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異世界坊主  作者: 乱義
1/7

施餓鬼

異世界と仏教 そんな話は余りなさそうなので書いてみました

ある異空間にある全てを司る[真理]というシステム、その1つの端末が出力を開始する



** システム Buddhacloud**


Buddhacloud>#

「”無欲の修行者”の徳が規定値を超えました”無欲の修行者”は”救済者”へアップグレード開始」


*10%

******50%

********80%


「100%、アップグレードを完了しました」


「{G-1}で救済要請が出ました」


「急を要するため救済者を{G-1}へ転移開始いたします」


「救済者の{G-1}への転移無事完了」


「救済者の祈祷の実行権限を0755に変更」

 

「救済者へのsave完了」


**現世界 日本のとある場所**


さて暇だし坐禅でも組むかなぁ


夕飯を軽く済ませる寝るには早い、田舎の山寺ではやることもない

TVは付くがなんか飽きた


やることがないので坐禅を組むことにして

裏の墓地の 開山様の石塔脇の

通称 坐禅岩 、まぁちょうど坐禅の尻を置くところが一段上がっていて枕のようなので

昼寝石という人が多いのだが


ここで坐るとすっと全てが消えて時間さえもが消えて

あっという間に2時間くらい経っていて暇つぶしには丁度良い


まぁこんな田舎寺だから金にはならないが御近所や檀家衆が

畑で採れたものや狩りで採れたものをお供えしてくれるので


食うには困らない


元々はじいさんがやっていて父親は海外災害支援で行って行方不明のまま

じいさんが死んでからはどうせ暇な寺だから縁あるお坊さんに寺を見てもらったのだが


大学出たが就職できず、それなら僧侶の資格だけでもとっておくかと

修行道場へ入門したのだが、ちょっと長く道場にいすぎて

老師がワシの後を継がせるなんてどこかで言ったらしく


なんか先輩方の当たりが強くなったし修行道場の後は継ぎたくないので

自分の生まれた寺に逃げ帰って、まぁ住職としてここにいる。


住職とは 住む職業とは言ったものでまぁ檀家の法要も少ない

世で言うスローライフ状態


ということで、暇でやることがない

そんなことで夜坐で時間を飛ばそう


しかしこの石、俺の尻との相性抜群で

固いのにいたく感じないんだよなぁ


スーハー


息を吸って

スーーーーーーーーー


吐いて

ハーーーーーーーーー


呼吸を深めていくと

無の境地に入っていく


そうそう周りの全てが消えていき


目は見えてはいるが何も映らず

耳は聞こえているが音を感じず

そして自分という個が

消える


     無


スーーーーーーーーー


ハーーーーーーーーー


ス・?


ん?丹田で練っている気に色を感じる


こんなことは初めてだ色つきの気

色で言うと赤というよりは朱色

薄い赤、濃いオレンジという感じだが

心地は悪くないがちょっと高揚感があるな


「祈祷の権限が変更されしました、この場所での祈祷は実行されます」


俺は坊主なんだからどんな所でも

お経や真言はお唱えできるだろ


どこからか知らんが頭に直接入り込む文字に

なんとなく答えてみた


目を開けてみると 真っ暗 


んーーどこだここ


判らない そして丹田には色つきの気が溜まったまま

ん? 気が消えてない


よくやっていた気の循環、丹田に溜まった色つきの気を右手の平から

発散させる


ピッカーーーーーー


まぁ光る光るちょっとまぶしすぎるだろ


ああそうか練った気の出力を押さえるのね


ああっ 周りがやっとうっすらと見えるようになってきた


洞窟の中 なのか?


そこはドーム型の広場 どうも洞窟の中の広間らしく

天井は鍾乳洞のように垂れ下がった石がつららのように

下に向かってる


岩のドームにはいくつか人が通れそうな穴が空いていて 

どこかに繋がっているのだろうか?


「光が見えるぞー」


ン?声が聞こえる



「あっちに逃げろ!!急げ」


ん? 


まもなく洞窟の穴の一つから血まみれの人達が走ってくる


その後ろには見慣れない生き物が


「なんだこの地獄の一丁目みたいな景色は」


思わず叫ぶ自分がいた


「光の人よゴブリンに喰われる 助けてくれー」


えっゴブリンって この餓鬼達のこと


彼らを追いかけてきた耳がとがって牙の鋭い小人


まぁ 餓鬼だよなぁ


「人を喰うのか、よし逃げよう」


一番近い穴に飛び込み走る、足下はゴツゴツしてるので

光がないと速く走れないな。。。。


ん? 後ろを振り向くと 彼らを追いかけてきた餓鬼達が

一斉に 自分の方へ方向転換して追いかけてきてる


彼らは危機一髪の命拾いだろうけど


俺は絶体絶命だろこれ


どうも 自分の光が呼び寄せてるようだ


とは言え光がないと真っ暗になってしまう


気のを手の平から指先出力に変え細い光にしていくそして先の足下だけ

照らしてひたすら走る。


照らしてる光が 足を照らした。。。。

人間の足じゃない


光を足から上に移動させてみる


餓鬼じゃん


もう餓鬼に挟まれてるんですか?


取りあえず光を消して息を殺す


さてどうしたものか


「Buddhacloudより強制介入 コード施餓鬼供養を実行してください」


また文字が頭に入ってくる えーとブッダハー。。。なんじゃこれ


「コード 施餓鬼供養を実行してください」


また文字が頭に浮かぶ

ふむふむ  実行すれば良いのね


「コード セガキクヨウ」 叫んでみる


シーーーーーーーン

もう一度


大きな声で


「コード セガキクヨウ ジッコーー」


なにもおこらないじゃんか


まぁ坐禅中に寝ちゃって夢でも見てるんだろう

もし現実でも餓鬼に喰われて死ぬというなら坊主としては本望か


自分はその場に横たわり


餓鬼達に言った


「痛くないように食べてね」


左腕を噛まれた感触がある痛みは余り感じないなぁ


とは言え死んでも誰にも供養されない俺って不憫じゃないか

仕方ないこれから死にゆく自分のためにお経でも読んでいくか


南無〜


お経を始めると 周りが凄く明るくなる   というか俺光ってるし


えっ施餓鬼供養ってこういうことなの

自分の知っている施餓鬼供養の法式を開始する


餓鬼達は餓鬼と人の姿に交互に姿を変え

終わりの方では人の姿になっている


「一切衆生同法食 (いっさいしゅじょうどうほうじき )」


施餓鬼供養

餓鬼達の餓えを鎮めるために振る舞い徳を積む供養


自分を食べさせて上げられなかったけどありがたい仏法でも食べて

餓えをしのいでくださいな


そう叫ぶ


人間の姿になった餓鬼達は一人、又一人と光に変わりそう俺の丹田で錬られた色つきの気のような朱の色の

光になりそして消えていった


終わった?


まだ判らないが足下を照らしながら

先ほど人が居た方に戻る


まだそこに彼らはいた

結構な人数の男女で一体どういう集団なんだろうか


餓鬼達の襲撃を受けた彼らは怪我をしてない人がいない位、血だらけだ


えーと祈祷行為は実行可能ってことは


「オンコロコロ。。。。。」

薬師如来の真言を唱える


口の前で真言は光の球となり

上空に上がり小さな光となって分散する


その光が怪我をした一人一人に降りかかりスッっと消えていった


「えっ怪我が消えたぞ」


「食べられた指が生えてきた」


そんな叫びがあちこちから聞こえてくる


『あなた様はヒールもつかえたのですか」


手を合わせる人々に


ヒールって飲むと美味いのか


なんて思っていると


目の前が明るくなって目をつむる


ん?


目を開けるとお墓の坐禅岩

まぁ一段高いところを枕に朝まで寝ていたのだから

のんきなもんだ


まぁ変な夢を見たもんだ


まぁ夢とは言え中々冷や汗ものの夢だった

どうせ見るならもう少し色っぽいのがって

墓場で色っぽい夢もなんて坊主が言って


まぁいいか


こんな夢みるための夜坐としても悪くは無い


左腕の歯形を撫ぜながらあくびをする俺なのだ



** システム Buddhacloud**


Buddhacloud>#

「救済者のジョブの完了を確認、救済者を元の座標に転移開始します」

「救済者の転移は無事終了しました」

「救済者の祈祷行為の実行権限を0644に変更」

「救済成功の報酬=天眼は次回転移の際、自動にインストールされるよう設定されました」

「救済者へのsave完了」




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