結花サイド
変わった格好って・・・Tシャツに膝丈のスカートなんだけど・・・。
ごくごく普通だと思うんだけど??
私からしてみれば、あなたの方が変わった格好してるって!!
男の子はそう御伽噺に出てくるような・・・王子様みたいな格好をしていた・・・。
コスプレだよね??
「私達の国ではこの服が普通なんで変とか言われると不愉快です」
ちょっと言いすぎたかな??
でも自分の着てる服を変だと言われたら、誰でも気分悪くなるよね・・・。
「そうなんだ?ごめん変だなんて言って・・・」と悲しそうな顔をして謝った。
「いえ、わかってくれればいいんです」と私は言い微笑んだ。
「僕はアルフェ・ベルトーン君達は?」
「私は竹田結花でこの子が私の妹の愛花です」
「ユイカ、アイカでいいのかな?」
「はい」
「二人とも可愛い名前だね」
「でしょう。気に入ってるの~♪」と愛花が嬉しそうに言った。
「君達は姉妹なんだね。もしかして双子なのかな?」
結花「はいそうです」
「やっぱりそうだったんだ!そっくりだからそうじゃないかと思ってたんだ」
やっぱり私達って似てるんだ・・・。
そう思ってたら急にゴロゴロ!!!と雷の音が空に響いた。
「キャー!!結花ちゃん雷怖いよぉ~・・・」
うん・・・私も怖い・・・怖いの。
「愛花大丈夫だから落ち着いて・・・ねっ・・・」
「うん・・・」
「早く帰らないと雨が降ってきちゃうね・・・」とアルフェがそう言った後すぐに雨が降り出した。
帰る??・・・私達には帰れる家がない・・・。
どうしよう??どうしたらいいの??
「ユイカ、アイカうちへ行こう」と言いアルフェが手を伸ばしてきた。
結花「いいんですか??」
「当たり前だろ??女の子をこんな雨の中ほっとけるわけがないじゃないか」
結花「ありがとうございます」
なんでアルフェは私達に、こんなに優しくしてくれるんだろう・・・。
この人に頼ってもいいの??
でも今はアルフェに頼ることしか出来ないから、素直に甘えよう。
これからどうなるかは、まだわからないけど・・・。
愛花「きゃあ~ありがとうアルフェ♪」と言ってアルフェに抱きついた。
愛花何やってるのよ・・・。
でも本当は感情を素直に表現出来る愛花が羨ましいだけ・・・。
私には出来ないことだから・・・。