#20ドラム缶風呂
私とココくんが歩いていると二人?は地面に寝そべって何か話していた。
「ギョギョさん」
「何でありますか?」
「ペルさんには内緒ですよ」
「わかったであります」
「何話してるの?」
ミケはビクッとして起き上がった。そんなに驚かなくていいでしょ。
「べ、別に何も…」
ミケ…完全に何か隠してる。ミケは焦りながら
「お、お風呂沸かせておいたよ。ペルちゃん一緒に入ろうよ」
「うん」
無理に聞き出さなくてもいいか…
「ギョギョさん戻りました」
「おかえりなさいでありますココ殿」
ギョギョさんは立って礼をした。
「ただいま…ギョギョさん別にそんな固くなくて良いよ」
「そうでありますか」
なんかココくんが坊ちゃまでギョギョさんが執事みたい。ココくんは現実でも坊ちゃまだった。
私がそんなことを考えていると
「ペルさんとミケさん…先にお風呂入っていいですよ」
「え、ありがとう」
「僕はどこへ行ってたらいいですか?」
ココくんが顔を赤くしながら言う。ココくんが言った「僕たちはどこへ行ってたらいいですか?」ってどういう事なんだろう。
「ココくんどういう事?」
「いや、あの…僕とギョギョさんは男子なのでどこか行ってた方が良いと思って…」
「確かに…」
確かに考えてみればそうだ。そういえばミケもオスだっけ…私以外全員男じゃん。
「俺は子供じゃないであります!」
ギョギョさんが否定する。確かにそうだ…
そういえばギョギョさんって年いくつなんだろう?
「ギョギョさんって年齢いくつなんですか?」
「確かに聞いてませんでしたね…いくつなんですか?」
ココくんも聞く。
「俺は19歳であります!」
「もうちょっと若いと思ってました」
ココくんが言う。確かにもうちょっと若いと思ってた。
「何歳だと思ってましたか?」
「18歳」
と私。
「17歳」
とココくん。
「俺はそんな若くないであります!」
そんなってあまり変わらないじゃん…
「ペルちゃん。お湯が冷めてきてるから速く来て!」
ミケがいないかと思ったらドラム缶のお湯の温度を見に行ってたんだ。
「うん」
「結局、僕とギョギョさんはどうしたらいいんですか?」
「ミケ、魔術で壁を作って」
私はミケに向かって言う。
「オッケー…これでもない…あれでもない…これでもない……」
ミケはスキル欄を見ながら言う。あれ…どこかで聞いたことがある気がする…
しばらくその状態が続いた。そして
「ペルちゃんたち。一旦私とドラム缶から離れて」
「うん」
私たちはミケから離れる。
「いくよ!氷結魔術グレーターアイス!」
氷結魔術グレーターアイスはミケの周囲を大きく囲む氷を作る魔術。ミケはミケのそばにあるドラム缶と一緒に周りを氷の壁で囲んだ。できた氷の壁はまるで…
「ま、まるで月のグレーターみたいだ…」
ココくんが声を漏らす。
「ま、まるで海の底の穴みたいであります…」
ギョギョさんも声を漏らす。
二人ともが考えてるものが何となく想像できた。けど…
「両方とも同じじゃない…」
私からしたらどっちも穴だと思う。するとココくんが
「違いますよペルさん。月の穴はグレーターと呼ばれ、隕石によってできたものです。一方海の底の穴は海穴と呼ばれます。海穴は主に海底にあります。主な出来方は水の侵食によって出来ます」
「そ、そうなんだ…」
ココくんそういうの興味があるのかな…
「ペルちゃん。お湯が冷めてきてるよ!」
「じゃあココくん入ってきます」
「ど、どうぞ…」
私とミケはグレーターアイスで出来た穴の内側に入って行った。内側に入って
「これは火山じゃないかな…」
中からだと火山の穴だと思う。
私は脱いだ制服を次元収納の中に入れた。次元収納は結構便利だな〜私は木の板をドラム缶の底に沈めて、足の指の先からゆっくり浸かる。じゃないと足火傷しちゃう。フワーあったかい…
「ハ~、生きかえる~」
なんか忙しかったな…こっちの世界じゃ何日か経っても現実じゃ1日も経ってないのがすごいな~
「ペルちゃん温度はどう?」
「ちょうどいいよ」
凄い安らぐ~けどちょっとドラム缶狭いな…魚人族の王様を倒したら大きなお風呂に入れるかな。足が伸ばせないのが辛い。
「ペルさん。湯加減どうですか~?」
穴の外側からココくんの声が聞こえる。
「ちょうどいいよ〜」
私は言う。しかし反応が帰ってこない。聞こえてないのかな…
「ちょうどいいよ!」
私は大きな声で言う。
「それは良かったです〜」
やっぱ声が小さかっただけか…私、声小さいのかな。
私が上を見ると星がきれいに光っていた。よく考えたら…
「ココくん〜」
「何ですか?」
「よく考えたらこれ露天風呂だよ。星が綺麗だよ〜」
「そうですか?僕も浸かりながら見てみます!」
「露天風呂とは何でありますか?」
「露天風呂とはですね…」
ギョギョさんがココくんに露天風呂について聞いている声が聞こえる。
私はふと思った。私たちの家作った後に露天風呂を作りたいな…春は温泉に桜の花が浮いている露天風呂。夏は満点の星空の露天風呂。秋は草木が紅葉で赤く染まっている露天風呂。冬は雪景色を楽しめる露天風呂。
大人気間違いないでしょ!
おっと露天風呂について考えてたら、ゆでダコになっちゃう。
私はゆっくりドラム缶から出た。
この世界の発展は露天風呂とともに!
「ココくん上がったよ!」
私は穴から出ながら言う。
「そうですか。じゃあ次入っていいですか?」
「良いよ!」
「じゃあ入ってきますね」
と言って露天風呂に入っていった。
ココくんも気に入るといいな〜
〜ココくん入浴中〜
僕は魔術ローブを脱いだ。僕は魔術ローブの下には無地の薄茶色シャツと無地の薄茶色のズボン。僕はシャツやズボンを素早く畳む。そして僕は疑問に思った…魔術ローブってどう畳んだらいいんだろう。魔術ローブを畳むのに格闘してしばらく…
「そんな事しなくていいと思うよ」
「そうですか?けどきちんと畳んでおかないとあとでシワになっちゃいます」
僕が格闘してると、ミケさんが意地悪そうに言った。
「そう…けど畳終わるのが先か、お湯の温度が低くなるのが先か…」
ああ、どうしようどうしよう…早くしないとお湯の温度が低くなっちゃう。
結局、グチャグチャに畳んで入っちゃった。
「ココくんお湯の温度はどう?」
「ちょうどいいです。ありがとうございます」
「ココくん〜」
ペルさんの声が聞こえた。
「何ですか?」
「星空綺麗でしょ」
僕は夜空を見上げる。すごい…星が綺麗だ。僕の別荘から見た景色みたいだ…
「はい…綺麗です!」
「私から提案なんだけど。私たちの家が出来た後、銭湯作らない?露天風呂付きの!」
「良いですね〜」
すごい癒される〜。そういえばVRでお風呂に入るのは初めてだ…こんなに気持ちいいんだ。今度からしっかり入ろ〜
「ココくん〜」
ペルさんの声が聞こえてきた。
「何ですか?」
「覗いて良い?」
はい…覗いて良い?…もしかしてペルさん、ショタコン?僕、狙われてたのかな。もし捕まったら…僕は想像しながら
「何言ってるんですか!」
僕は大声で言った。
「ココくんのクマ耳と尻尾見たいな〜って」
「それだけで覗くんですか!」
「うん!」
明るく言われても困る。恥ずかしい…
「…って今のは冗談だからね!」
って冗談だったんだ…ショタコンだと思い始めてた。
「そ、そろそろ出ますね。覗かないでくださいよ」
「覗かない覗かないから…」
僕は周りを警戒しながら、無地の薄茶色のシャツとズボンを着て、グチャグチャに畳んだ魔術ローブにシワができてないか確認してから着た。幸いシワは出来てなかった。
ココくんが穴から出てきた。ココくんのふわふわな耳をモフモフしたい。触ったことないけど絶対に柔らかくて気持ちいいよ…
ふわふわな耳を持っているココくんが
「ペルさん…さっきの覗いて良い?って言ってたのは冗談ですよね…」
本音だなんて言えない…言ったら最後、ドン引きされちゃう…
「うん…冗談だよ」
「そうですよね。良かったです雪姉さんと違って…」
雪姉さんってどんな人だろう…
「雪姉さんってどんな人なの?」
「雪姉さんは獣耳好きのブラコンでショタコンで変態です」
何だろう…とても私と気が合いそう。
「そうなんだ…」
「とても困る姉さんです。よく一緒にコスプレしよ〜とかエッチな事しよ〜と言ってくるんですよ。ペルさんがそうじゃなくて良かったです」
ココくんのお姉さんの気持ちがよくわかる。可愛いココくんに色々な事をしたくなるのはよく分かる…VRMMOの獣人に発情期ってないよね。
「そ、そうなんだ」
「ペルさんがそうじゃなくて良かったです」
ココくんが笑顔で言う。私は自分の心が汚れている事に気づいてしまった気がする…
私たちはその後、野原で大の字になって寝た…
寝心地は最悪だった。今度、野営用のアイテムを買いに行こう。
寝袋が必須だ…
次回予告!
朝ごはんを調理して、魚人族の国に進む!
一体、私たちに何が待ち受けているのか!




