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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
四話:不良な戸破とアズライト
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そこに出てきたのは、腕を組んで戸破が俺を見下していた。

赤いジャージ姿に鋭い眼光。さっき警察から帰って来た時と同じ服装だ。

ソバージュの髪で、いきなり何もなくズカズカと俺の方に入ってきた。


「戸破?なんだ」

「兄貴、金貸してくれよ」

直感で分かった、俺に対して『たかり』にやってきた。

戸破に対して俺は困った顔を見せた。

堂々と突き放したいが、あいにく俺の格闘パラメーターは低いのが分かっている。

対して戸破は、女であっても運動神経がいいのを俺は知っていた。


「俺だって金は……」

「いいじゃねえかよ、優秀なんだろ。あのババアから、いっぱい小遣い貰っているだろ」

「いっぱい貰っているつもりはない」

「嘘つけよ、さんざんかわいがられているくせに」

そう言いながら戸破が俺に対して悪そうな笑みを浮かべていた。

明らかに威圧的な顔で見下していた。だけど実の妹相手に俺もひるむつもりはない。

ひるむつもりはないが、抵抗する術がない。

とりあえず強がって戸破をやり過ごすしかない。


「いいじゃねえか、そのゲームだって小遣いで買ってもらったんだろ」

「俺が何に使おうと……」

「あれ?」

そういいながら戸破は、俺の机の上に置いてある指輪を見つけた。

それを見るなり、慌てて指輪を隠した俺。


「こいつはダメだ!」

「いい指輪を持ってんじゃん、あたしによこしな」

「ダメだ……これだけは渡せない!」

「よこせよ!金を貸せねえんなら、代わりにコイツを金にしてやる」

そのまま手を伸ばしてきた戸破の手を立ち上がって俺は阻む。

だけどこれは渡せない、戸破を守るためにも。

取り乱した表情で、指輪を必死に守ろうとした。


「ダメだ、これは危険なんだ!」

「なんだよ、あたいに口答えするのか」

立ち上がった俺を、そのまま無理矢理突き飛ばしてきた戸破。

バランスを崩して俺は簡単に倒された。

それを見るなり、俺の戸棚の上を物色する戸破。


「やめろっ!」

「口答えする身分じゃないだろ、偉そうにするな!」

倒された俺をよそに、戸破はそのまま指輪を乱暴に奪っていく。


「こいつだけでいいよ、あたいみたいになんかゴージャスじゃん」

そう言いながら、戸破は俺から強奪した白い指輪を手にとっては指にはめた。

その指輪は、純花と同じくはめた瞬間に消えていた。


「なによ、これ……あれ?あたい……なによ、兄貴」

すると、戸破のジャージのポケットに入っていたスマホが震えていた。

スマホを取り出して立ったまま戸破は見ていた。


俺は慌てて青い指輪を隠した。

「兄貴、クソッ……何かあったが忘れた」

すぐさま戸破はスマホを片手に部屋を出て行った。

俺は戸破の奇怪な行動に落胆した表情を見せていた。



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