表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

135/245

◇132◇変わっているのはどっち?

 「あ、そうだ! ルイユって葉っぱとか取ってこれたりする?」


 『葉っぱ?』


 「うん。木は登れるよね?」


 『あなた、もしかして人間がする作業を私にお願いするつもりなの?』


 「……ごめん。嫌ならいいんだ。聞いてみただけ。違う方法を探すから……」


 『別にいいわよ。あなたの命令ならやるわ』


 「命令じゃないんだけどね。嫌ならいいんだよ?」


 『嫌な訳ないでしょう。ただ変わっているなと思っただけよ』


 「……そう。じゃお願いします」


 変わっているのかな?

 そう言えば、ジーンも僕のお願いを断った事はないけど、テイマーの命令って絶対なのかな?

 うーん。縛るつもりはないんだけどなぁ。





 僕達は、紫元の木まで戻った。


 「この木の葉なんだけど。できればずっと上のを10枚程ほしい」


 『わかったわ』


 お願いするとルイユは、タタタと木を登っていく。

 その姿は、リスそのもの。

 しばらくすると、口に葉っぱをくわえて降りて来た。

 色は、一番上の葉のようだ。


 「凄い! 一番上まで行ってくれたんだ。ありがとう」


 『これぐらい何てことないわよ』


 葉も綺麗だ。まるで、手で摘んだよう。

 僕は、葉を紫ぜんまい草が入った保存袋に入れた。


 「さて帰るかな。ルイユはどうする? 一緒に来る?」


 『もちろん、お供するわ』


 「お供……。森の入り口で寝泊りしてもらう事になるけどいいかな?」


 『構わないわ』


 「ありがとう」


 ルイユは、自分で走れると言ってついてきた。スピードはジーンと変わらない。この子凄いかも。



 ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆



 「ごめん。少し遅くなった」


 採取を終え街に戻ると3時を過ぎていたようで、イラーノが青い鳥の前に立っていた。


 「うん……」


 「もしかして怒ってる? ごめんね。少しじゃ無かったよね?」


 「怒ってないから大丈夫。たださ、3時まで居たのにヒールする事がなかった」


 「え……」


 怪我した人がいなかったって事か。


 「俺も必ず収入あるのがいいのかも」


 「ねえ、森に行かない? 紹介したいんだ。新しいお友達」


 「え! また仲間にしたの?」


 僕は、うんと頷く。


 「行く!」


 冒険者ギルドに行って採取したのを納めないといけないけど、行くと30分かかるからね。先にルイユを紹介しよう。そうしたらイラーノも元気でるかも。


 森に入ると、呼ばずともジーン達は近づいて来た。


 「うわぁ。大きいリスのモンスター?」


 『あら? 人間を連れて来たのね。ダメと言いながら選定したって事かしら?』


 「選定? な、何の話?」


 僕は、ルイユの言葉にギョっとした。

 ジーン達とは、何か違う感覚だよね。もしかして、ルイユの方が普通の反応なのだろうか?


 「違うから。彼は、僕のお友達。一緒に冒険者しているんだ。名前はイラーノ」


 イラーノは、僕が紹介すると宜しくと軽く頭を下げた。


 『彼も変わった人間ね。私に、頭を下げたの?』


 「俺もって……君もって事?」


 「ちょっとあったから警戒してるのかな? で、新しいお友達は、ルイユって言うんだ」


 「宜しくね、ルイユ。ところで彼女には、あのマジックアイテムはつけないの?」


 「あ、そうだった。つけないといけないな。布、買いに行くかな」


 「住宅街の方だよね」


 「うんうん。早速買いに行こう! ジーン達は、ここで待っていて。あ、でも暗くなったら縫物出来ないか。作るのは明日かな?」


 「買うだけ買って、明日縫うといいかもね」


 僕は、それがいいと頷く。


 「じゃ、行ってくる。また明日ね」


 『わかった。待っている』


 『本当に変わってるわね。冒険者なのに縫物をするのね』


 『縫物って何?』


 ルイユにリリンが聞いている。

 仲良くやれそうでよかった。

 僕達は、住宅街の方に向かった。

 さて、ルイユは何色にしようかな?





 住宅街に入ると、美味しそうな匂いが漂っている。

 そっか。夕飯の支度しているんだ。


 「あぁ。昼抜きだった……」


 「僕も……」


 イラーノがお腹を押さえて言った。それに僕は頷く。

 山を登って色々あったからお昼の事をすっかり忘れていた。いや、準備すらしてなかったからお腹が空いたとしても食べられなかったけど。


 「干し肉買わないとなぁ。あそこ、食事持参で行かないといけないんだよね」


 「あ、そっか。ずっと待機だからか」


 そうそうとイラーノは頷く。

 うん?あれ? この臭い。


 「ねえ、パンの匂いもしない?」


 「するね!」


 くんくんと嗅ぐ仕草をしてイラーノは言った。


 「先にパン屋さん、あるか見てみない?」


 「賛成! 早いけど夕飯にしよう」


 僕達は、辺りを見渡しパン屋を探した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ