第2章 12話『緊急事態発生…2』
こうして俺達は三人で服を買いに行く事になったのだが俺の右にはシイナが左にはマリーが腕をガッチリホールドした状態である。
歩けども歩けども回りの男の目が痛い事は言うまでもない。
こうして二人を見比べてみると凄く対照的だと思う。
片方は大人の色気ムンムンで誘惑して来エルフの女王様。
片方は子供っぽいあどけなさの中にツンツンしたと思えばデレる。
いわゆるツンデレ…。
これは反則ではないのか??
と思ってしまうほどである。
だが二人共スタイルはそんなにも変わらない。
胸も二人共、俺の目寸だとD~E位だと思うし、腰もくびれていてスタイルがとてもいい。
100人中95人の男性が可愛いとまず答えるだろう。
そんな女性を二人も連れている俺はまさに回りの男達の悪者だった。
「はぁ~。」
本日何回目になるかわからない溜息をついた俺は、まだかまだかと店を探していた。
「あっ、あそこはどうかな??」
これも本日5度目の質問…。
とりあえず入ってみる事にした。
そしてシイナは入って早々…
『ここのは安いから駄目。キチンとしたところのじゃないと私は選びたくない。』
という始末。
そんな事を言ったらもうマリーも引くに引けない。
『御主人様は私にこの様な安物の服を着ておけば良いのだというおつもりなのですか??』
…と。
そんなこんなで7件目の店にてようやく決まった。
シイナは清潔感ある水色のドレス。
そしてマリーは情熱的なルージュのドレス…。
二人とも対照的であった。
でも根本的にこの二人は姉妹の様に似ていると司は思うのであった。
そんなこんなで無事にドレスを買ったのだがこれからパーティーも多いからという意味で買いに行ったのだが俺もパーティー用の服を買う事になった。
まぁ臨時収入が出来たから別にこれと言って問題は無いのだがどうにもパーティーと言う雰囲気はまだまだ慣れない俺としては避けたいところであったが二人共絶対必要と言って迫ってきたので渋々買う事にした。
パーティーは基本タキシードが原則らしいので俺はタキシードを見ていた。
タキシードは色々あって俺は何色にしようか迷っていた。
(無難なところで黒にしようかなぁ…でも白もいいなぁ…あっ、この色珍しくていいなぁ…)
などと考えていたらシイナが赤いタキシードを持ってきた。
「司は赤が多いから赤の方がいいよ。」
そう言ってシイナは渡して来た。
正直赤いタキシードってどうかと思ったのだがとりあえず着てみる事にした。
出てくると二人共少し驚いた顔で固まって顔を赤く染めていた。
「似合ってるかな??」
…。
反応なし…。
「やっぱりこれはやめよう。」
そう言って服を脱ごうと戻ろうとした時。
『駄目、もう司様はその服に決定なの。』
と言うマリーの声と。
『それじゃなかったら一生私の玩具にしてあげるわ。』
と言うシイナの声により俺は強制的にこの赤いタキシードに決定した。
正直複雑であった。
そんなこんなで無事に服を調達した三人は一度部屋に戻り準備に取り掛かった。
何故友達同士のパーティーでここまで盛大にするのかと言うとそれはもちろん上流階級の方々が集うからである。
まず、俺の主であるシイナに始まり、フランク兄妹も上流階級、そして使い魔であるマリーはエルフの女王様であるし、シンディー先輩に至っては第三王女である…。
正直俺なんか出るところじゃないのに、むしろ俺が幹事のパーティーに来るのもどうかと思うのだがな…。
まぁ今更なので良しとしよう。
そんなこんなでパーティーの準備が整い皆段々と集まって来たようだった。
まず最初に来たのはシンディー先輩だった。
『司君、今日はパーティーに誘って下さりありがとう。』
と司に御辞儀をした。
先輩のドレスは純白…白…白…。
ウェディングドレスですか??と聞いてしまいそうだった。
そして、フランク兄のカエイは黒のタキシード、でも微妙に似合っていなかった…。
フランク妹のジュリアはオレンジのドレスだった。
これはこれでいい、妹キャラらしく元気さをアピールしているようだった。
そんなこんなで皆集まり地獄のパーティーの時間がやってきた…。
この後、まさかあんな悲惨な事が起こるなんてこの時は誰も予想できなかった…。
ある一人を除いて…。
どうもシオンです。
今回は凄い思わせ振りの終わり方ですが次回何が起こるのやら…。
作者にも分りません…www
駄目な作者で申し訳ありません。
ついついリレー小説の癖で、次回書く事を考えないで書いていしまう…。
俺の悪い癖です。
まぁ明日は明日の風が吹く…で、自由奔放にやっていきたいと思います。
シオンでした。