↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビッグサイロ・プロトコル  作者: 山田の
PR
36/37

第36話「観測、以後」

三日後。


東京湾岸。



---


ComicMall会場は、封鎖されていた。



---


白い規制線。



---


警察車両。



---


報道ヘリ。



---


だが。



---


空だけは、何事もなかったみたいに晴れている。



---


政府会見。



---


「大規模通信障害による集団認知錯誤——」



---


「最新AR演出システムとの複合的影響が——」



---


誰も、最後まで聞いていなかった。



---


もう。



---


世界中が、“見てしまった”。



---


SNS。



---


動画サイト。



---


切り抜き。



---


解析動画。



---


無数の視点。



---


無数の“違う映像”。



---


ロボット。



---


騎士。



---


怪獣。



---


光の巨人。



---


全部違う。



---


だが。



---


“何かがいた”。



---


その事実だけは、完全に一致していた。



---


海外ニュース。



---


『TOKYO GIANT INCIDENT』



---


『THE DAY REALITY CHANGED』



---


『COGNITIVE ENTITY THEORY』



---


世界規模で、新しい言葉が生まれ始めていた。



---


ILS。



---


認識同期。



---


観測現象。



---


都市伝説ではなく。



---


現実として。



---


■都内某所



---


鳥羽宏は、ノートPC画面を見ていた。



---


再生数。



---


八億。



---


まだ増え続けている。



---


世界中から、メッセージが届いていた。



---


取材依頼。



---


脅迫。



---


政府抗議。



---


全部無視して、鳥羽は画面を閉じる。



---


窓の外。



---


夕方の東京。



---


小さく呟く。



---


「……まだ終わってないな」



---


■地下監視室



---


薄暗い部屋。



---


モニターの大半は落ちている。



---


富野は、無言でログを見ていた。



---


空白だらけだった。



---


戦闘記録。



---


波形。



---


同期ログ。



---


重要部分だけが、綺麗に欠落している。



---


富野が低く言う。



---


「また消えてる」



---


チーフは冷めたコーヒーを飲む。



---


「毎回だ」



---


静かな声。



---


富野はモニターを見る。



---


世界地図。



---


各国で、小さな光点が増えていた。



---


観測反応。



---


チーフが小さく呟く。



---


「……始まったな」



---


その時。



---


監視室モニターの片隅。



---


ほんの一瞬。



---


ノイズが走る。



---


赤い文字。



---


■NEXT OBSERVATION READY



---


次の瞬間には、消えていた。



---


チーフは何も言わない。



---


ただ。



---


静かに画面を見続けていた。



---


続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。