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銃と少女と紅い百合  作者: 彼方リカ
私がいたいのは
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102/120

10-12 サクラと剣マン

◆


 サクラは紅の大鎌を構える。力を込めると包帯の下の傷の痛みがズキンと脳を刺す。痛みに少し顔が歪むが、送り出した凛々奈の背中が見えなくなるのを見届けると安心し少し頬が緩んだ。しかしサクラの数メートル先に立つ存在がまたサクラの顔を強張らせた。


 それは全身に鉄の鎧を纏った巨体、スーパーヒーロー物の洋画のヴィランの如く、戦う為に作られた巨大な戦闘スーツ。そして右手には鎧殻、2メートル程ある分厚いブレードを携えた、敵。 彼らは凛々奈を追うにはこの現れた少女達を殲滅しなければならないと判断し、鉄の兵士達はサクラ達への攻撃を優先した。


 サクラと男は向かい合う。お互いに周囲の音が聞こえない程に目の前の敵の命を奪う事だけに全てを集中する。 そして。


 地面を抉る威力で蹴りだし男はサクラに斬りかかった。サクラはそれを両手で構えた大鎌で受ける。受けた刃の衝撃が腕を通して少女の体を突き抜ける。


「つッ!」


 それがまだ癒えていないサクラの傷に深く響く。痛みに耐えるサクラへ下段から大きく振りかぶったブレードが再び襲いかかる。


 ガギンッ!


 なんとかそれに反応したサクラは大鎌で防御する、だが今度の攻撃はサクラを大きく後方へ吹き飛ばした。回転しながら飛んだサクラは両足と片手を地面につき華麗に着地する。彼女は吹き飛ばされたのではなく自ら飛んだのだ、刃を通して体を貫く衝撃を上手く流し体への負担を最低限まで減らすために


 離れた位置でまたサクラは構える。


「今まで・・・・」


 サクラは口を開いた。


「今までは・・・ 貴方達を殺す為だけに闘ってきました・・・」


 今闘っているのは姉の仇、自分の人生を奪った組織の兵士。


「今も・・・ それは変わりません・・ お姉ちゃんを奪った貴方達は絶対に許さない・・・ 」


 言われる男は聞く耳を持たずサクラへとゆっくり歩きだす。


「だけど・・・ もう一つ、理由が出来たから・・・」


 サクラの頭にはまだ出会って間もない、凛々奈やみいな、一緒に暮らして笑い合った皆との記憶が浮かぶ。


「私の大切な人を奪った貴方達にッ!! これ以上私の大切な存在を奪わせないッ!!」


 強く煌めく鋭い瞳でサクラは男を睨む、そして右手を首筋へと持っていく。


「お姉ちゃん・・ 行くよッ!」


 首には鉄の輪が嵌められている。手錠にも見える機械の首輪。


 それはサクラがここへ行くと決めた時に浅葱が託した専用装備。


【血装精製補助鎧殻】


「レッドフード!!!」


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