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ジュエル☆クイーン♡スクーリング  作者: 葉月 優奈
三話:白馬の王子様とセレスタイト
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リアルに戻った、俺はリアルで侯爵風男に似ている人物を探した。

もちろんこの純平荘にいて、その人は『桜の間』にいた。

なんでこんなに気付かなかったのだろう、純花にとってあの人は一番大事な人のハズなのに。


「純花パパ!」

「どうやら、純花がいなくなったんだな」

そう言いながら純花パパの前には一人の人物が座っていた。

純花パパの顔には、意外と落ち着いた様子だ。まるで純花の失踪が分かっていたかのように落ち着いていた。

前にいたもう一人と、テーブルを囲んで話し込んでいた。


「お前はフォレスセント族!」

「あのさっきから言っている……フォレスセント族ってなんですか?」

苦笑いしながら背広の森本さんもそこにいた。


「ああ……申し訳ない。森本さん、ウチのバイトが……

純花は大丈夫です、私の育て方が悪いから、今遅めの反抗期ですよ」

「もう、分かりました。養子なんですよね」

「すまない……私がちゃんと言わなかったのがいけないんだ。

ウチの家族のことは菅原君の両親も知らないはずだ」

穏やかな口調だけど顔には困惑を浮かべていた。

一応ジュエル☆クイーン♡スクーリングのことは隠しておこう、理解されないだろうし。


「ええ、純花パパ……養子のことはいつ話したんですか?」

「僕の方で話だけは出しましたよ。ただ人づてで話したので……僕にはあまり時間がありませんから」

森本さんの顔が曇っていた。だけど俺は焦るしかなかった。

純花の死が確実にゲーム内から近づいているからだ。


「そんなことより純花の居場所は?」

「純花はきっと駅前のスーパーに行ったのだろう」

「今すぐ車を、自転車ならそう遠くへは……」

「たぶん、純花は戻ってくるよ。養子の話ぐらいでは純花が落ち込むこともないし」

「いいえ、絶対に戻ってきません!」

俺は純花パパの話を真っ向から反対した。

ジュエル☆クイーン♡スクーリングでセレスタイトのクリスタルゲージは、リアルに対応している。

刻一刻とクリスタルゲージは減っているのだ。

ならば、今いかないと純花を見殺しにしてしまう。

あんなバッドエンドにするわけにはいかないい。


「とはいっても純花がどこにいるのか……それに民宿の仕事もある」

「分からないなら、俺一人で行きます。自転車一台貸してください!」

迫った俺に対して純花パパは俺を必死になだめていた。


「そうまでして純花を探したいのかい?」

そう言ってきたのは森本さんだ。


「ええ、俺は純花の彼氏ですから」

「ならば、探すといい。僕の車に折り畳み式の自転車があるから」

「森本さん……ありがとうございます」

俺は頭を下げて、森本さんから自転車の鍵を受け取った。

迷うことなく俺は動いていた。



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