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~~エメラルド城・フローライトの部屋~~
フローライトの部屋は少し変化があった。
前は青一色の部屋だったが、白と黒を基調にしたゴシック調の部屋に変わっていた。
家具は白で、一部が黒で統一されていた。
まるで白黒画像の中にいるかのような錯覚になる。
その中に、椅子に座ってうつむいているフローライトがいた。
「フローライト、元気ないぞ」
「大臣さん……はい」
いつもながらに怯えながら俺の方を見ていた。
少し緩和したかに見えたけど、警戒は相変わらずしっかりしていた。
いつの間にかワイシャツに着替えていたフローライトは、じっと椅子の上でぼんやりとしていた。
フローライトの横顔はやっぱり佳乃だ。
でも佳乃の明るさがどこにもないのがフローライトだ。
このフローライトこそ、本当の佳乃の素なのだろう。
だとすれば彼女のことをもっと知りたい。そう言う気持ちに駆られてしまう。
「それじゃあ教育しようか」
「……はい」
(なんか教育には素直なんだな)「じゃあ運動着も着ているし体育はどうかな?」
「ええっ、体育ですか?私は体育の授業を受けたことないです」
いきなりフローライトは困った顔を見せた。
「何事も経験だよ、フローライト」
「でも……」
「体が弱いのか?」
コクリと頭を下げることで答えたフローライト。
部長が佳乃は体が弱いと言っていたな、パラメーターも生命29って出ているし。
「難しい運動はしないよ。始めは……そうだな、散歩とか軽いジョギングから始めようか」
「私なんかできますか?」
「できるよ、君は頭がいい」
「……はい」
半分泣き出しそうな顔で、フローライトが答えていた。
でも教育になると、食いついてくれるのはありがたい。
一応教育をする大臣だからな、そこが上手くいかないとどうにもならないけど。
「じゃあ、早速体操着に着せるね」
「もう着ています」
そういいながらフローライトがワイシャツを脱ぐと、それはブルマ体操着だった。
体操着から見える胸はやはり大きい、体は完全に佳乃だ。
ちょっとエロい体を見て、思わず俺は顔をそむけてしまう。
なんで胸をわざわざ寄せるんだ、フローライトは。
「ではとりあえず、体育の教師を雇って……」
タッチペンを操作すると、部屋の奥からなぜかドワ太がやってきた。
このドワ太は青ドワ太だ。ゆっくりとやってくる小人は、堂々と腕を組んでいた。
「大臣、やっておるか?」
「ああ、フローライトと少しは打ち解けました」
「そうか……だが彼女をまだ知らぬようだな」
何か意味深なことを言ったドワ太が俺の方をじっと見上げていた。




