双刀互いに相対す3
祝40話!!
話が繋がっているかが心配っす。
皆さん、これなんか話がおかしくなってね?と思ったらどうぞ言ってください。
話自体を整理したりするのもいいと思うので。
さてさて、今日は一日ダラダラ生活~、最高!!
森で三人は未曾有の脅威による視線で串刺しされる。
デタラメすぎるだ。
ジルやアーデルは早くも後悔した、二人はふざけた面が多々多いがこういうゲームの戦闘においては、ガチな部類であり同じく後悔した内容もそれに関する同一のこと。
情報源の少ない相手なら早く倒すべきだった、何で牽制して藪蛇したのか、戦略的撤退を求むw!!
こちらはまだ陣形が整てない、後ろにサポート陣、前に戦闘系という当たり前な形さへできてない。
アーデルが前に出てきているのだって本当は有り得ない布陣だ。
それよりも、もっと深刻なのは......
一発もまともに攻撃が当たってないことがヤバイ。
魔術や魔法、いわゆる超次元現象の類の攻撃を避けるという判断ができる者などそうはいない況してプレイヤー間では腕のいい魔術師の魔術をすべて避けきってみせるなど到底人間業じゃない。
だからと言ってチートの可能性は極めて低い。
このフールオンラインを創った機関にハッキングした者のなんて皿にいるが機関のネット回線のパソコンなどの機器にはそのデータすら入っていないことが判明してネット上では話題になった。
どうやら、ネットとは別の部類の未知の機器、未知の手段でフールオンラインを創ったみたいだ。
有力な情報では、数万台のパソコンをネットとは違う経路でつなぎ合わせてその中で創られた空間プログラムで全てを執り行っていると言われている。
内部の侵入を計ろうにも一旦裸になって検査機で計測して会社で用意された物を着用しなければならない。厳重と言っても過言ではないだろう。
可能性の問題として、T-ギアからハッキング等する可能性も上げられるが、T-ギアは特殊な合金を使っており特殊な電磁場で特定の放射物質にしか反応しない、無理に解体しようとすると骨格以外の部品が溶けるらしい、無謀にもそれならマイナス気温ならある程度残ると考え解体したが結局溶けてしまったなど後を絶たない。
なので改めて、チートの線は薄い...
これは仕様だな、何かしら弱点があるに違いない、が
「そんなん探し出す前にやられちまう!!」
見つけ出す時間よりもやられるまでの時間の方が圧倒的に短そうだ。
ジルは、いつまで保てるか分からない均衡を必死で守り抜こうとする。
中段からチート侍が迫ってくるのを逃げたくなる衝動を抑えながら正面から迎え撃とうとジルは息を吐きながらいつでも動ける体勢を作る。やっぱ逃げてぇ......
そこに颯爽と馬鹿が訪れた。
「ふははは、なめるな愚民、我は最強なり!!」
【影を差す盾の形】と詠唱するとアーデルの影から突然として人一人が入れるぐらいのデュエリング・シールド級の盾が現れて、ライトの攻撃を阻もうとする。
が、ライトは盾の下から刀を入りこませてアーデルを空高く遠くへ吹き飛ばした。
「ぐへぇー!!!」
「お――――いっ!!」
このバッカやろーーー、と叫びたくなったが、相手がそんな暇を許してはくれなかった。
ライトの斬撃がジルの首を襲う!!
ジルはそれを逸らそうとはしながらも相手の斬撃が予想以上に重く、完璧に逸らせず、衝撃だけは貰う。
じりじりと追い詰められたような錯覚をさせる。
ゲームなので一発で死ぬことはないのだが、相手の攻撃には一撃必殺がこもっているようでなんとも恐ろしく反射的に守ろうと意識してしまう。
攻めに入れない。
変わることのない攻防が続き、ライトの連撃はとどまることを知らずジルを追いつめ、遂にジルの守りが遅れて右肩から左胸にかけて強烈な斬撃が当たる。
「ぐ、ちっ、ヤバいな。」
VRなのでそこまで痛みはしないが斬られたと感じて何かしら喪失感だけが感じる。
その喪失感で苦悶の表情を浮かべたジルはすぐさま相手から距離を取り、マージンを取った状態で自分のHPを確認し驚愕する。
「一しか残ってないだと!?」
フールオンラインでは、ジルやゲーマーご用達のスキルが存在する。
その一つ、【大撃一糸】。
このスキルは、自分の総合HPの5割以上削る攻撃を受けて、HPが全損する場合1だけ残る。いわゆる、死神封じのスキルで、様々なゲームで用いられている能力。このスキルは一時間に一回のみしか発動しない。
この状況を見るに、ジルは一度瀕死の一撃をくらったということだ。
自分の考えていたことがそのままの形で現れたことに背筋に寒気がした。
自分のスタイルはヒット&ウェイ。
攻撃と速さに命をかけてきたようなものだ。防御なんて薄い。
だが、曲がりなりにも防具はそこいらの防具とは違い一級品、それこそDef上げしている中級職プレイヤーよりも高い性能を持つものだ。
・・・・モンスターを圧倒したほどの強さらしい・・・
今になって思いだす、ああ成程、確かにな、そうだろうな。
ジルは陣形を取るため離れたボルトやレニにも聞こえるように大きな声を出すように息を吸う。
「コイツの攻撃はレイドボス並みの攻撃力があるぞ!!!!気を付けとけ!!!」
叫んだその後にジルやアーデル、ピーチに緑色の光が身を包んだ。
これは、後方支援型のアクアの【水の精霊壮婦の治癒】という回復魔法だ。
ジルはそれを見て、“アクアちゃん、ありです~^^”と思いながら再び怪物へと立ち向かった。
ふむ、後ろに5人が引いて前に3人残ったか....
「...さぁ、どう動こうか。」
先程の忍者もどきの動きは中々良かった。昨日知り合った加藤シ..まあ、それ並だな。
ライトはゆったりとしたペースで歩みはじめながら相手からの攻撃を待っていた。
一歩、一歩、着実に。
その悠然とした態度は味わったことのない圧力を与える。
後ろからも前からも敵がいると分かっていながらその行動、メンタルは鋼並と言って過言ではないだろう。
その態度に忍者男はじっと構えて攻撃のすきを窺ってくる。
勝負勘が強そうだと、改めてライトはそう感じた。
だが、それはそれとしてもう一人はもう我慢ができそうにないご様子だとライトもそして忍者男も当然の如く分かっていた。
「カクゴーー!!」
と気の抜けたそうな場に似合わないソプラ声で背後から斬りかかるピーチ。
「......」
それに何の驚きも沸かなかったライトは、平常心を保ちながら力まず自然にまるで型をしているかの如き動きで後の左足を右足の15cmほど前にクロスさせながら上体~腰を下から上に等分量の力で捻り左腕から左手への下段から上段に斬り上げを無理なく制御できる最大限で、右手は左手との協調性を保ちながら最後の最後の所で最高の力で斬る。
【四半月】という一流の唯一の攻めの基本型、その応用の形だ。※応用型ではないので注意。
実際はゲーム内なのでただの刀での攻撃に過ぎない、露ほど意味は無いのだが現実的な感覚で体が勝手に慣れた形になってしまった。
バシュッ
右手首を切り落とすつもりで斬ったそれは、何故だかノックバックもなく通り過ぎるように右手首を通過していった。
ライトは片方の眉を少しだけ吊り上げて怪訝な表情になったが、通過してしまったがためにあと数瞬でくる攻撃を避けれるように左足だけで強引にそこを退く。
....考えるに、ここはドットの世界。通常とは違う物理法則かもしれないのだったな...
レンヤと対決した時はできたが、今はできなかった。その違いはここでの経験の少ないライトには到底理解の及ばないことだったが、今の現状でそのことを考えるのは面倒くさいのでライトは今一度相手に視線を送る。
「ピーチちゃん、聞いてたのかよ!?斬られちゃってるよな!?」
「あ、ホントだ。HPが残り少ない...、ま、いっか。」
「よくねぇよ....、アクアちゃんの所に行って来て。」
何やら言い争ってる模様、今が攻め時か。
ライトは相手と周辺への注意度をMAXにして湧き上がるようなピリピリとしたモノを肌に纏わらせて少しづつ速度を上げながら、直進していく。
喋っていた二人もこちらへの注意は一応していたらしく、こちらの動きが分かると少々焦り気味にこちらへ構えを取るが、何やら待ちの構えでこっちに向かってこようとしていない。
すると、注意を最大限まで上げたこと功を奏したか、走る途中でさっきまでの三人(青忍者、紫頭、ピンク頭)とは別の仲間の誰かがこちらに急速に接近して自分に強襲をかけようとしているのに気付いた。
それを感じて、逆に斬りつけようと考えたライトは、小刻みにスムーズとしたペースで右回りに方向を変えながら速度を殺し、その誰かの方向へ【縮地】で一気に距離を詰めた。
「なっ...!?」
その顔が見たかったよ、と悪戯心に珍しくニヤリと笑いながら首筋にある脈の位置を斬る。
そうするとまたバシュッと機械音を立てて少しは引っ掛かりを感じるものの刀が通過していった。
「またか...」
だが、相手には有効だったようで一撃で相手はポリゴンが砕け散るように消滅した。
相手が砕け散り結晶の粉のようなものがその死んだ相手の場所で粉雪のように降る。
「レニさ―――ん!!」
おおよそ、今消滅した相手の名前らしきものを叫びながら白髪の女が血相を変えて来た。
「よくも、レニさんを....!!」
「待てぃ、ユウせめてボルトとアーデルがいないとヤバいってぇ、をぃ!!」
その進路を阻むように入ってきた青忍者がユウと呼ばれている女を宥めようとしているが白髪女は情が熱いのか分からないが彼の言うことも聞かずにライトへと突っ込んできた。
確か、この女さっきピンク頭に叫んでいたような気がする。
注意深く周りや相手を気にするときは、基本どうでもいいことを戦闘中には考えて気を纏め過ぎず、広がらせず丁度いい範囲で保とうとするライトは、ユウと呼ばれる相手の攻撃を手首と腕、肩や腰を使いながら軽く〔流止〕で受けて、勢いはそのままの状態にして相手を躱す。
ユウは相手を捉えた攻撃をしたのにもかかわらず、幻をつついたの如く勢い余って転びそうになる。
そして、チート侍へまたも立ち向かおうとしたが、小石がぶつかってそちらに視線を向けた。
ライトはアーサーに頼まれたことをそのままするのも味気ないので相手をもっと全力で自分に戦わせるようにユウには剣も目も合わせず、構えを解いた状態で青忍者にサッサと来いと目線で言う。
「オイオイ...行きたくないなぁ~、マジで帰りたい...」
青忍者は苦笑いしながらもジグザグ走行をしながらこちらに向かってくる。
【幻霧】
(効果範囲内の対象と認識した相手だけに幻の霧を見せる。忍者の固有スキル)
ライトから白い靄のかかったものが現れるとそこら一帯を包み込む。
「ほう...。」
ライトは特段に何の構えもせずに相手の戦法に対する感嘆とこのような技があることに対しての驚きを感じた。
【忍び寄る誅の刃】
(相手の200メートル範囲内にいるとき相手から認識されていない場合、相手の死角へと瞬間的に移動させる。(善の行いが高い)暗殺者の固有スキル)
無防備なライトの視覚の死角から青忍者が忍者刀を両手で持ち刺そうとする。
ガシッ
「すまんな、くらわせてやれなくて。」
「....、ほへっ。」
ライトは、唖然とする青忍者の手首をつかみながら心底すまなそうにそう言った。
今の一撃は、多分、本来なら【索敵】や探知系統を使える奴でも、ライトを軽くあしらえるような人でもダメージを少なくすることはできても避けることは困難なものだったろう、とても見事な一撃だった。
ただ、単に気配が読めるとかいう人でも無理かもしれない。
ライトさんの異常性、空間が感じれるのです。[先天性微小糸過敏症候群]という、絶対記憶並の病気だからできることだ。ドットの世界でいうところのデータ残滓、現実でいうところの量子。
そんな理不尽なものだからこそ感じ取れた。
「......見事だった。」
そう言いながらライトは青忍者に背負い投げをした。
「ぐはっ!!」
当然【体術】取ってないライトの背負い投げは攻撃として認識されないのでノーダメージだが衝撃はあるので青忍者は息を詰まらせた。
と、ライトがそんなもの思いしていると最悪な状況が作り上げられていた。
森の木々を押し倒してくる雪崩がすぐそこまで来ていた。
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