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第79話「竜王を継承する」

 お待たせしました。

 第3章、スタートします。





・第2章までのあらすじ


 異世界に召喚されたコーヤ・アヤガキは『王位継承権(おいけいしょうけん)』スキルに覚醒(かくせい)する。

 それはあらゆる王位を継ぐことができるスキルであり、異世界のランドフィア王家が操るマジックアイテムに干渉(かんしょう)できるものだった。

 コーヤはその能力を隠したまま、北の果てにある灰狼侯爵領はいろうこうしゃくりょうに追放される。


 灰狼(はいろう)の地で精霊王の地位を手に入れたコーヤは、侯爵令嬢(こうしゃくれいじょう)のアリシア、精霊王の娘のティーナと共に、魔物を倒し、荒れ果てた土地を発展させていく。

 魔王の地位も『王位継承権』スキルで継承したコーヤは、王家と対等に渡り合う。


 そして、自由を勝ち取ることに成功したのだった。





 灰狼でのんびり生活していたコーヤは、お(となり)黒熊侯爵領こくゆうこうしゃくりょうから助けを求められる。

 黒熊侯爵領では謎の誘拐事件(ゆうかいじけん)が起きていたのだ。


 調査をしたコーヤは『魔王軍』を名乗る誘拐犯を見つけ出す。

 背後にいるのは金蛇侯爵家(きんだこうしゃくけ)と、王家のジュリアン王子だった。


 コーヤは金蛇公爵家の軍勢を無力化し、話をつけるために王都に向かう。

 王家の『不死兵(イモータル)』が立ちはだかるが、コーヤと灰狼の軍勢を止めることはできない。

 コーヤは王都にたどり着き、ジュリアン王子との会談を求める。


 現れたのはジュリアン王子と聖女カザネだった。

 聖女カザネは、コーヤの父親の娘──コーヤにとっては、義理の妹にあたる女性だったのだ。


 聖女カザネはコーヤに対する私怨(しえん)のために、ジュリアン王子を動かしていた。

 それに気づいたジュリアン王子は、カザネに『首輪』をはめて、元の世界へ追放することを決める。

 そしてジュリアン王子は、敗北を認めるのだった。


 コーヤは、改めてナタリア王女と交渉し、不戦の協定を締結する。

 そして竜王に船を引っ張ってもらいながら、灰狼へと帰るのだった。





──────────────────────






 数日後、俺たちが乗った船は灰狼侯爵領はいろうこうしゃくりょう到着(とうちゃく)した。

 港には灰狼侯爵領の人たちが集まっていた。


 みんな、大歓迎してくれた。

 アリシアのお父さんで灰狼侯のレイソンさんも、防衛隊長のダルシャさんも、兵士たちの指揮官のシャトレさんも、配下の兵士たちもいる。

 もちろん、灰狼の人々も一緒だ。


 伝令として、一足先に精霊たちを送っておいたからな。

 みんな、王都でなにがあったのかを知っているみたいだ。


 前回の事件でも俺はナタリア王女と話をした。

 けれど、今回は事情が違う。


 今回の事件は黒熊領(こくゆうりょう)で起きている。

 黒熊領の人たちの依頼で、魔王コーヤ・アヤガキが調査を行ったというかたちだ。


 その結果、事件の黒幕が王家と、金蛇侯爵家(きんだこうしゃくけ)だということがわかった。

 王家はそれを認めて、正式に謝罪をした。


 黒熊領はカリナさんが治めることになり、灰狼領との同盟も成立した。

 黒熊領は、灰狼領の味方になったんだ。


 王家は灰狼領および黒熊領と不戦協定を結ぶことを約束した。

 金蛇侯爵領は、他領へと侵攻できないように、軍船を取り上げられることになった。


 ついでに言うと、俺は大量の『不死兵(イモータル)』を連れ帰ってきた。

 もともとはジュリアン王子が(あやつ)っていたものだけど、戦闘中に俺が管理権限を(うば)った。いずれは王家に返すことになるだろうけど、それも交渉次第だ。

 たぶん、奪ったものの一部は、こっちにもらうことになるんじゃないかな。


 そのうち王家から使者が来るから、そのときに話をすることにしよう。

 王家は灰狼侯爵領に人質を出すことを約束したからな。

 その人物か……同行している者と話をすればいいだろう。


 人質をもらうことは、俺とアリシアが話し合って決めた。



「ランドフィア王家が灰狼領に人質を出す……それは、王家が自分の非を公式に認めたことを意味します」



 それが、アリシアの判断だった。


「おそらく、人質になるのは外戚(がいせき)……王子殿下や王女殿下の従兄弟でしょう」

「王子や王女の、母方(ははかた)親戚(しんせき)ってことか?」

「そうです。王位継承権(おういけいしょうけん)がなくて王家に近い人間となると、そのあたりかと」

「あとは国王の(おい)(めい)とか?」

「そうですね。いずれにしても、それだけの人物が来るのですから、大々的に送り出されるはずです。人質を送ることは、王都でも話題になるでしょう。つまり……」

「王家が非を認めたことが人々に知れ渡る……ってことか」

「はい。おっしゃる通りです」


 そして、それほど大々的に送り出した人物を、王家は見捨てることができない。

 当然だ。

 その人は王家のミスによって人質に出されるんだから。


 だから王家は、灰狼領対して敵対行動を取ることができなくなる。

 敵対行動を取って人質が害された場合、王家が非難されることになるからだ。

 もちろん灰狼の側も、人質を大切にしなきゃいけないんだけどな。


 ──と、そんなことを船の中で、俺とアリシアは話し合っていたのだった。





 そして今、俺たちは灰狼の港にいる。

 レイソンさんや、灰狼の人々の歓声(かんせい)に包まれながら。


 みんな俺たちが無事に帰ってきたことをよろこんでくれてる。

 歓声がすごいのは、海にいる竜王ナーガスフィアを目の当たりにしたのもあると思う。

 竜王さまはここまで船を引っ張ってきてくれたんだ。

 おかげで、あっという間に灰狼の港まで来ることができた。

 あとでしっかりお礼を言っておかないと。


 そうして、俺たちは無事に灰狼領に到着して──

 灰狼侯のレイソンさんに公式の報告をしたあと──


 翌日、海辺で、やるべきことを済ませることにしたのだった。






「本当に行ってしまうんですか? 竜王ナーガスフィアさま」

「竜王はお主だよ。コーヤ・アヤガキどの」


 今は夜明け前。

 海に沈みかけている月が、ぼんやりと海面を照らしている。


 ここは、人の少ない岩場のあたり。

 俺とアリシア、ティーナとメルティは、ナーガスフィアと向かい合っていた。

 これから竜王は長い旅に出る。

 この時代の世界を見て回りたい、というのがナーガスフィアの言葉だった。


「父さまってば、本当にきままなんだから」


 メルティは腰に手を当てて、竜王をにらみつけている。


「コーヤさんに竜王の位を押しつけて、自由に旅をしたいんでしょ?」

「い、いや。違うぞ。我は……」

「旅したいだけでしょ?」

「ちが……いや、その」

「でしょう?」

「…………はい」


 竜王は巨大な頭を垂れた。

 正直者だった。


「だがな、我が広い世界を知ることは、コーヤ・アヤガキどのの役にも立つと思うのだ」


 竜王は牙を鳴らしながら力説する。


「コーヤ・アヤガキどのは魔王だ。心ない人間から、攻撃を受けることもあろう。そんなとき、他に居場所があれば、新たに生きる場所をみつけることもできよう」

「あたしと父さまが住んでいた島があるじゃない」

「…………」

「灰狼から西に行った海の真ん中に、あたしと父さまが住んでいた島があるわよね? 真水もあるし、魚も木の実も捕れるから、人間が普通に住めるわよね? コーヤさまが竜王になるのなら、そこはコーヤさまの領地になるわよね? 父さまが別の居場所を探す必要なんかないじゃない」

「…………メルティよ」

「なぁに?」

「お主……強くなったなぁ」

「あたしは魔王のつが……いえ、魔王に仕える者だもの」


 メルティは俺の前で膝をついた。


「魔王のコーヤさまを守るのが、あたしの仕事よ。当然、父さまの変な言い訳からもね」

「…………いや、いやいや! 言い訳だけではないぞ!」


 ナーガスフィアは水滴を飛ばしながら、頭を振る。


「この世界には、我や精霊王ジーグレットどのの他にも、封印されている者たちがいるはずだ! それを見つけて解放すれば、コーヤ・アヤガキどのの力になるのではないかな!?」

「それ……今考えたでしょ?」

「そうかもしれんが本心でもある!」

「……お父さまったら」

「どうかな、コーヤ・アヤガキどの」

「他にも封印されている者たちが……ですか」


 灰狼の地には精霊王ジーグレットと精霊姫のティーナと精霊たち、竜王ナーガスフィアと竜姫のメルティが封印されていた。

 彼らを封印したのは初代王アルカインだ。

 理由は、アルカインが魔王を討伐するときの邪魔にならないように。

 アルカインはたぶん、人間以外の種族を信用していなかったんだろう。


 となると、他にも封印された者たちがいるという推測は、たぶん正しい。


「わかりました。そういう人たちを探して来てください」

「うむ。さすがは竜王を継ぐお方だ。話が早い!」

「コーヤさん。お父さまを甘やかさないで!」

「いやいや、封印された者たちを解放するのは、俺にもメリットがあることだからね」

「……そうなの?」

「俺は、灰狼の味方をもっと増やしたいんだ」


 俺は言った。


「だから、俺の方でも封印された者たちを探してみたいと思ってる。見つけたら解放して……味方にできればいいかな、って」


 封印から解き放たれたジーグレットやティーナや精霊たち、ナーガスフィアやメルティは、灰狼の味方になってくれた。

 彼らのおかげで、俺は王家と対等の立場で話ができたんだ。


 それに、灰狼の未来のこともあるからな。

 俺は人間だから、寿命は100年前後だろう。

 魔王の俺がいなくなった後で、王家がまたちょっかいを出してくることも考えられる。


 でも、精霊や竜のような味方がいれば、俺の死後も灰狼を守ってくれる。

 俺は……王を名乗った身だからな。

 この土地の、未来のことにも責任があると思うんだ。


 さらに言えば、ランドフィア王国以外の国もことも知りたい。

 世界は広い。

 他にも国はあるはずだし、俺の知らない民族なんかもしれるかもしれない。

 それらの情報があれば、王家との付き合いかたも変わってくる。

 他の勢力と連携して、王家に圧力をかけることもできるだろうからな。


 ……という考えを、短くまとめると。


「とにかく、俺はナーガスフィアさまに、世界を見てきて欲しいんです」


 俺は一歩、前に出た。


「俺は異世界の人間ですからね。この世界の情報が必要なんです。ナーガスフィアさまが俺の代わりに世界を見てきてくれると助かります。本当に」

「承知した!! おお、承知(しょうち)したとも!!」

「父さまったら、本当に調子がいいんだから」


 感動したように天を仰ぐ竜王と、ため息をつくメルティ。

 対照的な親子の姿だった。


「それじゃ、竜王継承(りゅうおうけいしょう)儀式(ぎしき)をお願いします」


 俺が竜王の位を()ぐには、儀式が必要になる。

 ナーガスフィアが旅立つ前に集まったのは、そのためだ。


「承知した。では──」


 ナーガスフィアがゆっくりと、こちらに首を伸ばしてくる。

 それから彼は、岩場に頭を乗せた。


 金色の瞳に、俺とアリシアとティーナが映っている。

「むふー」と吐いた息が、俺たちの髪を揺らす。

 濡れた銀色の(うろこ)が、月光を受けて輝いてる。


「次代の竜王よ、わが角に触れるがよい」

「角にですか?」

「角は竜の魔力が集まる場所でもある。本当に気を許した相手にしか触れさせぬものだ。ゆえに、竜王の継承(けいしょう)は角を経由して行うのだよ」

「わかりました」


 俺はナーガスフィアの頭部に近づく。

 角は、ナーガスフィアの頭の後ろにある。


 俺は手を伸ばして──銀色に輝く角に……触れた。


 どくん、と、熱いものが伝わって来る。

 これが竜王の魔力なのか?

 魔力は俺の腕から背中へと移動していく。

 そして、それが全身を(めぐ)ったと思ったら──


 ……なんか、耳の後ろがむずかゆいんだが。


「コーヤさま。耳の後ろに、角が」

「きれいなのです」

「「「きれいですー」」」


 精霊たちが一般魔法で水鏡を作り出す。

 そこに映る俺の耳の後ろに……角が生えていた。

 2本。長いものと、短いもの。

 水晶のように透明で、表面がときどき波打ってる。


「竜姫メルティは、あらためてコーヤさんに忠誠(ちゅうせい)(ちか)います」


 気づくと、メルティが地面に(ひざ)をついていた。


「新たなる竜王よ。どうかこのメルティの忠誠と、この身のすべてを受け取りたまえ」

「いや、そのうちメルティに譲位(じょうい)するつもりなんだけど」

「そうなの?」

「メルティが成長するまでって話だったろ?」

「うん。でも、そうとも限らないと思うの」

「え?」

「う、ううん。なんでもないわ。とにかく、あたしの忠誠を受け入れなさい」

「……ああ、そうだな」


 俺はメルティに向かって手を伸ばした。


「ナーガスフィアの娘、竜姫メルティよ。竜王コーヤ・アヤガキは(なんじ)の忠誠を受け入れる」

「感謝いたします。わが竜王よ」


 そう言ってメルティは、俺の手に角を押しつけた。

 なんだか照れたような顔で、そのまま俺のてのひらに、自分の角をこすりつける。


「…………ん。ふふっ。竜王さまだ。あたしの竜王さま」

「メルティ?」

「わが娘よ。(われ)のことを忘れておらぬか?」

「あ、はい。行ってらっしゃい。父さま」

「……(ざつ)すぎんか?」

「お見送りしますよ。ナーガスフィアさま」


 俺はナーガスフィアに向かって頭を下げた。


「俺にとってナーガスフィアさまは、頼もしい仲間なんですから」

「うれしいことを言ってくれる」


 ナーガスフィアは牙を鳴らして、笑った。

 それからナーガスフィアは頭を上げ、俺たちを見下ろした。


「コーヤ・アヤガキどののおかげで、我は灰狼(はいろう)故郷(こきょう)とすることができた。貴公(きこう)とメルティがいる限り、我はこの地の味方であるよ」

「ありがとうございます。ナーガスフィアさま」

灰狼侯(はいろうこう)の娘、アリシア・グレイウルフもお礼を申し上げます」

「精霊を代表して、ティーナからも」

「「「ありがとうなのですー!!」」」

「はいはい。行ってらっしゃい。父さま」


「うむ。それでは、ひとときの別れである……」


 ナーガスフィアの身体が(おき)に向かって進んで行く。

 やがて、その姿が徐々に小さくなる。


 月が水平線へと沈むころ……ナーガスフィアの姿は波間に隠れて、見えなくなる。

 それでも俺たちは、ずっと見送っていた。


「また会えるといいな」

「コーヤさんがお望みなら、あたしがいつでも、父さまを呼びに行くわよ?」


 メルティは、にやりと笑ってみせた。


「コーヤさんが竜王を継承(けいしょう)したことで、あたしも竜の姿になれるようになったもん」

「ああ、そうだったな」


 竜王を継承したことで、俺にはいくつかの能力が身についた。

 水中でも溺れることのない能力、『水中呼吸』

 メルティの補助なしでも水面を歩ける、『水上歩行』

 竜の鱗で生み出して防御能力を高める『竜鱗(りゅうりん)

 そして、メルティを大きな竜の姿にするための能力、『竜身顕現(りゅうしんけんげん)』だ。


「じゃあさっそく、あたしを竜の姿にしてみて?」

「今か?」

「そうよ。配下の能力を確認するのは、王の役目でしょ?」

「そっか……うん、わかった」

「そ、それじゃ準備するわね」


 メルティは真っ赤な顔で、海に向かって歩き出す。

 そのまま彼女は、海岸沿いにある岩の後ろへ。


「…………えいっ」


 というかけ声のあと、岩の上に着ていたワンピースと、下着が投げ出される。

 その後、ぴたぴたと、()れた砂浜を歩く足音。


 そして、メルティが波間に飛び込む音がした。


「コーヤさん! お願い────っ!」

「わかった。それじゃ……『我が配下メルティよ。竜の姿をあらわせ──「竜身顕現(りゅうしんけんげん)」』

「…………んっ」


 次の瞬間、海岸に大きな波が生まれた。

 巨大なものが、高速で沖へと移動していく気配。


 それから、水色の(うろこ)を持つ竜が、姿を現した。


 身体はナーガスフィアよりも小さい。

 大きな青い目と水色のたてがみが、彼女の面影を残している。

 あれが竜になったメルティ……なんだけど。


「あのさ、メルティ」

「なぁに。コーヤさん」

「なんで水面から出てるのが頭だけなんだ?」

「竜のかたちを見られるのが、なんだか恥ずかしくて」

「きれいだと思うけど?」

「…………だったら、いい」


 ざばん、と、メルティは竜の長大な身体を伸ばした。

 水面から出ているのは、身体の半分。

 それでも10メートル弱くらい。

 水中にある部分を含めると、全長10数メートルってところだろう


「これがあたしが竜になった姿よ。成人になるともっと大きくなるけど、今はこれが精一杯(せいいっぱい)。でも、船を引っ張るくらいはできるわ」

「うん。きれいだし、かっこいいと思う」

「…………あ、あのあの。コーヤさん」

「ん?」

「ちょっと泳いで来てもいい?」

「構わないよ」


 ……いや、そういえば俺も『水上歩行』スキルがあるんだよな。


「俺も一緒に行こうか?」

「……今はまだ、いいかな?」

「そうなのか?」

「あ、でも、戻ってくるまでそこにいてね!? 帰っちゃやだよ?」

「もちろん。置いていったりしない」

「うん! それじゃ、行ってくるわね!」


 大きな波を作りながら、メルティは沖へと進み出す。

 それでも俺たちは水滴(すいてき)ひとつかからない。

 たぶん、それもメルティの能力なんだろう。


 沖に出たメルティは、楽しそうに泳いでいる。

 長い身体をくねらせたり、伸ばしたり、ジャンプしたり。

 すごいな……竜って。まさに海の支配者だ。


「…………うらやましく思います」


 俺の隣でアリシアが、ぽつり、とつぶやいた。


「コーヤさまの前で、あのような姿になれたら……しあわせな気分に」

「ああ。気持ちはわかるよ」

「わかるのですか?」

「うん」

「そ、そうですか。では今度……夜の海で一緒に……」

「そうだね。あんなふうに泳げたら気持ちいいだろうな」

「………………」

「今度一緒に水着を着て泳ごうか。アリシア」

「は、はい。そうですね! 水着は必要ですね!! きっと気持ちがいいですね!!」

「ティーナも、一緒に泳ぎたいの」

「「「気持ちよさそうなのですー!!」」」


 こうして、俺たちは竜の姿になったメルティを(なが)めながら、のんびりとした時間を過ごしたのだった。




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タイトル通りぐいぐい来ます淑女達(笑)
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