表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おののき、そして厄災へ  作者: ハロ
2章高校2年生 守護霊編
30/36

29話 救いたい、願いたい

燐火は僕の大事な人だ。

幼馴染みで、いつも僕の側に居てくれた。そして、いつも励ましてくれたのだ!


だから、燐火を失うならば、僕は生きている意味が無い。


「燐火を失うならば、僕は死にます!」


「ほう?それがお前の答えか?」


影は僕にそう言うと、ギロリと睨む!


「うぐ!?」


僕は恐怖でおののいた!

動けない!蛇に睨まれた蛙の如く、一ミリもだ。


恐ろしいを超える恐怖。

殺意を向けられ、それが僕の体中を覆い尽くす!


「はぁはぁはぁ!!」


額から大粒の汗を掻いた!

過呼吸となり、意識が朦朧としてくる!不自然だ。肩で息をしていない。目の焦点は定まらず、周りが白くボヤけてきた。


怖い!怖い怖い怖い!!!

恐ろしい!苦しい!辛い!悲しい!


負の感情が沸き上がる!

もうダメだ。僕はもう死ぬだろう。死んだら、もう何も出来ないな。色々やりたかった。美味しいモノを食べ、面白いゲームをプレイする。


一人じゃ楽しくないな。

そうだ。どうしてだろう?誰か…………誰だった?


…………………………………………………………………燐火。


僕は燐火と一緒にいたい!

声を上げて、僕は叫ぶ!


「燐火!愛してる!」


影がブレた!


「燐火!もう離さない!」


影が苦しみ出す!


「燐火!戻って来い!お腹空いたよな!僕が美味しいモノを作るから!そして、一緒に食べよう!」


影は声にならない声を上げる!

人間の声ではない!!


「燐火ーーーー!!!!!!!!」


「そ、奏介!?奏介!!!!!あたしはここだよ!奏介奏介奏介!うう!あ!うわぁああん!!」


燐火は戻った。

影は消え去り、藤堂院さんが最後に何か唱えている。それはまるで、儀式の様な。


僕には分からない。


でも、何となく分かる。

もう燐火は大丈夫だ。影は天を昇る。何故だか、天井はなく、空が丸見えだ。月へと消える影を僕は目で追った。星空がとても眩しい。


「今日は満月………か」


解放された燐火が僕に抱き付く。

僕は何時までも燐火の頭を撫でた。


ぐぅ~。


「あは」


「インスタントラーメン、袋入りで良いね?」


「うん♪」


「鷲は生卵入りで頼むぞ!」「私は塩味で!」


「ぷ!ぷははは!」


笑った。

久しぶりに笑えた。腹の底から。





こうして、燐火は取り憑かれたのを除霊され、守護霊を戻す事が出来た。





しかし、これはまだ序章に過ぎない事を、僕は痛感する事になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ