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先生と私の恋愛事情  作者: 羽鳥藍那
高校編 - 後
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 食事が終わると二人で食器を洗って、パソコンを前に相談を始めます。

 一緒に住むにはさすがに狭いので、年越し前に家さがしを始める必要があるし、家に合わせて家電だとかを買い足さなければなりません。それにベッドだとかも買い直す必要があると思うし、カーテンとかにもこだわりたい。

 書き出してはネットでおおよその金額を調べて行くと、金銭感覚がおかしくなってきて、一万二万の違いが気にならなくなってきます。

「一緒に住むって大変ね」

「そうだな。妥協すべきものも出て来るだろうし、焦らずにやって行こう。それより、風呂も沸いたから先に入っておいで」

「じゃあ、パジャマを持って来てないからシャツを貸して。約束だもんね」

「そうなるとは思っていたから、通販で買っておいた」

 そうして出されたのは私サイズのパジャマで、サイズの基準はちゃんと胸に合わせてあります。どうしてサイズを知っていたのか気にはなったけれど、必然的に丈は長いのでズボンは履かなくても問題なさそうです。


 黙って受け取り、先にお風呂を使わせてもらいます。

 前回同様、シャンプーなどは持ってきた物を使い、ボディーソープだけ借ります。もっともリンスの香りが強めなので、香り付けは自己満足みたいなものですが。

 念入りに体を磨いて、パジャマは上だけ着てリビングに戻ってあげると、目を細めてこちらを見てきます。

「下は?」

「履いてますよ。ほら」

 後ろを向いて裾をめくり下着を見せると、「ソレまで履いてなかったら引くわ」と言い残して風呂場に行ってしまいました。

 母から許しが出ている事を、圭祐さんには伝えていません。怖いと思う気持ちが強くて言い出せていなくて、突然だったのでアレの用意なんてしていませんし。

 それでもベッドの上に座って待っている間に、汚れてしまうのも嫌だしと下着は脱いでしまいました。引かれてしまうかもだけど。

 戻って来た圭祐さんは上下ともスエットで、上気しているであろう私の顔を見ると黙って電気を消しました。ゆっくりとベッドまできて端に座ると、私の腰に手をまわして膝の上に跨らせるように誘います。


 誘われるがままに跨りそっと首に手をまわすと、苦しいくらい深い口づけを交わしたのです。そうするうちに解かれた右手が腿に触れ、ゆっくりと臀部の方に移動してきて動きが止まりました。

「下着、は?」

「いっぱい触られたらね……、恥ずかしいから……」

「理性が飛んじゃうよ」

「避妊だけはしなさいって」

「さすがにそこまでは用意して無い。無いけど、沙織が望むタイミングでホテルでも行こうか」

「圭祐さんはそれで良いの?」

「何年待ったと思ってるんだよ。今更、一月や二月伸びたって」

「今日はここまで?」

 そこまで言うと唇を求めてこられて、直に胸やお尻なんかを触られて、声を殺すのに精いっぱいになって、いつの間にか眠ってしまっていました。


 目が覚めるとベッドには私しか居なくて、パジャマの上だけを身に着けた状態で布団にくるまっていました。リビングの方からキーを叩く音が聞こえるので、パソコンで何やら作業をしているようです。

「おはよう。あの、シャワー浴びてきていい?」

 扉を少しだけ開け、そこから顔だけ出して聞いてみると、こちらに背を向けたまま「どうぞ」とだけ帰ってきます。こちらを向かないのは、私の格好に配慮してくれているのでしょう。

 下着とパジャマのズボンを抱えてお風呂場に行き、シャワーを浴びて目を覚ましましたが、胸にいくつも痕が付いていて恥ずかしいです。さすがに首筋とかには無いので、理性は保っていたのかもしれません。


「お仕事? それとも眠れなかった?」

 キッチンで朝食の用意に取り掛かりながら聞いてみると、やっとこちらを向いて目を細めます。ブラはしていないので、それが気になったのかもしれません。

「個人情報の保護だとかで、仕事を持ち帰ることはまずないよ。その分、朝は早くて帰りが遅い。眠れなかった訳じゃなくって、今日の予定を調べていたんだ」

「どこに連れてってくれるのかな」

「まずは不動産屋だな。最近は繁忙期になると引越し屋も頼めないようだから、早めに決めて道場仲間にでも手伝ってもらおうかと思う。後は家電量販店に行って沙織が必要と思う物を少し買って置こうか」

「炊飯器くらいは欲しいけど、土鍋とかでも炊けるからね。強いて言えばフードプロセッサーが欲しい」

 お肉を買うにも二人分だと、切り身だ挽肉だと買おうとすると割高感が有ります。使うときにミンチにできるなら大きなパックを買って、小分けにして冷凍しとけばいいのですから。


「家はどの辺りにするの?」

「学校の沿線かな、沙織の家も道場も乗継ぎなしだし。短大は乗継ぎ出ちゃうけどね。駅近でスーパーとかも近い物件を少し探してみたんだけど。新しい物件となると……」

 短大の事を考えて決めて、二年で引っ越すのは確かに莫迦らしいけど、リフォームはされているだろうから、あまり築年数にこだわる必要も無いと思うのです。それより、治安とか散歩が楽しいとかの環境面を重視したいかな。

「そろそろ出来るから、テーブルの上を片付けてね」

 お皿にハムエッグと茹でたブロッコリーを盛り付け、マーガリンを塗ってチーズを乗せたトーストに黒胡椒を振って、コーヒーを添えてできあがりです。


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