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48.誰がためのルール

「私らも実体験ないけど、黙祷をせんとアカン日って、習ったで。」

「今は、教師がみな『〇向け〇』やから。まともな教師は塾、探すしかないな。」


 ○月〇日。

「ルール無用の悪党に♪」

「何、歌ってるの?」「この頃はルール無視の輩、多いな。今日も原爆の日やのに、アホどもが原爆ドームでお祭りや。」

「私らも実体験ないけど、黙祷をせんとアカン日って、習ったで。」

「今は、教師がみな『〇向け〇』やから。まともな教師は塾、探すしかないな。」

「ところで、宮田先生、どうなったん?コロニーが全部嘘やったって、証明したんやろ?」

「せや。こないだ、えらい事件起きてな。まだ世間に公表されてないけど。コロニーの関係やから、解決するまで公表せえへんらしい。」

「ネットの小説のサイト、まあ、小説扱ってる会社に殴り込みに行ったやつがおってな。マスコミが騒ぐ『予定』やった『MO3.0』を注射したんや、その会社の副社長に。」

「えらいことやん。そんで、副社長が死んだん?」

「いや、警視庁から宮田先生に聞きに行ったら、3日で治るらしい。宮田先生は体が衰弱したから、当分入院や。中津興信所は、その刺した男の情状資料を、その会社利用していた利用者に聞いて回って集めている最中らしい。動機は怨恨。どうしても許せんかったらしい。ごり押しの規約に。問題は、注射の入手先や。どうもまたChot GPTが関係しているらしい。犯罪レシピやな。ご丁寧に、その男に注射送って、マニュアル、詰まり手引き書もついでに送って、やらしたらしい。」

「黒幕がいるってこと?」

「そうなるね。」

 俺と澄子の会話に、店に入って来た小柳警視正が言った。

「小柳さん。」

「もう帰宅前だ。おかみさん、1本つけてくれ。」

 珍しい。大阪府警の偉いさんが、プライベート『風』に来るのは、これで3度目だ。

「お車は?」と、澄子が尋ねると、「無論。運転手はいるよ。すぐに帰るから。幸田さん、どうも。あの時の半グレは『黒幕』がいるらしい。浦西教授以外にもね。東京の事件とも関連してくるかも知れない。南部さんにも依頼しておいたが、調査協力をお願いすることもあるかも知れない。よろしく頼むよ。」

 小柳警視正は、コップ一杯のビールを飲み干し、代金を払って出て行った。

 澄子と2人で、真壁巡査が運転する、小柳警視正の車を見送った。

 店に戻ると、余ったビールをコップに澄子は注ぎ、俺に差し出した。

 俺は、残飯処理係や。

「内緒の話やけどな。」「何、何?」澄子は顔を近づけた。

「小柳さん。真壁と不倫しているらしい。子供も2回おろしたらしい。」

 その時、澄子の目が光り、店を急いで閉めた。俺は覚悟を決めた。

 ―完―




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