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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
AId、台頭……——降り注げ!白炎の光
8/665

07

「あわわわわわわ……」


 アタシは震えながらも、かえでを放さないように必死だった。

 でも、


「わっ!」


 胸のあたりに激しい衝撃を感じた。


 どこにそんな力があったのか、かえでの渾身の力で、アタシはふすまに激突した。


「痛った……」


 でも、アタシたちが居た場所は、大猿の拳でこなごなになっていた。


かえで!」

実華みか!!!」

だ!!!!!」


 アタシは泣き叫んだ。


「駄目だ!!!!」

「離して!!!!」


 目の前で、かえでが大猿にさらわれてしまった。

 アタシはシュウジの手を振りほどこうと、もがいた。


「行っちゃうじゃん!」

「生きてるから!!!」


 ドシン、ドシンという大きな足音の合間に、かえでの悲鳴のような鳴き声が聴こえていた。


「風下から近づこう。隙を狙うんだ」


 シュウジは競技用のサイコプラズマワルサーを構えていた。


 アタシたちは闇の中、大猿を追いかけた。

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