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プロローグ:震えるメスと静寂の雪

#新宿の冷たい解剖室 #サイコスリラー #メディカルゴア #ダークサイコロジー #なろう

2018年12月、新宿。


東京医科大学病院12階。窓の外では新宿のネオンが都市の鼓動のように明滅しているが、第4手術室の中は静寂に包まれていた。


「朱里、これを見てごらん。美しいと思わないか?」


犬神エドの声が静寂を破る。彼は無影灯の下、冷徹なまでの正確さで手術器具を扱っていた。隣に立つ琴葉朱里は、マスクの下で緊張に息を呑み、メスを握る手がわずかに震えていた。


「エド、私は……」


エドは表情を変えず、静かに彼女を見つめる。「これは私たちが共に歩む道だ。君なら理解できるはずだ。自分の弱さを超え、私の一部であることを示してほしい。」


部屋の隅で、看護師の倉橋ミオはその光景を黙って見守っていた。彼女の指はトレイを強く握りしめ、白くなっている。緊迫した空気の中、誰もがこの瞬間の重みを感じていた。


その夜、新宿に初雪が降り始めた。白く、冷たい雪が街を覆っていく。病院の冷たい廊下で、愛と信念が複雑に交錯する。エドの世界では、献身とは時に自分自身の限界を試すことを意味していた。


朱里は覚悟を決め、静かに最初の一歩を踏み出した。


外では救急車のサイレンが遠くで響き、眠らぬ街の喧騒の中に消えていった。


初めまして、作者です。

この度は本作『新宿の冷たい解剖室』を手に取っていただき、誠にありがとうございます。

2018年の新宿を舞台に、狂気と愛、そして残酷な医学の世界を描いていきます。

朱里とエド、そしてミオ。三人の歪な関係がどこへ向かうのか、最後までお付き合いいただければ幸いです。

もし面白い、または続きが気になると感じていただけましたら、ブックマークや評価での応援をよろしくお願いいたします!

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