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~~エメラルド城・セレスタイトの部屋~~
家に帰って俺はゲームをつけていた。
ゲーム画面では、いつも通りセレスタイトが出迎えてくれた。
ゲーム内でしか会えないセレスタイトに、俺は声をかけていた。
ジュエル☆クイーン♡スクーリングは、DSPに話しかけると会話ができるらしい
本当にそばで会話している臨場感もあった。
ただヘッドホンをしないでやると、隣の部屋にいる戸破に怒られてしまうが。
(セレスタイトの授業、終わったかな?)
俺はセレスタイトに対して、教育を開始していた。
大臣が自ら教育することもできるが、専門の教師を雇って教育させた方がパラメーターの上りはいい。
早速、文学の教師を雇ってセレスタイトが家庭教師のマンツーマンを受けていた。
路面電車で教育の指示を出してから、リアルで家まで7分経過。
教育の時間中は、実はほかのことができなかったりする。
画面のセレスタイトは、笑顔で俺に顔を見せていた。
黄色いガウンに、女王教育用の制服を着て安堵の笑みを浮かべていた。
「授業終わりましたよ」
「そうか、お疲れさん」
セレスタイトの頭をタッチペンで撫でると、嬉しそうにしていた。
これもマスクデータの『好感度』を上げるのに必要な作業だ。
頑張ったらほめる、ケアをちゃんとしないと拗ねて失踪イベントに繋がってしまうからな。
早速パラメーターの伸びを確認する。
理系数値が上がっていた、文系は下がるが元が高いのでそれほど困らない。
運動系の数値は変動なしか。パラメーターの変動には個人差があるらしい。
それにしても、イベントの発生はセレスタイトの場合、どのパラメーターだろうか?
それもと一定の期限ごとに起こるのか、などと考えているとセレスタイトがいきなり俺の方にアップで顔を近づけた。
「あの……上にフラッグのマークが出ていますが……」
「あっ、本当だ」
そういいながら見ると、上の方に『旗』マークが出ていた。
だけどその旗に描かれたのがドクロマークだ。
まるで海賊船でも出て来るかのようなマークに、近づけようとしたタッチペンを止めた。
「セレスタイトこの旗は?」
「はい、それは避けては通れない強制イベントのマークです」
「それにしても、旗のマークでドクロとは不吉だな」
「ええ……それには理由があるんです」
だけどセレスタイトの顔がなんだか浮かない。
なにか言葉をためらっているかのようなセレスタイト。
「どうしたんだ、セレスタイト?」
「とりあえず見てください。そのイベントを見ればわかります」
「ああ……分かったよ。強制ならやらないと教育も消化できないしな」
そう言いながら俺はタッチペンで何気なくタッチした。




