#30部活動
私は船に乗って旅をするのだと思っていた。だが違った。
「雪さん、1つ聞いていいですか?」
「はい、何ですか?」
「なんでクトゥルーに乗って移動するんですか?」
「だって船よりも早いし、強いから!」
「もうちょっと他にいなかったんですか?」
「他にはグリフォンたちがいるけど、途中で落ちたりしたら危ないから…クトゥルーが良いかなって思って」
船、船に乗りたい。何で海で邪神に乗らなきゃいけないんだろう…
ココくんはクトゥルーの足で釣りをしていた。よく考えたら食料がなかった。私と雪さんはクトゥルーの頭の上に何故かあるこたつでくつろいでいた。
「ペルちゃんは高校入ったら部活入るの?」
雪さんがおせんべいを摘みながら聞いてくる。部活か〜私入りたい部活とかないな〜
「どんな部活動があるんですか?」
「美術部とか手芸部とかがあるよ」
「雪さんは何部に入ってるんですか?」
「私はまだ入ってないよ。けど高校生に進級して部活動を新設できるようになったから作ろうと思ってるよ」
「何部を作ろうとしてるんですか?」
学校の不利益にならない部活だったら大体作れるはず…
「ゲーム部!」
私はお茶を飲みながら
「拒否されると思いますよ」
まだ熱い…
「けど何か部活を作って活動しようと思ってるんだよ〜」
雪さんがお茶を飲みながら言う。
「活動するとどんな事があるんですか?」
「部活動は活動するための部屋がもらえるんだよ。部活動の資金とかも配布されるし、それに部活動大戦に出たいから!」
部活動大戦って何。部活動同士で戦争でもするのかな?
「部活動対戦って何ですか?」
「え、知らない?部活動大戦っていうのは、部活同士で戦うんだよ!」
「部活同士で戦う?」
遂に部活動も血で血を拭う戦いになってしまったか…
「うん。私たちの学校は最新の技術を使って、生徒に勉強への推進を促してるんだよ」
「その最新の技術とは?」
「AR技術だよ」
ARってあの拡張現実空間ってやつか!
新時代来た〜この調子ならロボット同士で戦ったりするのも夢じゃないよね!
「そのAR技術を活用して、部活動同士で戦うんだよ」
「部活動同士で戦うと何かあるんですか?」
「部活動のランキングが上がったり、資金が増えたり、部屋が大きくなったり…するんだよ」
雪さんがお茶を継ぎ足してた。
継ぎ足さなくて良いのに〜冷めてきてたお茶がまた熱くなっちゃったじゃん…
「そうなんですか…」
「ペルちゃんは作りたい部活動とかないの?」
「うーん…」
私が作りたい部…
「猫部!」
「猫部?」
「猫を愛好するためだけに作られた部活で!」
「何をするの?」
「猫を愛でたり、捨て猫の里親を募集したりするのはどうですか!」
我なりにすごい名案を出してしまった…
「けど、それだけじゃ人が集まらないよ…」
「うーん」
それ以外に浮かばないな…
「ゲーム部…」
「ゲーム部」
何だろう。
私から猫とゲーム抜いたらただの女の子になりそう。いや、待て!私にはもう1つ重要な要素があった!
「ショタ部!」
「ショタ…部…」
あれ…この反応はまずいかな。
「いいじゃないですかショタ部!」
「いやいやダメでしょ!」
ココくんが私たちのそばに歩いてきた。噂をすればそこにショタが!
「2人とも根本的にダメですよ。それじゃ生徒会の審議で落とされますよ」
「そうかな〜」
「そうです」
「じゃあココくんはどんな部活だったら入りたい?」
「えーと…ボランティア部とかどうですかね」
「福祉貢献だね」
雪さんが頷きながら言う。
福祉貢献も良いかも。
「じゃあボランティア部で決定!」
雪さんがココくんに抱きつきながら言う。う、羨ましい…
「ペルちゃん。ボランティア部入ってくれる?」
「うん、入りますよ」
「じゃあ部活動に必要な人数は最低5人…私とココちゃんとペルちゃんで3人だからあと2人だね」
あと2人…
「ペルさん…1つ聞いていいですか?」
ココくんが私に聞きたい事…
「はい、何ですか?バストのサイズとか胸の大きさを聞きたいんですか?」
「あらあら、ココちゃんも男の子だからしょうが」
「なんで今、そんな事聞かなくちゃいけないんですか!そんないやらしい事聞くわけないじゃないですか。もう…僕が聞こうとしたのは」
「胸の大きさだよね」
「だから違います!僕が聞こうとしたのは」
「わかった。バストのサイズだね」
「だから何でそっちの方に話を持っていくんですか。僕は胸とかに興味がないので聞きません。だから安心してください」
「それで聞きたい事って?」
「聞きたいことというのは、ミケさんは誘えないのですか?」
それを聞いてきたか。私の胸の大きさがわからないより深刻な事を聞いてきた!
ど、どう答えよう。まず、動揺がばれないように…
「コ、ココくん」
「何ですか?」
「どうしてそれが気になるの?」
「いや、ペルさんのお友達だと思ったので同じ学校だと思ったんですけど違いましたか?」
「彼は頭は良いけど地元の学校に通ってるかな」
「そうなんですか。1人増やせたと思ったのに…」
一応、ココくんはやる気なんだ。って事は部活動に行けばココくんといつでもイチャつけるじゃん!
その為にも部活動設立は必須だ。私の放課後、ココくんとイチャつくdayを何者にも邪魔させない。しかし部員3人からまったく増えない。リックンはサッカー部に入ってるから無理だった。
私たちは人数の事は置いといて、活動内容を考え始めた。
「さて活動内容どうしますか?」
ココくんが問いかける。
「ココくんを愛でる!」
「却下で」
「ココくんを色々な意味で大人にする!」
「却下で!」
「うーん…浮かばないな〜」
私はお茶を飲みながら考える。雪さんが笑顔で
「じゃあ活動内容は地域のごみ収集はどうかな〜」
そんな事があったか。というかよく考えればアルミ缶とかスチール缶、ペットボトルとか分別して業者に出せばお金になる。
「じゃあまず1つはそれにしましょう」
ココくんが紙にメモして行く。
「他に何かありますか?」
猫を愛でる…
猫の里親募集とかどうかな…
「じゃあ里親募集はどうですか?」
「里親募集?」
「保健所から猫さんを引き取って里親を募集するんです!」
「良いと思うよ〜」
雪さんがおせんべいを食べながら言う。
「けど費用がかなりかかりますよ」
「う〜ん」
里親募集には保護しておくために費用がかかる。
「それは部活動大戦で稼げば良いと思うよ〜」
「う〜ん」
私たちは金銭的な面がない…
次回予告
部活動の活動決定!
そして新大陸に一番乗り。牛さんや豚さんが沢山いる…




