↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/40

危険な追手。

音の正体は……。

そうそう、その前に。

私は元一般人、そして現一般人だから、巧妙に計算してうまくルートを操る! なんて高度なことは、不甲斐ないけれどできない……。


そして肝心な音の正体は馬。

馬が5頭もこちらへ向かって来ていたのだ。

こんなのルートになかった!

まあまあ落ち着け私。おおよその察しはつくってモンダミン(トウモロコシ)


少し遠い場所で馬が足を止め、先頭の騎士が馬から降りてこちらへ向かって歩いてくる。派手な鎧……とても目立つ。


もしかして、ムギを警戒しているのかしら?

にしてもあの鎧。青ベースに金装飾の……どこかで見たことある。


その騎士が立ち止まる。


えっ、意外と遠いわね……。

騎士が私達に何か言っている。

……ようだけどが小さくて聞こえない。


「聞こえないわ!!」

私が叫ぶと、騎士はもう少しこっちへと近付いて来てくれた。

騎士が兜を脱ぎ、急いで走ってきた従者? が受け取り、再び話し始めた。


「リーシャ様。久し振りだな。相変わらず、美しいこと」嫌味たっぷりで、皮肉っぽい言い回し。


彼は王国で最も顔が利く豪族のマフィアス。だったはず。

彼自身もなかなかの剣の腕を持つときてる。

王や皇帝、教皇にまでお金を貸し、操ろうとする危ない人。しかも金髪色白でイケメンの悪。ときて何重にも危ない。


バッドエンドルートでちょこっとしか出てこなかったのに、お金で靡かなかった私に付きまとい始めた、困った人。

彼は脇役なのに、主役を押しのけるほどの人気キャラ。


「マフィアス……」

「おやおや誰かと思えば、ユリアスじゃないか。貴様はなんて羨ま……いや、罪な反逆行為をしているんだ。その軽薄な行い、必ず後悔することになるぞ」

「リーシャ様を陥れるのに加担したのはお前だろ? それがこの結果だ!」

「あれは俺なりにリーシャを守ったんだ。だがお前みたいな奴とこうなるとはな……予想するべきだった」

「リーシャ様を想うのなら、ここは見逃すべきだ」

「おいおい何を勘違いしている。俺はリーシャを助けに来たんだ。富も権力も失った彼女を、この俺が養い、救ってやるのさ」

「人を物としか思わぬお前に、リーシャ様がついていくはずがないだろう」


「リーシャ。いま、私と共に王都へ戻るのであれば、その身は、この命に掛けて保障しよう。そこの騎士も見逃す。どうだい?」

「断るわ!!(即断)」

「ほう。変わらぬ威勢。ますます……いいか! 貴族が処刑されないと高を括っているようだが、死よりも辛い事だってあるんだぞ」

「今あなたと一緒に戻れば、どうなるか分かっているからよ。まるで鎖に繋がれたペットのように私を館に閉じ込め、あなたの欲を満たすだけの日々が待っているもの。処刑しない口実の、幽閉としてね」

あら……そういうルートも奇特なファンが作ったんだっけ? 公式じゃなくて……もう思わず言っちゃったわよ。

「それは……心外だな。他の者には悟られぬよう、身を隠させるのは当然だ」震えてる?? なんか凄い怒ってる?? それとも傷ついてる?「それに、君は今こそ、そういう気持ちだとしても、助けた俺にきっと感謝する時がくる。さあ共に来い。最後のチャンスだ。リーシャ!!」


ユリアスが小声で私に囁く「リーシャ様、ダメです」

「大丈夫よ、ユリアス。彼の口車なんかには絶対乗らないから。それに彼らはあなたとムギを過小評価しているわ」

ユリアスは少し不思議そうな表情をしている。


自覚がなくともユリアスは王国一、そして腕を磨けば世界一の騎士。

マフィアスはその事実を知らないお間抜けさん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。