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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
五話:憧れの英雄とアズライト
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リッチバル、そこはリッチ山のふもとにある地方都市。

ドワ太というヘルパーに聞いて、俺は理解した。

アズライトはそこに遠征する、数日の予定でここを離れる。


「結構遠くに行くんだな」

「ゲーム内だと、二十時間ほど僕は教育できないんだ」

「それは残念、何時から?」

「後二時間ほどで遠征軍」

アズライトが少しうれしそうな顔を見せていた。

俺は育成プランを少しだけ考えていた。


(遠征軍のイベントはJプリでもあった。だから問題はない。

遠征軍だと大体教育系の数値が大幅に下がるからな)

パラメーターを見ながら、俺はじっくりと考えていた。


「気になる?心配ボクのこと……」

「ああ……というよりパラメーター」

「むー、それはどういう意味?」

少しふてくされたアズライト。俺はそれでもじっとパラメーターを見ていた。


(捨てステータスは必須か……それ以上にどうやったらアズライトのイベントが起こるのか?

もしくは遠征軍が、きっかけのフラグってオチはないよな)

思慮をめぐらすが、アズライトはつまらなそうに剣を振っていた。


「大ちゃんつまんない」

「アズライト、決まったぞ」

「何が?」やる気がない返事のアズライト。

「アズライトは英雄コースだ。アズライトを英雄に育てる!」

「ホントに、僕は英雄になれるの?」

「ああ……任せろ」

「うわ~、ありがとう大ちゃん」

俺の言葉にアズライトは喜んで目を輝かせていた。

英雄コース、つまり運動系のみを上げるということに他ならないが。

大喜びのアズライトはドアップで俺に対して笑顔を見せた。


「ボク、リッチバルに行ったらやりたいことがあるんだ」

「やりたいこと?」

「うん、兄ちゃんを探すんだ」

「兄ちゃんか……ライチョウ軍に襲われた兄だろ」

「うん、この前も襲われたって言う話……」

「アズライト……それはどこで?」

「ああっ、ううん、なんでもない、なんでもないってば!」

アズライトはそう言いながら、俺から離れて剣の練習を始めた。

俺が必死に聞こうとするが、剣の稽古をしているアズライト。


「なんでもないよ、大丈夫」

アズライトはあからさまに怪しい嘘をついていた。

それは昔の戸破によく似ていた。


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