31話 少しずつ近付いてくる恐怖
右肩が異様に重い。
ベッドで書いてると横に座られる。
仕事中、背後に立たれる。ほぼ真後ろ。
身の毛が立つ程、身震いをしてしまう。
書いてて色々と悩まされますが、アレと約束したので、最後まで書ききります。
階段を登る。
すると、最後の2段目で足首を掴まれる気がした。
階段だが、最後の2段までは空いており、寧ろ閉ざされている所で、急にそんな気持ちになるのだ。
怖いので、最後の2段は、タタタと駆け上がる。
やはり気のせいではない。
毎回、同じだ。ある日、弟と部屋で話をしていた。
「何か階段怖くない?」
「空いてる所から、誰か見てる気がする」
「でも、気のせいだよ」
「それよりも、最後の2段が気になるんだよ」
「え!?」
僕は凍り付いた!
まさか、弟までも同じ事を思っていたなんて!階段の空いたスペースは、成るべく気にしないようにはしていた。
「で、どう気になるんだ!?」
「足首を…………掴まれる気がする」
僕は絶句した!
ゾゾゾと背筋を寒気が走る!
「あのさ…………」
「………おい。まだあるのかよ?」
「ペタン、ペタンって音がするんだ…………兄さんかと思って、窓から階段を覗いたんだ」
僕はゴクリと唾を飲み込んだ!
「誰も居ないんだよ……………でも、ペタン、ペタンってさ!兄さん、どうすればいい」
「何をだよ?どうすればいいとか…………え?」
ペタン、ペタン。
「兄さん………だ、大丈夫だよね!?」
ペタン、ペタン、ペタン。
「おいおいおい!?階段登るのは誰だ!?あははは…………妹かもしれないし」
弟は僕の方を振り向く。
真っ白なくらい顔は真っ青になっていた!
「あいつは今日は泊まりだ。お父さんとお母さんも、飲み会で居ない」
「り、燐火だ!きっと!電話して、隠れてるのを暴いてやるさ!!」
僕は燐火に電話した。
家の中で、着信音は無い。
『奏介から電話してくれるなんて、珍しいじゃん!どうしたどうした?』
「あ、いや、その………燐火の声が聞きたくなったからだ」
『………ヤダ………でも、嬉しい♪』
「で、今何処?」
『生徒会のメンバーとだよ?響ちゃんと寿ちゃんと遊んでる!奏介も来る?マクドナルルドだよ!』
「いや、遠慮する。楽しんでよ。悪いし切るわ。じゃ」
『残念!じゃ、明日ね!』
弟は泣きそうになる。
僕も震えて、上手くスマホの操作が出来ないでいた。




