第四十七話『第3世界線』
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PN:カシー
種族:大自然族
職業:垂界物
状態:ジャックの加護(中) ジャンヌの加護(小)
レベル:132
HP 112
MP 246
SP 247
筋力 241
敏捷 403
器用 157
耐久 109
知力 184
幸運 182
残存ステータスポイント 0
魔法 【パンチャーバレット】
【キリングエッジ】
【ドミネートヒール】
【万物調教】
【翔雷転移】
【ミニスターエンジェル】
スキル シャフト
ブランクダッシュ
フルスイング
アルティメットライズ
ムスペルシュート
ターボスパイク
星逸斬り
フィニッシュソウル
テンタクルヴェール
ブランソレイユ
ウィングルーラー
スモールターゲット
ジャジィープロテクト
マナストライカー
呪い耐性
伐採
栽培
調教
料理
採掘
装備 死獲の魔剣 シャフトラインドレス・改(+10) 火神守護紋 王竜騎噴脚、王竜騎膨腕(+6) 三付華の帽子 転移せし遺蹟人形
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呪い耐性はジャック付きだとログインごとに最大5上がる。
アンデッドモンスターの討伐で熟練度は上昇するので、私とお餅は腐魏道門の隠しルートを開拓することにした。死獲の魔女が利用する裏マップで城塞都市トレジェリスに直通している。
「フェイクプリズンドッグ……強敵だよ」
「王獣スタイル。がおーっ!」
「「「「「ゴルゥアアアアアアアアアアッッ!!!」」」」」
檻が展開して巧みに防御するレベル100以上のフェイクプリズンドッグ。
蹴散らすには少々分が悪く、私たちは苦戦を強いられている。ウララと合流するために裏道を選んだけど間違ったかもしれない。
死獲の魔剣で出会い頭に1匹を倒し、お餅は檻の隙間を縫って1匹を倒す。
範囲攻撃があると便利だけど、そう都合よく魔導書は手に入らない。
お餅がヘイトを取って死王亡き戯杖で離脱すると、フルスイングで2匹まとめてイベント魔剣の餌食にする。初期攻撃力が5000のMVP報酬様で運がいいと1撃。
因みにフェイクプリズンドッグは幸運値の高いモンスターである。クリティカルが全然入らない。
プレイヤーの未到達フィールドで、情報は1つも上がっていない。
フィールド名があるのでフィールドボスに相当するお仕置きモンスターが徘徊している。
王獣クルヘエーグはラスボスだから裏ボスだ。
死獲の魔斧がフェイクプリズンドッグに効きにくいのもあるけど、裏ボスとの戦闘時には戦い慣れた大斧がいいのでサブ武器を使っている。
通路の天井は嫌に高く、照明アイテムがあっても見通せない。
フェイクプリズンドッグは悪魔系モンスターの一種で、レア魔導書がドロップしてくれと願いながら討伐している。お餅の戦力アップになるなら爆弾でも何でもいいよ! 攻撃魔法を未だに2つしか覚えていないレベル125の羊飼いっておかしい!!
「1000キロシャフトは順調だよね?」
「順調! 残り50キロ!」
「おおおっ! お餅様がついに覚醒する!!」
50キロはすぐだよ! お餅はテンプレ通りに魔女の館で転職する!? クリア報酬は期待出来るね!
チュートリアルクエストの全クリはそのプレイヤーにはビッグイベントだ。
お餅は転機を迎えようとしている。
非の打ち所がない知力でタイミングを計っていたお餅は城塞都市トレジェリスをゴールに見据えたんだ。私は願いの大地に育ったジャック・ザ・ツリーだったよ。
私は腐魏道門・裏門を突破することに神経を注いで、フェイクプリズンドッグと一種類のレアモンスターを倒していく。
通路を阻む邪魔者、ポーキーズピグは踏み越えるという意思をプレイヤーに植え付けてくる。通路幅いっぱいの巨体もさることながらドロップアイテムが重量級の肉塊や獣皮で、無限インベントリがないと攻略がストップしてしまうモンスターだ。
ポーキーズピグの肉塊は高品質ほど脂身が多くなり、たまにドロップする最高品質はポーキーズピグの頭肉になる。最高品質の肉塊は多分区別が付かない。
獣皮は大自然族なのもあって出現時から毛並みがよくドロップアイテムにしてもいい。
まあドロップアイテムの一つ一つが大きいので、ウララは反対側から攻略するのを断念している。城塞都市は広いので街中探索に切り替えたとのこと。
私たちとパーティーを組んでいないのでレベルが上がっても加護の恩恵を受けられない。
レベリングに費やすよりはとウララは情報収集がてら王剣学園へと通っている。各国の大物が集まってくるので乙女ゲームを主食とするプレイヤーには攻略の二文字しかない。攻略してね?
裏ボスのポップ条件を満たさずに裏門を通過しようとして、ポーキーズピグの亜種、ポーキーズキングが待ち構えていた。
「…………運営って馬鹿なの?」
「…………バーガーショップ?」
ポーキーズキングはノンアクティブモンスターの王様……魔王城だった。
白磁の像が待ち構える隠しエリアに恐る恐る近づいてみると、ポーキーズキングとは別に白磁の像にカーソルが付いた。
「ジオルグ……?」
看板にはかなり崩した字体でそう書かれている。
「店に入ってから驚かせたかったがジャックとジャンヌの二人がおることだ」
「わっ!」
「師匠であります!」
「ジャック関連だった!?」
ジャックとジャンヌのアバターが現れる。
ポーキーズキングだと大自然族の姿が見える!? ジオルグって大自然族なんだ!
「よくぞここまで辿り着いたと言っておこう。我らの神域は得てして結び付くものだ。其方らのことだから気付いてはいるだろう。我らの存在は平行線を辿っている。それでいて今なお逸脱する。私はこの現象を第三世界線の弧長としているが理解は出来るか?」
世界観を物理的に、もっと言うと地学的に説明しようとしているんだろうか?
第三世界線の弧長がジオルグには逸脱である。
私たちに対する問題なのでジオルグの現れた意味が答えになる。それと出現法則かな?
「赤道が第零世界線に当てはまるなら第三世界線のあるこの大陸を逸脱しているとは思わないよ。平行線にいるジオルグたちが大陸表層に出現するパターンがあるの?」
「然り。私はこの地で待っていたわけではないと解って貰えればそれで良い」
「攻撃スキル全般のスキルツリーを解放出来るよね?」
私は鎌をかけてみる。
「ククク……第三世界線では始まりに過ぎんよ。私の加護を求めるか?」
「求めるよ。バフアイテムで出てきたりして」
「左様。好きなだけ食べていくが良い」
太っ腹だよ。ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………
「って、バーガーショップに一生分詰めてきたぁ!!?」
「足りぬか?」
「いえもう結構です!!」
「あははははっ!」
キングサイズのバーガーで溢れ返ったポーキーズキングを仕方なく【万物調教】で従える。
『ポーキーズキングのテイムに成功しました』
『テイムモンスターの名前を決定してください』
ぽ、ポーキーズキング一号店にしておこう……変なフラグを踏んだなぁ。




