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神と悪魔を差し置いて最強を名乗る。  作者: あるみホイル
異世界へ
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序章 リッシュコズモ=裏世界

どうも初めまして。あるみホイルです。

今回はファンタジー世界を執筆しようと思います。神と悪魔をも超える存在の人間とかいたらおもしろいだろなぁとか思い《神と悪魔を差し置いて最強を名乗る。》を書こうと思いました。

ちなみに登場する神と悪魔とか他の種族とかの名前は全てオリジナルです。

ぜひ閲覧して下さい!

「ねぇ、君・・・」目の前に金色の髪を腰の辺りまで伸ばしている少女が虚ろな目で語りかけてくる。

「誰?」

「私?私には名前は無いの」

「なんで?」

「私はリッシュコズモだから」

「リッシュコズモ?」

「ねぇ、そんな事より君にお願いがあるの」

「お願い?」

「うん、実はね最高神ホーネルと最高魔デジボーンがまた戦争を始めるの」

「ホーネル?デジボーン?」

「そこでね人間の貴方に世界を救って欲しいの」

「世界を救う?はっ、何の冗談だよ」

「もう時間がないの、お願い今日の夜丁度日にちの変わる午前0時に東京のこのビルに来て、後は使いの物が案内してくれるから」そう少女は言うと人差し指で俺のおでこをトンッと押す。すると頭の中にそのビルまでのルートが入り込んできた。

少女はスッと俺から離れそのまま消えていった。



ピピピ!ピピピ!ピピピ!ピピピ!

目覚まし時計による朝聴くと憂鬱になりそうな電子音が部屋で鳴り響く。

俺は『神道寺(しんどうじ) 一馬(かずま)』高校三年生の成績中のスポーツ中の普通の男子高校生だ。

「ふわぁ〜、あ〜ねむ」ボサボサ頭をポリポリと掻きながらベッドから降りる。

カーテンを開けると電線の上でスズメ達と目が合う。

ホケーとしているとスズメ達が飛びたっていき、そのタイミングで制服に着替え始める。


行ってきま〜す。

玄関を開けるとまだヒンヤリとした冷気が身震いをさせる。

「うおっ、もう秋って感じになってきたな」

自転車に乗り颯爽とペダルをこぐと冷気が顔面に当たりややスピードが落ちる。

校門を通り過ぎ駐輪場で停車すると同じクラスメイトにして親友の『天道 煌牙(てんどう こうが』と鉢合わせる。

「うっす」

「おぉ、早いな煌牙」

「いつも通りだろ」

カバンを持ち煌牙と共に靴箱まで歩き上履きに履き替える。

「今日の授業もダルいのしかねーよな」

「確かにな、まっ寝るからノープロブレムだ」

「相変わらずだな、煌牙は」

「いつも通りだろ?」

教室に入ると何人かが既に登校しており軽く挨拶する。

教室に入るなり煌牙は机に顔を置いて寝る体制に入っている。

俺はスマホを取り出しゲームをして時間を潰していく。

一時間目は古文だ。古文というか国語は結構得意な方だ、数学とか科学とかは聞かないでくれ。

一時間目と二時間目も終わり三時間目になる。三時間目は現代社会だ。

社会も特に得意ではない、あれは憶えることが多すぎる。

まぁ適当に流しておくか・・・

授業が始まり礼をして着席するなり窓の外を眺める。

先生は授業の解説などをしていて俺がよそ見をしていることなど気づいていない。だが先生のある一言が記憶を呼び覚ます。

「え〜、ギリシャ神話とは最高神ゼウスを始め、様々な神による話です。」

最高神・・・ホーネル・・・

そうだ確か今日の夢でホーネルがデジ何とか言ってたな、ビルのルートの記憶もある。あの夢は一体なんだったんだ、でも夢にしちゃで来過ぎていた。大体夢は中途半端な内容で終わる方が当たり前なのに今日みた夢は内容が具体的だった。

まさか本当にあのビルに何かが?

それから学校が終わるまで夢の事ばかり考えていて昼ごはんも食べなかった。

「おい、一馬、おい一馬!!」

「あ、ん?なんだよ?」帰り道はいつも二人で帰る。たこ焼きとかゲームセンターなど寄り道するとこはたくさんあるが今日は気分が乗らずにそのまま帰ることにした。

「お前どうしたんだよ?上の空とはこのことだ」

「あぁ、いや、ちょっとな」

「寄り道もしないで帰るなんて久しぶりだよな?」

「そうだな、今日はちょっと気分が乗らねーわ」

「ていうかよ、今日変な夢みてよ」

夢・・・どうせしょうもない内容だろ。

「小学生ぐらいの金髪の女の子がホーネルがデジボーンがなんちゃらなんちゃらとか言っててさ、今日の0時にビルに来いとか言ってたんだよ、しかも記憶にしっかり残っててさ、大体いつも夢なんて忘れるのにな」

ホーネル?デジボーン・・・金髪の女の子夜0時・・・間違いない

「それホントか?」

「まぁ夢だけどな」

「実は、俺もお前と同じ夢をみた」

「は?嘘言ってんじゃねーよ」

「いや、ホントだよ、俺もそのビルのルートが分かる。なんなら今から行くか?」

「ホントかどうか、午前0時にそこに集合でいいんじゃないか?」

「ふっ、そうだな」

「んじゃ俺あっちだから」

「おう、また後でな」そういい残し二人は各自の帰路に立つ、もし二人とも全く同じ夢をみているなら集合する場所も同じなはずである。

一馬は帰りながらふと、違和感を感じていた。



それから時は流れ午前0時。


街灯を頼りに夜道を歩きながら指定されたビルに向かう。

まだ仕事帰りの人や飲みつぶれたおじさんなどが街をうろついている中辿り着いたビルの裏路地には人の気配など微塵も感じられないほどの人を寄せ付けない何かを醸し出している。

少女に指定されたドアの前に煌牙が既に来ており二人とも唖然としている。それは無理もないことだ。普通全く同じ夢を見ることなど不可能なはず、しかも少女に指定された場所も全く同じ、不可思議を通りこしてSFの世界のようだ。

「なんでなんだよ、ありえねーだろこんなこと・・・」一馬は頭をフル回転させながら考えたが答えなど見つかりもしなかった。

「あぁ、確かにこんなこと聞いたこともない。」

「煌牙、お前がみた夢と俺がみた夢って全く同じ夢なのか?」

「100%同じとは言い難いが今こうして同じ場所に来てるんだ、ほぼ同じだろうな」

「笑えねーな」

「あの〜、すいません」突然俺の後ろから声が聞こえ二人同時に同じ方向を見る。すると耳が上にトンガリ髪の毛は灰色がかかった髪、衣服はまるでRPGのゲームに出てくるファンタジー世界の服を身につけている同年代ほどの女性が申し訳なさそうな目をしながらこっちを見ていた。

「うわっ!なんだ⁉︎」ビックリしすぎて二人とも後ずさりをする。

「あ、大丈夫・・・です。リッシュコズモ様の使いのものです。」

「そ、そーいえば使いのものが来るとか言ってな」

「おい、一馬これマジでヤバくねーか?見た目完全にフェアリーだよ」

「これをネットに流せば俺ら超有名人になれるんじゃねーか?」二人コソコソ喋っていると使いのフェアリーがコホンとわざとらしく咳払いをしコソコソするのをやめ、フェアリーに注目する。

「えーと、ですね、貴方がたは今からリッシュコズモに来ていただき神と悪魔との戦争を止めていただきますのでご了承くださいませ」

「「は?神と悪魔?」」二人同時に同じ回答をする。

「はい、ただいまリッシュコズモにて神と悪魔との戦争が始まろうとしています。そこで人間の知恵と頭脳とを貸して頂きたいと思い今回リッシュコズモに来ていただく事になりました。」

「待って、リッシュコズモってなに?」一馬が一番気になる点を質問した。

「はい。リッシュコズモとはギガバイトの裏の世界です。ギガバイトとは貴方がたがお住まいになっている地球の事です。つまり地球の裏の世界がリッシュコズモです。」

「は、はぁ」

「ていうかなんで俺らなの?他にもっと賢い奴とかいるんじゃないの?」煌牙がフェアリーを睨らむ。

「はい。そのことなのですが実はわたくしもよく知らされていないのです。」

「そんなんで、はいはい行きますなんて言えねーよ、なっ、一馬?」

「そうだな、事情が全く読めないし俺らに利益があるの?」

「利益ですか」それからフェアリーはしばらく顎に手をあてながら思案しているそぶりをみせる。

「もし、神と悪魔との戦争を止めることが出来れば願い事をおひとつなんでも叶えてさしあげます。これでどうですか?」

「なんでもって、例えば世界大統領とか億万長者とか?」

「はい。なんでも」

「どうする一馬?」

「なんでもか・・・神と悪魔・・・なんだかすげーおもしろくなってきた。俺は行く、煌牙はどうする?」

「一馬だけ世界大統領になられたら世界が崩壊するからな、俺も世界大統領になってやるよ」

「決まりだな」

「ありがとうございます。ではリッシュコズモに参りましょう」

フェアリーはビルの裏口をゆっくりと開ける。すると大量の眩い光の先に大草原の広がるリッシュコズモなる裏世界が現れる。

「ようこそ、リッシュコズモへ」


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