19-1 glass
俺の名前は山本太…
名前の区切りは苗字が山で名前が本太だ…
山・本太だ。
「山…ぶふっ今日も顔きっも…」
「本太マジで不細工だよね〜」
「顔デカすぎ…目ちっさ…」
クラスの一軍のギャルからの辛辣なお言葉。
1番最初の言葉を発しているのは金髪ロングのTHE ギャル…右目の下に小さなほくろがあって…大変どエロい服装をしている。新庄葵ちゃんだ。推定Dカップ。大学生の彼氏がいそう。
…最近夢の中で夜を共にしている。
2番目に話したのはピンク髪のツインテールの身長153cmくらいのビッチ感のある美少女。
江口ミコちゃん。婿入りしたら自分の名前が江口本太になって面白いかと想像している。推定Eカップ。実は彼氏いないことが最近判明した。
最後に話したの清楚系のギャルの黒髪ストレート…風紀委員とかやっていそうな女の子。したの顔も可愛いのにマスクをしている。
しかも身長170cmくらいあって…大変エッティな女の子の名前は芹沢ルル。夏の時には透けブラしてるから男子は必見だ。推定Cカップ。
実は同い年のイケメン彼氏がいるってことを最近把握した。黒タイツが大変すけべだ。
見ての通り俺はこの女子3人のお気に入りだ。
いつもこうやって蹴られたり…罵声を飛ばされたりしている。…だが蹴られたりするとスカートから女の子らしいパンツが見えて…罵声を飛ばされるとそれ相応のツバが飛ぶ。いじめられているのだからこれくらい当然だろう。
…だがこのパンツを拝むのは今日で最後だ。
今度からはもっと奥の方を拝むことになるだろう。
「俺がブサイク…?」
「フッ…」
「うわ!ブサイクが俺って言った〜」
江口の酷すぎる偏見が突き刺さるが、俺は器用にそれを無視して髪の毛をかきあげる。
俺の髪の毛は少しばかり迷惑があるから、途中で突っかかってしまう。
「そう言っていられるのも今のうちだぜ…?」
「ちょ…本当にキモい…」
ガチドン引きをする芹沢。その顔が性癖にブッ刺さるが、今日の俺は止められない。
「…ほら葵たん俺の隣に来いよ」
俺は葵たんの小さく細い手首を掴む。
これはいつも俺の息子を握っている手だ。基本的に洗う事はない。
「そして俺に抱かれ…!」
パンッ!
アメリカでしか聞かないような破裂音。
そして同時に頬に走る痛み…俺の深めのほっぺがプルンプルンと揺れている。
…そして俺は気づく葵に叩かれたのだと…
「…!」
「ま…!マジでキモいから近づくなっ!」
「あお〜!手洗った方がいいよ…」
「…今のこと田口に言うから」
田口とは俺たちのクラスの担任だ。
葵は涙目になって江口と芹沢に慰められながらトイレへと向かっていく。
周りの目が痛い。拷問をされてるみたいにどんどんと視線が胸に突き刺さってくる。
…俺は耐えきれなくなって教室を出る。
理由なんてたった一つだ。
「…俺の能力は確か妄想を実現する能力」
「な…なんで発動しなかったんだ…?」
実は俺も能力者なんだ。
あの一学年下の最近調子に乗っている勝俣勇…そして神崎遥真…佐藤風華は可愛いから許すが…そいつらと同じように能力を持っている。
俺もそいつらと同じように神様から能力をもらった。俺が中学三年生の頃だ。
夢で神様に会って…そしてこの「妄想」の能力を任せられた。…なぜか名前を間違えられていたが、神様から与えられた使命があるんだろう。
だがしかし…この能力が発動した事は一度たりともない。
能力には説明サイトというのがあるらしいが、俺の脳みそにはそれが共有されていない。
だからいまいち能力の発動条件が分からない。
今日までに強く念じるとか…相手の目を見て唱えるとか色々試してみたが一切発動しない。
…あのイキッた後輩どもがいない今…無双できると思っていたのに…
ぶひぶひ言いながら走り去る本太。
それを静かに見届ける舞と杏。
ちなみに今日は家の用事で玲那が休みだ。
「本太さんまたいじめられてるのかな」
「でも…なんか女子のスカート盗んだらしいよ」
「…変態なんだね」
「舞ちゃむのスカート取られないようにウチが守るからね〜」
「私強いもん!私が杏ちゃん守るっ!」
「きゃわ〜」
「ていうか舞ちゃむ!今日の放課後ウチ勇のお見舞いに行くんだけど一緒に行く?」
「い!行く!」
あれから1週間が経って勇も目を覚ました。
遥真と風華はもう退院できるらしいけど…学校が面倒くさいからって理由でまだ退院していない。
「風華くん…!怒っちゃうもん!」
「舞のLINU無視しちゃって!」
「きゃわいすぎ…!赤ちゃんじゃんか…」
ぷりぷりな舞。ほわほわな杏。
そんな事どうでも良くって…
教室から飛び出した本太は男子トイレにいた。
ひんやりと冷たい便器に腰を下ろす。
今日は今朝からずっとお腹が緩い。
俺の大便は一度では流れきれないほどの量を出せる。俺にはたくさんの個性があるがこれも個性に数えていいだろう。
×でお気に入りのエロ絵師の画像をみながら排便をするのが最近の趣味だ。
「ふご…この子葵たんに似てる…」
「…葵たんは大学生の彼氏がいるのかな…ふご」
「休みの日は彼氏の家に泊まって…影を揺らしてるのかなぁ…ふご…」
「…一回でいいから葵たんの家に言ってみたいな」
「でも…俺が行ける訳がないよなぁ…ふご…」
「…勝手に入るのは犯罪だふぃ…」
「あり得るのは…俺と葵たんが入れ替わることとか…でひゅ…」
ほわほわほわわん…
本太の頭から白色の煙が出てくる。
そしてそこには理想の葵たんが着替えている…水色のブラジャー…脱ぎ捨てられたYシャツ…彼氏とのツーショットの写真。
…思わずそのツーショット写真をゴミ箱に捨てる。
目を開けて妄想をしているのに…それが夢を見ているように鮮明に見えてくる。
見たこともない葵たんの部屋がどんどん色づけられてくる。…男子トイレにいるはずもない葵たんの友達の江口とルルの声が聞こえてくる。
くっさいくっさい大便の匂いが…徐々に遠ざかってきて甘いフルーツの匂いにそれがすげ変わる。
「…ッ!?」
目の前が白色の煙に包まれる。
その少し前のこと…
キモキモな本太に手を触られた葵は、ミコとルルを連れて女子トイレに来ていた。
「あ〜っ!あいつ本当にキモい!」
「確かに…アイツはキモいけど…」
「なんで葵はそんなに本太の事嫌いなの?」
「言いたくないっ!ミコ代わりに説明して!」
「あ〜ルルたんは知らないんだもんね〜」
ミコは豊満なお乳をプルプルと揺らして、ルルの少し筋肉のある腕に抱きつく。
「あおはね〜中3の頃本太と隣の席だったんだけどね〜」
「あおこう見えて本当は優しい子だから〜本太にも優しく話しかけたんだけど〜」
「本太勘違いしちゃって〜そっからストーカーだったり…あおの好きな人と喧嘩したり…あおのスカート盗んだり…」
「あ〜っ!もう!思い出したくない!」
「あの日私本太が盗んだ事知らなかったから本太に制服のズボン貸してもらったんだよ!」
「しかも全然悪びれる様子なかったしっ!」
「あ〜…もう本当に死にたい…」
「でも…葵が死んだら…次は本太みたいになる可能性もあるんだよ…?」
「そ〜だよ〜?」
「本太みたいに…」
ほわほわほわわん…
葵の頭からピンク色の煙が出てくる。
…相変わらずブサイクな本太がいる。
しかもフィギュアとか漫画だらけの部屋で上半身裸。お腹が出てるし腹に毛も生えている。
相変わらず無造作に生えているヒゲがブサイクに拍車をかけている。
しかも誰かが大便でもしたのか臭い。
ミコもルルも大便をしても臭くないし、おならをこかないからその線はないと思う。
なんだか急にミコとルルの声が聞こえなくなったし…目の前が変になっていく。
見ていた鏡が…水面のようになっていって…
目の前がピンク色の煙に包まれていく…
[妄想成立]
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