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Animurder  作者: ロストフェイス
2/2

Animurder∶【おおかみ】

この作品は添削およびアイデアを固める際にGrokを使用しています。こちらの前書きは2話以降は表記していませんがあらすじの方に明記をしております。

満月が光のないゴミだらけの路地を冷たく照らし、覆面をかぶった男たちもまた照らす。金がなく仕事に就く辛抱もなく、この殺人鬼騒ぎに便乗してあちこちの飲食店や外出禁止時刻前に帰りそびれた哀れな市民の金を巻き上げる小悪党たちだ。

今日はとてもツイていた。どうも重役かなにかだったらしく、ほんの少しの()()でたんまりと金を譲ってもらった。これだけあればしばらくの間見捨て通りでの生活には困らない。

「さぁ、俺たちもとっととずらかるぞ」

「そうだな。Animurderに会うぐらいなら見捨て通りのもっと暗い道を歩いたほうが安全だし」

「俺ァ久々に肉が食いたいっすよ」

3人の男は周囲に警戒しつつ、自分たちの足音しかしない道を急ぐ。

禁止時刻をすぎて警察の目はない代わりに自分たち同族がいないとも限らない見捨て通りに続く道を、誰かが立っていた。

「こんばんは。あなた達は群れなのですか」

その女はデニム生地のキャップを目深にかぶり、顔を見せないでいた。スウェットには血しぶきだった黒ずみが妙にデザインされている。エナメルレザーの黒いズボンをつるりと月明かりが照らし、軍靴の底についたスパイクが地面に擦れてわずかな音を立てた。

「あなた達は群れなのですか」

道の真ん中に立っている女に唖然としてると再び問うてきた。

「……………クソ、狼だ。」

ぶわりと脂汗が噴き出し、命の危機に寒気がする。

最近近くに住みだしたAnimurder――狼。見捨て通になる原因になった廃工場に“巣”を構えており、工場に突撃した警察は狼の群れに加わっただけで帰ってこなかった。殺人鬼たちの言動に関してはまだまだ不明なことばかりだが、狼は見捨て通りの近くにいるためいくつかの情報がある。

1つ、群れという名の死体の山を大切にしていること。2つ、群れの死体がひどく劣化しない限り外で見かけても襲われたりしないこと。

「私の群れが、足りないんです。」

その一言は男達を絶望させるに十分だった。

3つ、『群れが足りない』と言われたら死を覚悟すること。複数人なら群に選ばれないように祈れ。

狼は瞳孔の開いた目で男達を見つめ、ニコリと笑った。

「ちょうど、います。群れに加わってください」

男が動き出す前に狼は姿を消し……次の瞬間には喉を裂かれた男が1人、血を噴き出しながら倒れていた。

「うっ、うわぁあああああああ!!!」

悲鳴を上げた男がなりふり構わずナイフで斬りつけようと腕を振り上げた頃には、狼は男の頸動脈を斬りつけ終わっていた。

「ひっ、ひぃい……!!」

こうなってしまえば威勢のよかった男たちもなすすべはなく、最後の一人は腰が抜けて立てなくなっていた

「じっとしてれば、痛くないです。」

ビクビクと痙攣する2人を背後に、狼は再びニコリと微笑む。

「た、たのむ、金がほしいならくれてやる、飯がほしいなら買ってやるから!!」

「いりません。群れからもらいます」

「ま、待っ―――」

言うよりも早く、狼の牙は振り下ろされた。

暗闇を浅く見すぎた男たちは、恐ろしいオオカミに食べられ、男たちは物言わぬ群れへと加わることになった。

何度も群れを増やしては減らした経験から狼はすぐに男たちの血を道に流しながらカバンの中の札束を数えていた時、俄に明るい道が騒がしくなった

「こっちだ!GPSでカバンがここにあるのはわかってる!!金は払ってるんだから捕まえてくれ!」

髪が乱れた男が叫びながら警察に指示をする。

警察はやれやれという顔をしながらも、懐にしまえる金を積まれたので仕方なく出勤してついてきた。

「ここだ!ここにカバンが……ヒッ!!」

「う、Animurder……!」

薄暗がりに3つの死体をみて腰を抜かす男とは逆に、警察は嫌な仕事になったと顔をしかめる。

「……群れに、なりにきましたか?でも、満ちてるので要らないです。」

「いいや、そのカバンを返してほしい」

狼はコテンと可愛らしく首を傾げ、警察に微笑んだ。

「群れのお金です。でも群れじゃない人から盗んだお金ですか?」

「ああそうだ。この男のだ。」

「でも少し欲しいです。群れのものなので少しだけください。」

「かまわないよ。」

「おい勝手に話をっ……!」

金の話になりハッとした男が抗議の声を開けようとするが、警察は「いいから」と静かに制する。

「ありがとうございます。」

ニコリと微笑んだ狼は札束を1つパーカーにしまい込むと、3人の新しい群れの仲間を抱えてさらなる暗闇へと消えていった。

「……な、なんだったんだあいつは!だいたい金は……!」

「わかりましたわかりました、これ返すのでチャラにしてください」

警察は狼が立ち去った幸運を札束を諦めるという安い対価で払えた事に感謝しながら、なんとか男をなだめ明るく安全な道へ戻っていた。


――廃工場にて。

古くなった死体を工場のゴミ捨て場から投げ捨て、新たな仲間を山に積む。出来上がりに満足した狼は1つあくびをして死体の山で眠った。

作品を書く→Grokに飲ませる→吐いた作品を元に「ここええなぁ」を入れる→アイデア飲ませる→Grokと特徴を掴む→作品を書く


無限ループ……………!!

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