


心理が深ければ、見える景色も具体化する。


この往復ができている作品は強い。


文学賞の選考では、構成や技巧は二の次になることが多い。


最終的に残るのは、「内容が新しく、その場面が生きている作品」である。


内容の斬新さ。


状況描写と心理描写の巧さ。


この三つが揃ったとき、初めて受賞が視野に入る。



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