#103皙さんの雰囲気が変わる怪
「ココくんは今までどんなところに行ったの?」
「魚の国とか森とかに行きました。美香さんはどこに行きましたか?」
「私は転移魔法で転移してこの街まで来たので特にどこにも行ってません」
転移魔法でここまで一気に転移できるんだ……
私はコップに注がれた水を飲みながらふと思う。
なんかこの子は優しそうなんだけど内心がどうしても普通じゃない気がする。
いや、私みたいな異常者って言うわけじゃないんだけどね。
S属性以外に何かを抱えている気がする。
「雪さんと一緒にこの待ちまで来たの?」
「違うよ。僕は一人でこの街まで来て、ペルさんとミケさんと一緒に行動してたんだよ」
「ペルさん?ってそこの女の人?」
私の方を見ていう。
はい、私がペルです。
「うん、ペルさんは接近戦が得意ですごく強いんだよ」
こ、ココくんが私を褒めている!
あ、ありえない。
あの基本正しいことを鋭く突き刺すココくんが人を褒めるだと……
「剣技で大きな大木を何本も切れるん……」
「ココ少年…それ以上盛ると明日雪が降っちゃ……」
「確かにココちゃん、盛りすぎはいけないよ〜」
気づくと雪さんが私の後ろにやって来ていた。
雪さんも私同様、私の業績を盛りすぎと判定した。
「そんなに盛ったつもりはないんだけど……」
ココくんは頭を書きながら言う。
うん、大木を何本も切り倒したのは事実だけど戦闘能力が高いか?と言われるとイマイチ自身ないなぁ〜
言われること自体は嬉しいんだけどココくんに嘘をつかせてはいけない。
「ペルちゃんは魚人族の国王を叩きのめしたんだよ!」
「え……そ、そんなに強いんですか!」
美香ちゃんが私に謎の警戒の目を向ける。
なに…私かなり危ないやつだと思われてる。
「いや、魚人族の国王を叩きのめしたのは雪さんのクトゥルフでしょ」
「そうだっけ?」
「そうです。私をそんなに盛らないでください」
私単騎にそこまでの戦力はないし……
「雪さん、結局ペルさんはどれくらい強いんですか?」
「う〜ん……私はペルちゃんの戦闘しているところ見たことがないからわからない……」
そういえば雪さんと一緒の時ってあまり戦闘してない。
クトゥルフに乗って遠征した時にちょっと戦ったけどそれ以外じゃ戦ったところ見せたことない。
「けど優しくてすごく強い魔剣士さんだよ」
雪さんは魔獣使いってことは分かるんだけど、雪さんの素の戦闘能力ってどれくらい高いんだろう。
「そうなんですか、ペルさん」
「そうなんだよ」
な、なんか会話が流れるように進んでいる。
「私はそんな凄くないよ」
そう考えてみれば実際のところ、ゲームが開始してからあまり日の経っていないゲームはやり込み度と運で成り立つから……
私の場合、この戦闘スタイルは武器の性能とスキルの威力の高さで成り立ってるから運がいいだけかな。
「それでココくん。ミケさんってそこの女の子ですか?」
「違うよ。この子はポットさん。現実で僕のクラスメイトだよ」
「そうなんだ。初めましてポットさん」
「は、初めまして……」
ポットが控えめに言う。
自己紹介まだしてない気がする……したっけ?
「ココくん、メイリアスで一緒にいたっていうミケさんは今日はどうしてるの?」
「ミケさんは洋服を買いに行ってるよ」
「そうなんだ……」
ミケに会いたかったのかなぁ……
ミケはゲーム内での経済にかなり強いはず!っと確信を持っていたから狼だった女の子と洋服を買いに行ってもらったんだけど間違いだったかな。
「もしかして会いたかった?」
私は自分のコップに水を注ぎながら言う。
「はい、ちょっと気になりました」
「何が気になったの?」
ん?ああ、皙さんが昼食を用意していたんだった。
というか雪さんは皙さんのお手伝いしているんじゃなかったっけ?
「お兄ちゃん遅い!」
「ごめん。薪割りに手間取ってて……」
「それでお兄ちゃんお肉は?」
「はい、お肉はここにあるよ。あと僕はタレを準備するから…美香は鍋とコンロを準備して火をかけ始めて」
「オッケー!」
そう返事すると美香ちゃんは立ち上がって鍋を取りに行く。
「あ、僕も手伝います」
美香ちゃんの後にココくんも立ち上がる。
ココくんは色々なところに気遣いできるところも可愛いと思うんだよ。
小さくて可愛いいココくんがもう色々できるよ!って主張しているみたいで!
「ココは座ってて。僕がタレを取りに行くついでに手伝ってくるから」
「いや、けど悪いですよ」
「いやいや、ココくんは今お客様なんだから」
「そ、そうですか……けどしゃぶしゃぶ用の鍋って大きくて美香さんだけじゃ持てないと思います」
「まぁ、多分そうだろう。けどココと二人で怪我されるのも困るから俺が見てくる。だからココは座って待ってな」
なんか皙さんにものすごい違和感がある。
さっきも思ったけど…
なんか皙さんってちょくちょく人が変わってるような気がする。
なんというか……
うまく表現できないけど皙さんの中に二人いるみたい。
一人は一人称が僕ですごい大人しそうな皙さん。
もう一人は一人称が俺でラノベ主人公っぽい皙さん。
どういうことなんだろう?
「雪さん。ちょっと良いですか?」
「ん?どうかしたのリッちゃん?」
今、一瞬雪さんのリッちゃんって呼んだ相手が誰だかわからなかった。
というかリックンも違和感を感じていたのか!
流石はココくんの友達!
「えっと…聞いていいのかわからないのですが、皙さんってああいう人なんですか?」
「うん、ああいう人だよ」
「雪姉さんが行った時もあんな感じ何ですか?」
ココくんも続けて聞く。
これは全員 (雪さんを除いた)が違和感を感じているのではないか!
「うん、あんな感じだよ。アレでしょ、アレ…えっと…あの雰囲気がよく変わる現象のことでしょ」
「はい、アレってなんでなってるんですか?キャラ作りですか?」
すると雪さんは水を飲んだ後、私たちにゆっくりと告げた。
「あの皙くんはね…」
そう、知ればその原因に誰もが納得のいく原因だった。
「なんとものすごい中二病さんなんだよ!」
「「「……………」」」
そう誰もが言葉を失う返答に戸惑っていた。
お久しぶりです!
キャラクター紹介のページに雪さんのイラストを掲載しました。
作者より
※ここからは本編にとても関係ないです。けど依頼募集的なの書いています。
期末テストという戦が終わってしまった。
それは終わりではなく我が精神の終末を告げる日の始まりだった。
テストは最悪の結果に終わり…学校の課題研究に至ってはメンバーが減りそうで仕事の配分が上手くいかない……
なんじゃこの踏んだり蹴ったりの状況は!
赤点がかなりありそうな予感がするんですよ。
私思うんですよ。
日頃、小説書くネタ考えるのに以外と時間を費やすんだけどさ。
テスト期間中…というかテストが近づくにつれて私のネタ生成装置の稼働速度が加速していくんだよね、
うん。
ベットではどんなプレイをさせるべきか…とかやっぱり制服を脱がす時は下着を脱がせてノーパンの上で襲わせた方が良いとか! (エッチなことしか思い浮かんでいないわけじゃないですからね)
けどですね。
悲しいことにその展開に至るまでの過程が…過程が…どうしようか悩んでしまうんですよ。
そして勉強の方が進展しないと……
そんなわけで最近ですね。
私考えてみたんですよ、この勿体無いネタを消費する方法を!
そしたらある結論に至った。
それはTwitterで依頼募集してみようかなって。
小説の依頼で小説を書いたり、書いて欲しいあらすじっていう……えっと…そう、ゲーム会社でいうプランナーの役割的なやつを!
私は言語力皆無なので書けるかわからないので無償で今の所考えてるんですよ……
まぁ、興味のある人は私のTwitterの方でDMしていただければどんなことをしようとしているのか話します。
あ、Twitterでは山田小雪という名前で活動しているのでそっちもよろしくお願いします。
すごい長文になってしまった……
では、また明後日をお楽しみに!