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うちの母様 ~天然街道爆走中~  作者: まるーにゃ


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10/21

ほどほどに

ご覧いただきありがとうございます。


 週始めに母様が宣言したとおり、今夜のメインメニューはおでんでした。



 午前中、買い物に行った母様と父は、昼食後しばらくして仕込みにかかりました。


 母様が大根の皮を剥いて輪切りにすれば、父が面取りし(隠し包丁ももれなく入れます)。

 母様がこんにゃくを切れば、父が湯通しし(湯切りもきっちりします)。

 母様が──


 見事な連係プレーです。

 風邪をひいて味見すらできない私は、おとなしくお白湯でも飲んでいることにします。


 母様は食材を一心不乱に切ると雑念が消えるそうで、イキイキとしておられます。

 本当にご立腹でしたから。……無理もないと思いますが。


 それにしても、何人前作る気でしょうか。

 5……いや、6人前くらいありそうです。



 ──3人ですけど?

 週末は3人しかいませんけど?

 その内の一人は食欲がないので、実質2人前あればいいんですけど?


父「このくらい(の味)でどうだ?」

母「ちょうどいい感じね」


 仲良く台所に立っているのを見るのは好きなんですが……量を見なければ。

 ふたりで寸胴鍋をのぞきこんでいるのは微笑ましいんですが……量を見なければ。



 副菜でもふたりの共同作業はスムーズに進み、夕飯時は美味しそうな品々が食卓に並びました。


 メインはやはり存在感があります。

 深めの大皿に盛られた具材たちから湯気が立ちのぼっています。


母「まるちゃん、お大根なら食べられそう?」

私「はい。少しなら」


 小皿にベストな量を取り分けてもらい、お粥とともにいただきました。

 味がしみてて美味しいと申し上げると、


母「お父さんの面取りが効いたのよ」

父「ママの作業効率が良いから、煮込む時間が増やせた」


 お互いの偉業を讃え合っていました。



 じっくり煮込んだおでんは愛情たっぷりでした。

 量はたっぷりでなくてもいいと思います。


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