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#28運命かな?

 私と雪さんは喫茶店の一目がつかない席でお茶をしていた。

「じゃあ改めて私は白宮雪しろみやゆきです。気軽に雪ちゃんって呼んでね」

「私は猫沢美由紀です」

「じゃあ美由紀ちゃんだね〜」

 私はウィンナーコーヒーを頼み、雪ちゃんは抹茶ラテを頼んだ。

「そういえば美由紀ちゃんは入学式の買い出しに来たって言ってたけどけどどこの高校に通うの?」

「私は雪宮高校に通います」

「それじゃあ私と一緒だね美由紀ちゃん」

 え、雪さんと一緒なの?店員さんが私たちの机にウィンナーコーヒーと抹茶ラテを置いて行く。

「雪さんも私立群青高校なんですか?」

「そうだよ〜私は小学生の頃から入ってるよ」

「しょ、小学生の頃から?」

 小学生の頃からってそんな幼い頃から通ってたなんて天才なのか!

「うん。私立群青小学校から通ってたよ」

「私立群青小学校?」

「私立群青小学校、私立群青中学校、私立群青高校だよ」

「もしかして小中高一貫?」

「正解!だから小学入試さえ終わればエスカレーターだよ」

「そうなんだ」

 エスカレーター…楽そうで良いな〜けど小学校入試って大変そうだな。って事はもしかして志太くんも

「もしかして志太くんは私立雪宮小学校に通ってるんですか?」

「そうだよ。私とココちゃんは私立群青小学校に小学入試したんだよ」

「そうなんだ」

 だからあんなに知識量が多いのかな。海穴かいけつって単語も私、初めて知ったし。

「じゃあ雪ちゃんこれからよろしくね」

「はい。こちらこそよろしくお願いします」

「美由紀ちゃんはどこに住んでるの?」

「私は御茶ノ水駅から徒歩10分のアパートに住んでいます」

「そうなんだ〜困ったら何でも相談してね」

「はい、ありがとうございます。今、志太くんは何をしているんですか?」

「ココちゃんは今、学校だよ。明日の準備してるんだと思う」

 雪さんも今、在校中じゃないのかな…

「雪さんは準備とか無かったんですか?」

「私は準備が終わったし、学校側から頼まれている事は終わったから寄り道しているんだよ」

「え、雪さん制服はどこに?」

「鞄の中にちゃんと入ってるよ」

 雪ちゃんは机の下に置いておいた学校鞄を上に上げて、鞄を開く。確かに鞄の中にはコスプレと一緒に制服が入っていた。寄り道に秋葉原にに寄る高校生…新しいな。そしてこのウィンナーコーヒー美味しいな。私の地元ではこんな美味しいものはなかった。

「美味しい?」

「美味しいです」

 私はウィンナーコーヒーを堪能していた。

「美由紀ちゃんそれで本当に良かったの?」

 雪ちゃんが私のレジ袋から飛び出た真っ黒い棒を触りながら言う。

「うん」

「けどこれ太いけど振れるの?それに案外硬くて丈夫だよ」

 私も触ってみる。確かに太くて硬い。付け加えるとすごく長い。

「うん。だってこれ立派でかっこいいじゃん」

「確かに他にまともなのはなかったね」

「これ護身用で持ってればかなり強いでしょ。硬くて丈夫だから折れる事はないでしょ!結構見た目だけでもノックアウトできそうだよ」

「そ、そうだね〜美由紀ちゃん」

 雪ちゃんが笑顔で言う。

「どうかしたの?」

「私たちの言ってる事って、他の人が聞いたら如何わしい話してるみたいに聞こえちゃうよ〜」

「確かに」

 なんか特定の物をさしているような感じだった。私はレジ袋からその物を出してみる。

 その物は真っ黒い棒に、刃が付いているもので本当に切れないよ。コスプレ用だからね。

 その物とは…

「死神の鎌なんて最近持っている人いないと思うよ〜」

 雪さんが言う。私が引いたクジで交換した物は死神の鎌…意外と持ち手が長くて、太くて、硬いの3点セット!の鎌である。これ持ってるだけで結構危ない人に思われるし、丈夫だから実際に戦闘しても大丈夫。私はこれでも運動能力は高い方だった。小学生の時はよく鬼ごっことかサッカーとかバスケしてたから。今の私では絶対に出来ないこともできた。そういえば幼馴染によくパンツが見えてるって言われてた記憶がある。確かにあの頃の私は恥じらいがなかった…普通に見えてても気にしなかったからこれでも随分恥じらうようになったはずなんだけどな。

「お、お客様。その鎌をしまってもらっていいですか?」

 私が回想している間に店員さんが隣にいた。まぁ確かにお店の中で釜を持ってる女の子がいたらしまってもらうようにするだろう。

「あ、すみません」

 とりあえず私は鎌の刃の方を下にレジ袋に入れる。これ折り畳めないかな…そうすれば好きな時に大きくして使えるのに…

「美由紀ちゃん怒られちゃったね」

「何で雪ちゃんはそんなに笑顔なんですか…」

「いや〜人の不幸は蜜の味って言うじゃない」

「言いますけどもう…」

 私は冷めたウィンナーコーヒーを飲み干す。雪ちゃんが思い出したように私に言う。

「そういえばミケちゃんとは一緒に来なかったの?」

「ミケとですか?」

「うん。ミケちゃんが私と2人でいる時、僕とペルちゃんはいつも一緒にいるんだよ!って自慢してたから」

 ミケがそんな事言ってたんだ。ミケ、自分の正体バラしてないよね。一応、強く言っておいたけど心配だ。何でバレたらいけないかというと、ミケが猫である事がバレたら何が起きるか想定がついていなかったからだ。研究者たちがミケを研究しようとされると困る。そうなるとミケと離れる恐れがある。ミケは私の大切な相棒なんだからどっかに連れてかれたら困る。

「そうなんですか」

「そうなの。ミケちゃんが剣を振りながら言ってたよ〜。2人とも仲がいいんだね」

「はい、仲良いですよ」

 私が笑顔で答えると、雪ちゃんが顔を赤くして言う。

「ちょっと聞いていい?」

「はい、何でも聞いてください」

「エッチはもうしたの?」

「はい?」

 え、エッチ…そんな事まだしてないけどどういう事?

「それはどういう質問ですか?」

「いや、ミケちゃんがいつもペルちゃんと寝てるよ。って言ってたからもうしちゃったのかな〜って」

「そ、そんな事してませんよ」

 だってミケは猫だし。私もそこまで変態になった覚えはない。

「え、けど一緒に寝てるって事はもう同居してるの?」

「はい、それはしてます」

 雪ちゃんが顔を机につけて、ショボーンとした声で言った。

「美由紀ちゃんがもうすでに帰ってこれない次元にいる…」

「はい?私はそんな異次元にまだ行ってませんよ」

 まだそんな帰ってこれないほど遠い次元には行ってない。そんなエッチだなんて…最初に襲われるならミケか志太くんだ。ミケは普通に発情期とかにされたいし、志太くんは興味が湧いて来た頃に襲ってくれると嬉しいんだけどな。

 雪ちゃんが雰囲気を変えって真面目に言う。

「もう、私も帰ってこれない次元に行くから!」

「どこに行くんですか?」

「それはもちろん、口では言えないことをやる次元!美由紀ちゃんももうその領域に足を踏み入れてるんでしょ!」

「いや、踏み入れてないよ〜同居はしてるけどミケとはそんな事しないよ。まずそんな関係でもないし」

「どういう関係?」

 そんなエッチな事をする肉体的関係じゃないのは確かだ。関係って言ったら…

「飼い主とペットの関係」

 あ…やばい。つい本当の事を言ってしまった。雪さんの顔が蒸気する。

「そ、そんなプレイをしているんですか!わ、私も混ざりたいです」

「いや、してない。してないから」

「じゃあ飼い主とペットの関係ってどういう関係ですか?」

 これ本当のこと言った方が良いんだろうけど、雪ちゃんのお父さんはゲーム会社の人だから迂闊に話せない。

「だから…まぁアレ」

「アレですか?」

 私はアレと言いながら時間を稼ぐ。なんて言ったら誤魔化せるんだろう。本当は誤魔化さない方が良いんだろうけど、相手が相手だから話せない。そうだ!

「アレ…そう。ご飯を作ってもらう側とご飯をあげる側だよ」

「どういう事ですか?」

「私、料理作るのが苦手だからミケに作ってもらってるの」

「そういう事なんだ〜問い詰めて損した。そうならそうと最初に言ってよ〜」

 雪ちゃんはしっかりしてて、可愛いい良いお姉さんだけど。探究心が凄いという事を私は学んだ。

「はい、すみません」

「もう、美由紀ちゃんが先に大人の階段駆け上っちゃったと思ったよ〜」

「私は常人と同じスピードですから」

 私は笑顔で答える。すると雪ちゃんが何か考え始める…

 雪ちゃんはキリッとした顔で

「私は今日、大人の階段を駆け上がるよ!」

「はぁー。が、頑張ってください。具体的には何をするんですか?」

「具体的にはココちゃんを夜、寝てる時に襲う。そしてお姉ちゃんの虜にする。これぞ完璧な作戦!」

 重要な作戦の部分がわからない…

「そ、そうなんだ…頑張ってね」

「頑張る〜ココちゃんを2度と戻れない体にするよ〜」

 ふ、普通の喫茶店で話す内容じゃないよこれ。とりあえず普通の話に戻さないと周りの人の視線が…

「ゆ、雪ちゃん。ワールドホリゾンについて話したい事があるんだけど聞いていい?」

 雪ちゃんの顔が普段通りまったり顔に戻った。雪ちゃんは笑顔で

「良いよ〜何について?」

「これから志太くんとやろうとしてることについて何ですけど」

「何エッチな事?なら私が準備しよう!」

「エッチな事はどこかに忘れて来てください。ある世界に家を作って、私たちの国を作ろうとしているんだけど良かったら一緒に作りませんか?志太くんはリックンを誘って作るんですけど、雪ちゃんはどうしますか?」

「それはどんな物を作るの?」

「まず私たちの家を建てて、その後に武器屋さんとか畑とかを作るつもりです」

「そうなんだ〜ココちゃんと一緒に寝れる?」

「寝れると思いますよ」

「それじゃあ混ぜて〜」

「わかりました」

 これでどんどん国の建築が進んで、ダンジョンとかを探しに行けるぞ〜

「そうと決まったら、帰って早速やろうよ」

 帰ってから洗濯して、晩御飯作って、お掃除して…よし、洗濯と晩御飯を速攻で終わらせてやろう。

「わかりました。じゃあ…」

 私はスマートフォンのロック画面を表示する。2時ちょっと過ぎたぐらいか…

「じゃあ5時からやりませんか?」

「もう少し早く出来ないの?」

「すみません。ちょっと家事をするので…」

「わかったよ〜じゃあ5時にあの公園に入ればいい?」

「はい、お願いします」

「任せて〜何か必要なものがあったら、先に集めておくよ〜」

「じゃあメイリアス周辺に何があるか見て来てもらっていいですか?」

「メイリアス〜けど材料集めておいた方がいいと思うよ」

「国作りに夢中になってて、プレイヤーがいる方の世界が遅れちゃうと困るから」

「わかったよ。じゃあ偵察してるね!」

「お願いします」

 私たちは話終わると喫茶店を出て行った。ウィンナーコーヒーの値段は400円だった。けど値段が安いのにとても美味しかった。

 その後、私たちは秋葉原駅で電車に乗って、それぞれの家に帰って行った。電車はあまり混んでいなかった。

「ただいまーミケ」

 反応は帰ってこない。また寝ているのかな?

 私は家の鍵を閉めて、早速家事に取り掛かった。まぁやる事って言っても洗濯機に洗濯物入れて回す事と朝使ったお皿を洗うだけなんだけどね。

 その間、私はコスプレ店で手に入れた死神の鎌を振り回して遊んでいた。

「デス・スラッシュ!」

 意外と棒の部分が長くて、結構広範囲に攻撃できる。これは学校に必須アイテムか。野獣なクラスメイトに襲われた時、好みだったら無抵抗…じゃなくて襲い返すけど好みじゃない人だったら抵抗するための武器として…私はそれを洗濯機が止まるまで遊んでいて、棒を3本に分けれる事を知った。

 ピッピピーピッピピー。洗濯機の音がお風呂場の方から聞こえてくる。私は洗濯機の中身を外に干して、お皿を洗っていた。お皿洗って大変だな…これを毎日すると考えると、私の先の生活が思いやられる。

 私はお皿を乾燥機に入れた。

 疲れた…これで私、一人分何だよね。お母さんは四人分をやってたんだ…それを考えるとお母さんってすごいなぁ。私も将来こんな苦痛の作業を味合わなければならないのか…私は将来、家事が出来る人と結婚しよう。そう、心に決めて猫のフード付きパジャマを着て、しばしの睡眠に入った。

 猫のフード付きパジャマの中は温かくて気持ちいいな…手触りも本物の猫みたいだし。

次回予告!

猫の世界で私とミケとココくんとリックンと雪ちゃんで国を作る!

国づくりの前にまず私たちの家づくり!

どんなのを作ろうかな〜


作者から

私の私情により少し投稿スペースが落ちるまたは投稿されない可能性があります。

14日には必ず投稿するので気長に待ってください。

本当にすみません/(´;ω;`)\

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