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第1話 囚われの姫
冷たい床の感触で、ジョヴァンナはゆっくりと目を開けた。
石造りの天井。
錆びた鉄格子。
そして、鼻を刺すような湿った空気。
「──ここは、どこ...?」
頭を抑えながら自分がどうなったのかを思い出す。
「確か...魔族との戦闘中に捕まって...」
周りを見みると他に牢はない。
「最下層か?」
一国の姫なのだから一階層付近には幽閉されないだろうと思っていたがまさか最下層とは。
「早く脱出して王国に戻らないと」
そう思って鉄扉に近付いた時、部屋に誰かが入ってきた。
「姫様、初めまして」
「お前は、誰だ?」
「私は地下牢を管理している上位魔族のライムです」
「挨拶に来たということは、ここの説明でもしに来たのか?」
「大体は合ってます。あとは、忠告ですかね」
「忠告?」
「脱獄なんて馬鹿な真似はしないようにっていう忠告ですよ」
「ハハハ...そんなことするわけないじゃないか」
「する人はみんなそう言うんですよねぇ。まぁ、大人しくしててください」
「分かったよ」
そう返事をすると彼女は出ていった。
「地下を出るにはまずアイツをどうにかしないと行けないわけか」
果たしてジョヴァンナは、地下牢の管理人ライムを制圧し、第一階層に上がることが出来るのか。




