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モンスターに好かれるテイマーの僕は、チュトラリーになる!  作者: すみ 小桜


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133/245

◇130◇紫色のグラデーション

 僕は、待ち合わせ場所の解放スペースに向かう。

 そこは、イスもテーブルもなく本当にただのスペースだった。

 いかつい冒険者達が、立って話をしている。

 その人達が、僕が入ると振り向く。そして、待ち合わせている奴じゃなかったと、また会話に戻った。

 これは、フードなしでイラーノが入ってきたら目立つだろうなぁ。

 年齢的に、僕でも目立つ。同じぐらいの冒険者はいない。たぶん、一人で行動なんてしなからだろうけど。

 入り口付近で待っていると、イラーノが入って来た。

 若い自分達は、凄く目立つと外に直ぐに出る。


 「あれだね。あそこだと待っていづらいね」


 「うん。イラーノがすぐ来てよかったよ」


 「で、クテュールは何受けたの?」


 「僕は採取。森に行ってくるよ。イラーノは?」


 「俺は、ギルドの方。ヒーラーの仕事はそこしかなかった。僕は3時まで」


 話によると四交代らしい。朝9時から午後3時まで。時間が過ぎているけど、治癒した人数なので、今から行くらしい。

 待ち合わせ場所を青い鳥の前にした。

 そして、冒険者ギルドの前でイラーノと別れる。


 「じゃ、また後で」


 「うん。僕はジーン達とまったりやるよ」


 「いいなぁ」


 そう言いながら手を振り別れ、僕は森へ向かう。

 急ぐわけじゃないから歩いて街の中を歩く。

 でも門から30分は遠く感じる。前は、五分程だったもんな。



 ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆



 「ジーン」


 森に着きすぐにジーンを呼んだ。

 ジーンはいつも通り尻尾を振り、僕に駆け寄った。一緒にリリンも来た。無事だ。よかった。


 「二人共、おはよう」


 『おはよう』


 『おはよう。待ちくたびれたわよ』


 「ごめんごめん。ちょっと寝坊しちゃって」


 『今日は、一緒に居れるのか?』


 「うん。一緒に採取に行きたいんだけどいいかな? 森の奥に連れて行ってほしい」


 『了解した』


 「ありがとう。ジーン」


 僕は、ギュッとジーンの首元を抱きしめた。

 リリンはリュックに入ってもらって、ジーンに乗って森の奥へ向かう。

 途中止まって地図で確認しつつ採取場所へ向かった。


 ジーンの足で2時間近くかかった。

 ちょっとした崖も登ってくれて、僕なら行けない場所だったかもしれない。

 イラーノを乗せては無理だろう。採取は、基本一人がいいかも。


 「ここら辺みたい。ありがとう。ジーン。ゆっくり休んで」


 僕は、ジーンの頭を撫でる。ジーンは、目を細め気持ちよさそうだ。

 リリンをリュックから出した。

 早速採取を始める事にする。

 紫ぜんまい(そう)を100個。小指程の大きさで、紫元(シゲン)の木の周りに生えている。

 そして、その木の葉も採取する物だ。紫元の葉を10枚。

 って、テキストを見てみると、紫元の木というのは紫っぽいらしい。必要なのは木の上の方になっている葉らしい。だから☆4なのか。


 まずは、紫っぽい木を探さないと……って、直ぐに見つかった。

 木だけじゃなく、周りに生えている紫ぜんまい草も紫色だから、なんか不気味な感じにそこだけ紫だ。

 木の葉は、上に行くほど紫になっていて、紫色のグラデーション。


 さてまずは、紫ぜんまい草を採取しちゃおう。

 昨日もらった保管袋に、紫ぜんまい草を入れていく。10分程で終わった。

 次は、葉っぱか。

 僕は木を見上げた。

 手が届く所に枝はあるけど、懸垂しないと登れない高さ。

 しかも、この枝に付いている葉でなく、もっと上の枝に付いてる葉を採取しなくてはいけない。


 僕は暫く木を眺めていた。

 これ、何か道具がないと登れないな。

 もしリリンが登れたとして、葉を取ってこれないだろうし。

 三日あるし、依頼があるぐらいなんだから取る方法はあるはず。

 まずは、紫ぜんまい草を完了させておこう。


 『たすけて……』


 うん? 今声が聞こえたような?

 僕は、辺りを見渡すけど、リリンは近くで草を食べている。

 ジーンは、顔を上げジーッと遠くを見ていた。


 「ねえ、ジーン。今、声が聞こえなかった」


 『向こうから聞こえた。助けを呼ぶ声だ』


 ジーンが見つめる先から聞こえたらしい。耳がいいなジーンは。

 助けを呼んでいるなら言ってみよう。


 「ジーン連れて行って! リリン、リュックに入って!」


 『了解した』


 僕は、ジーンに乗り声のした場所へ向かった。

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