↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殿公認魔法使いイアン・ヴァル  作者: 月杜円香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/6

最終話 神獣ラルカ?

「神獸さまが地上に降りたらしい」


「奇跡だ」


「ぜひ、あやかりたいものだ」


サントス神殿は、今まで以上に賑わっていた。


「近くを通っただけで、風邪が治ったと効くぞ」


とうとう、子ネコは治療棟まで入ってきたらしい。


本当のことなのか、大袈裟にいっているのか、だんだん話がデカクなっていく。


「子ネコなんだから、治療棟にミルクでもおいてやれば?」


イアンは、言う。

こいつはお気楽なやつだ。

こちらは、イアンに奪われて子ネコにつけらた腕輪の行方を心配して、毎日泣き暮らしてる、妻のイリーナのために神殿中を奔走してるのに~


「神獸ラルカさまが降臨したらしい」


「金の首輪が神々しいらしいぞ」


そいつは、神獸じゃないだろ!!

どんどん神格化されてるぞ~


「神殿の中にいることは、確かだ」


イアンの言葉を信じるしかない。


オレは、神獸ラルカの名を呼んで、神殿の中を探し回った。


「ラルカ~ ラルカ!!」


その時ーー目の前に長毛種の白いネコが現れた。


『ボクの名前を連呼しないで欲しいにゃ』


古代レトア語だ……っていうか、喋ってる……


イアンは、そのネコより後ろに立っていた女のほう目がいってたらしい。全くイアンだ。


「あれ~? この間の銀髪の美少女じゃん」


オレの足だけでは、回りきれないので、イアンを連れてきた。


その美少女の腕には、金の首輪をした子ネコが。


「《《それ》》が、本物のラルカだ」


「そうなのか!? それより早く子ネコを返してくれ。イヤ、正確には、そのネコがしている《《腕輪》》を!!」


オレは叫んでいた。

少女は、子ネコから腕輪を外してオレに返してくれた。


「なんか、レトア語で『祝福』って掘ってあった」


「婚礼の腕輪だ。世界に一つしかないものだ」


オレは、この世でただの一つの婚姻腕輪をやっと取り戻せた。

涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。


「それにしてもーー」


銀髪の少女は、イアンに向かって言う。


「おばあさまの件といい、今回の件、よっぽど事件を作るのが好きなのか、人を巻き込む体質なのか……?」


銀髪少女は、しばしイアンを見て、ため息をついた。


「両方だな」


「おばあさまが、この幸運を運ぶネコに、『セレシア』って名前をつけて神殿で面倒みろってさ」


セレシアーー古代レトア語で『祝福』の意味。


「あれ~ 君は確かおばあちゃんのお孫さんだよね?」


と、イアン。


「そうだ。アウグステ・エル・ロイルだ」


そ、それじゃあ、ネコの名付け親が聖女さまにってことになる。


「……んで、こっちが本物のラルカ、ラルカの名前を呼んで神殿中を探し回ってたの怒ってるから」


「すいません、名前がまだなくて……」


オレは縮こまる。

ネコ相手に……?

ーーそして神獸のネコは言う。


『天界でお昼寝してたのに、起きちゃったじゃにゃい。罰として、治療棟の長を命じるにゃ』


ええぇーー!!

ネコに人事件ががあるのかーー!?



完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。