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幼馴染にわたしは?って聞かれてないって言ったら幼馴染が速攻でもうひとりの幼馴染とつきあいだした⁉︎  作者: 猫の集会


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3/3

やっと

 リョウに聞くのが一番早い。



 オレは、リョウと一緒に帰ることにした。


「珍しいじゃん、時也が一緒に帰ろうなんてさ。」

「あー、うん…」

「で、どうしたの?やっぱり茜と付き合いたい?」


 ⁉︎


「あ、えとさ…オレって…てか、茜は、なんて言ってた?」

「フラれたって泣いてたよ」

「それって…やっぱりオレに…?」

「あたりまえだろ」

「リョウは?茜に告白されたりした?」

「ないよ?だって、茜ずっと時也のこと大好きじゃん。てか、二人は…俺からしたら両思いなんじゃないかって思ってたけど、違ったんだな」


 …


「それは、あってる」

「え、じゃあ…なんでつきあわないの?時也も茜を好きならなんで?」


 …


 普通、そうなるよね。


「いやなんだ」

「なにが?」

「その…なんかうまくいえないんだけどさ、今は…茜を好きだけど、付き合えない」


 …


「そっか、恋にも色々あるんだな」

「うん…色々迷惑かけてごめんな」

「いや、俺は迷惑なんてかけられてないぞ?」

「そっか、リョウは良いやつだな」

「なんだよそれ。」



 ——


 オレたちが、三人で遊ぶことは、もうない。


 てか、オレが茜と二人になるのが怖いのかもしれない。


 いまは、茜と正面から向き合うのが、ムリなんだ。


 ごめんな、茜。




 オレは、茜が好きだ。


 でも、もしこれから先…茜が誰かと付き合うんだとしたら、それは辛いけど、仕方がないことだ。


 オレがそれを選んだのだから。


 自分から離れているのだから。



 そんなオレたちは、高校は一緒だったけど、大学は別々だ。



 高校の間は、オレとリョウは普通に話すし、茜もリョウと普通に話す。


 でも、オレと茜は…たまに話すくらいの距離感。



 そして、そのまま卒業になった。



 リョウが三人で最後に写真撮らないか?ってオレに聞いてきた。


 リョウなりになにかしらの気をつかっているらしい。


「おう、撮ろうか!」


 オレたちは、茜のところへ行って、三人で写真を撮った。


 茜は、真ん中。


 昔からの立ち位置。





 ——




 それからオレたち三人が再会したのは、成人式だった。


 みんな、少し大人になって見た目はかわったかな?ってくらいで、中身はぜんっぜんかわりない。



 リョウとは、時々連絡をとっていた。



 でも、茜は…


 ほんとに必要なときしか…てか、必要最低限のやりとりしかしてこなかった。



 新年の挨拶と誕生日とか。



 成人式後の飲み会でも、席は離れていた。


 だから、最初と最後だけ

「おう」と「じゃあな」だけの会話だった。




 ——





 あれから何年が過ぎただろう。


 やっと仕事も落ち着いて、収入も安定してきた。



 これでやっと、オレのやりたいことができます。



 ただ…


 いまさらなので、これはもう賭けに近い。



 ドキドキ ドキドキ



 オレは、とある人に電話をして、今度の休みに会うことになった。



 まさか、その人が会ってくれるなんて思わなかった。



 次の休みの日


 待ち合わせ場所にいたのは、茜だ。



 いまさら何の用?って言われるかもしれない。



 それは、もちろん言われても仕方ない。



 だって、オレは昔…茜の心に無理矢理フタをしたんだから。



「いきなりごめんな。正直きてくれると思わなかった」

「なんでよ、呼ばれたんだから…いくじゃない」

「そっか。ありがとう」

「で、何?お金なら貸さないよ?わたしそんな稼いでないし…」

「違うよ。今日さ、大事な話があるんだ」

「なに?」

「あのさ、オレ…いまさらなんだけど、茜のことずっと好きだった」

「え?」

「売れ残っていまさら泣きついてきたんだろ?って思われるかもしれないけど、ほんとは…あのときだって、好きだった。」

「あのとき?」

「うん。わたしなんてどう?って茜が聞いてきたときもそうだし、茜が寝れないって泣いてたときも…あのときは、ごめん。ほんとは、オレも好きだって抱きしめたかった。でもさ、できなかったんだ」

「それは…なんで?」

「それは…結婚したかったから」

「え、だれと?」

「茜」

「なにそれ?なら付き合うほうが結婚に近道じゃない?」

「それは…考え方によっては、そう…なのかもしれないけど、でも大学通って働きだすと、環境もかわるじゃん。遠距離にもなるかもでしょ?その間に気持ちが離れるかもしれないし、茜だってだれかを好きになるかもしれないって思ってさ。もし、オレが一人前になる前に、茜が結婚してたり、恋人がいるなら、それは仕方ないなって思ってた。だから、高校生のときに、大人になるまでオレで縛りつけるのは、どう…なんだろうって思ってた。だから、好きだけど、見守るっていうか、我慢っていうかさ…」

 茜は涙をためて、オレの話を黙って聞いてくれた。



「でね、長くなったんだけどプロポーズしたい。仕事も安定した。それで、コレ。」



 ポケットから指輪を出した。


「ながく待たせてごめん。辛い思いさせたかもしれない。それでも…許してくれたら嬉しいです。茜さん、結婚してもらえませんか」




 茜は、ポロポロ涙を流してよろしくお願いしますとこたえてくれた。


 時也がずっと彼女つくらないのには、なにかワケがあるんだろうなって思っていたらしい。


 ほんとは、リョウが好きとかねって茜は、笑った。


「ありがとう、茜」

「わたしこそ、ずっと大切に思ってくれてて、ありがとう。でもね…実はわたし…ずっと時也を待ってたわけじゃないの。この人なら時也を忘れられるんじゃないかって人に出会って…でも、結局ダメだった。付き合ったりは、してないけど…でも他の人に少し揺らいだ時期がありました。でも、結局時也を思い出しちゃって…時也は、ずっとだれとも交際しなかったし、ずっとわたしをおもっててくれたんでしょ?わたしは、失格じゃないの?」

「失格なわけないだろ、茜がだれを好きになろうと、どんな未来を選ぼうと、自由だったんだから。てか、昔リョウと水族館行ったよね?あれは、なんだったの?」

「あれは、下見。リョウが水族館告白成功したいからって。」

「あー、そうだったんだ。」

「そのときも、わたしを好きだった?」

「うん」

「もしかしてリョウにとられるかもって思わなかった?」

「思った。でも、茜がリョウを選んだなら、仕方ないし」

「強いね、時也は」

「強くはない。ただ…ごめんしかないな。」

「どうして?」

「だって、結果的にこうなるなら、一人前になったらプロポーズするって言っておけば、茜をこんなに苦しい待たせかたしなかったのになって」

「未来なんか、わからないじゃない?だから、いいんだよ。ね?そうでしょ?」

「だな。ありがとう、茜」

「こちらこそ、ありがとう、時也」



 オレたちは、交際すっ飛ばしてぶっ飛ばし結婚した。



 おしまい♡


 

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