6.ノートの作り替え
今回は、市販のノートを自分の好みの作りに作り替えました。
今まで手作り製本を作る時に使った方法でやれば難しくありません。
その割にはちょこちょこ失敗しましたが……。
そもそも、元々のノートの状態が一番使いやすいので、作り替える必要は一切ありません。
でも、作って良かった。失敗はしたけど、出来上がりに満足しています。わーい、嬉しいな。
今回使用したノートは、ナカバヤシのYU-SARI 無地 A5、です。
万年筆での記入に適したノートですね。この一、二年、万年筆が気に入っているので、それならこのノートが良かろうと思い選びました。
ノートの表紙は、見返し用紙の代用として使用するのでそのまま残し、背表紙部分の製本テープを剥がして、寒冷紗を張り直しました。
この製本テープが結構しっかりと接着されていて、きれいに剥がそうと思うとかなりたいへん。
元々のノートがどれほどちゃんとした作りなのかを示していますね。たぶんですけど。
あんまりやり過ぎるとノートの背部分が痛みそうだったので、少し製本テープの剥がし残りがありますが、まあ、これで良いでしょう。
完成したら隠れる部分だし、強度的にも問題はない筈です。たぶんね。うん、たぶん。
ノートの背部分は角背になっています。
が、完成した時は丸背がいいなと考えました。
というわけで、背部分に張るクータをかまぼこ形にしました。うーん、ひょっとして、意味なかったかも?
で、これが今回の表紙の台紙です。背表紙部分に飾りのバンドも付けてみました。
次が自分で作った表紙の装丁です。
自分はまったく絵が描けないんですけど、そこはそれ、ネットから無料で使用できる画像などを落としてきてちょこちょこいじったら装丁の完成です。
いやー、本当、良い世の中になったもんです。
ちなみに、今回の装丁は全て紙。コルドバっていう革っぽい、というか合皮っぽい紙を使用しました。
色違いの二色の紙を使用してますが、表表紙、裏表紙に使う色が薄い分は色にちょっと不満があったので画像を印刷するついでに薄く色を加えています。
次の作業は、最初の予定にはなかった作業です。
全くする必要性のない作業ですが、それを言い始めたら、そもそもノートの作り直し自体必要ないですし。
思いついちゃったんだから、やっちゃえと思い行いました。
印刷した装丁をつらつらと眺めているうちに、ふと四隅の丸の部分をくり抜いて色を変えたらもっと良い感じになるかも、という考えが頭を過ぎりました。
いやいや、そんな思いつきで行って失敗したら、全部おじゃんじゃん、とも思ったんですが、なんせ一度思いついたらやってみたくて仕方がない。
仕方がないので、完全に思いつきのぶっつけ本番ですが、行いましょう。
ちなみにこれ、結果を言ったら、完全に失敗でした。いやー、本当なにやってんでしょうか。馬鹿すぎる。
さて、丸をくり抜く方法ですが、丸が小さ過ぎてカッターやパンチでくり抜ける気がしません。
で、なにか使えるものはないかなと道具箱を漁り、これならいけるかもと思いついた方法を試します。
方法としてはシンプルです。紙にステンシルを当てて、そのステンシルの穴に沿わせ千枚通しの先端で何度もぐるぐると紙を引っ掻きます。
ぐるぐるぐるぐると繰り返せば、少しずつ千枚通しが紙に食い込み、穴が空きました。
ちょっと切り口が汚いですが、そこはゆっくりとカッターで切り取ればきれいになりました。
次は、その穴が空いた紙を表紙の台紙に置き印を付けます。
その印を目印として、台紙に絵の具で色を塗ります。
あとで台紙に装丁の紙を貼る際に多少ズレる可能性も考えて印よりも大きめに色を塗ってます。
この色を塗った段階で、あれ、なんか思ってたのと違うと思ったんですが、すでに手遅れですよね……。
さて、下準備は終わったので、台紙に装丁を貼ってみたんですが。やっぱり、なんか思ってたのと違う。
もっと、こう、明るいきらきらした感じをイメージしてたんですが……、きらきらなんてしてないし、全然きれいでもない。
おかしい。なら、ニスを塗ってみたらキラッとして良い感じになるかもと塗ってみたんですが……。
ぬおぉ、ダメだ。思ってたのと全然違う。
しかも、穴の位置に絵の具を塗る時に、知らないうちに絵の具の塊が台紙にくっついていたみたいで、このあと気付かず装丁の紙を貼ったら装丁の一部がぼっこり盛り上がってる。
うぉう、なんてこったい。完全に失敗、しなきゃよかったと後悔しました。
結論。急な思いつきは失敗の素。なにかをする時は、行う前にちゃんと考えましょう。反省です。
失敗はしましたが、仕方ない。一度台紙に接着した紙をきれいに剥がすのはたいへんですから、もうこのままでいきましょう。
ノートの表紙にぺたぺたぺたとのりを塗って、ぱたんと閉じれば。
完成です。ちょっと装丁の絵柄がずれてたり、思いつきで失敗したりしましたが、それでも充分、満足。
装丁に使ったコルドバも、台紙に貼るとなんとなく手触りがどこか木材を思わせるようになり、手触りも気に入り。
無意味にノートを手に取ったりしてしまいます。このノートがより一層お気に入りになりました。
もしまた作る機会があったら、今回の反省を活かしてもっと上手く作ってみましょう。余計な変更はせずにね。
今回の材料費は、中身のノートが千円、表紙が三百から四百円、その他が百円くらいでした。
今回はノートを作り替えましたが、同じ方法で装丁がボロボロになった本とかも作り替えられそうです。
以上、ノートの作り直しでした。




