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第5話 旅立ち

ロンが意識を取り戻したのは埃まみれの祠の中だった。


軽い頭痛にくらみながらあのトカゲの言った事を思い出した。


小さな箱を開けるとそこには黒い腕輪があった。


ロンは腕輪を手に取り、何気無く左腕につけてみた。


…パシッ!


腕輪はみるみるうちに青くなりロンの腕に絡み付いた。もはや体の一部となってしまったかのように外れない。


「上手く協調できたようじゃな。」


あのトカゲの声が腕輪を通して頭に響く。


ロンは違和感を隠せないがとりあえずツァオの元に帰ることにした。


ロンはツァオの元に帰ると一部始終ツァオに話した。ツァオはまるで知っていたかのように頷きながら聞いていた。


全部話し終えるとツァオは言った。

「すぐに旅の支度をしなさい。なるべくはやく、明日にでも出発なさい。」


ツァオは優しくロンの髪の毛を撫でながら言った。

ロンは泣くまいと必死にこらえながらツァオの腕に抱かれていた。


翌日、ツァオに別れを告げるとロンは歩きだした。


それからいろいろなことがあった。怪鳥に襲われ、牛の化け物の迷宮を抜け、絶壁を登り。



いつしか10年の歳月がすぎようとしていた。

ロンはもう大人である。セイリュウもトカゲの姿からだんだんと龍の姿に近付いたようだ。


ある日、ある町で不可思議な大洪水が起きた。内陸の町なのに町は水浸し。水はかさを増し町一つを飲み込もうとしている。


ロンとセイリュウは黒龍の仕業に違いないと思い、町へ急いだ。

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