双刀互いに相対す
皆さん、ハローです。
更新が毎度遅くてすみません(>_<)
自分なりにここをこうした方が、なんとか考えると遅くなってしまいます。
さて、改めてブックマーク数を見たのですが、とうとう800行きました!!
皆さん本当にありがとうございます。
さっさと大雑把な順序と時期と関係性を確立させたいです。
行き会ったりばったりはこれだからキツイぜい!!!
空間魔法⇒四次元時空間魔法に変更。
木々が見えなくなるほど暗くなった夜、今は午後8時
先程、例の彩花さんと言う女子は今日これなくなり明日訪れると電話を受けて、今は食事中。
リーナと香織が作った夕食を黙々と食べていると、急にリーナが端を置き俊光に話しかけてきた。
「俊光様、つかぬ事お聞きしますが、フールオンラインでは武器は何を使われていますか?」
俊光は箸をおいて、置いてあったまだ温かいおしぼりで口周りを拭いた。
「刀だが?」
「では、髪の色は?」
「青みの黒。」
さて、彼女は何を求めているのだろうと俊光は思案したが最近知り合ったばかりの彼女の考えが阿吽の如く自分に分かるはずもなかったので、とりあえずこの問答を続けることにした。
「光が当たらなければ......最近、大量のモンスターを倒したりしてませんか?」
ふむ、自分の近況についてのことかな、多分祖父や桜木さんは彼女らと共にするにこの装置を送ったのかもしれないがそれ以外に意図があるのか、と色々なことを考えていたがリーナに応えるのを待たせているのでとりあえず保留にして、問答に戻った。
「ああ、西の森でな。」
前にも言った筈だがな....と俊光は思ったが、リーナとしては仮に俊光がリアルで強かったとしても一度ぐらいは死んで、違う森で再チャレンジしていると踏んでいた。
誰が最難関の森にビギナーが生存し続けると思おうか。
まさか、森で野宿など何かしら事情が無い限りはしないのだから。
「!?」
それを聞くと、リーナはさっと驚愕の表情で目を開いた。
俊光が机に肘を付き手元に顔をもたれかけ訝しげに見つめるとすぐに表情を戻したが、それが更に疑わし深く、演技でやってるとしたら大したものだが、どちらにしても今はもう俊光は聞かざるを得なかった。
「さっきから何が言いたいんだ?」
棘のある声になったのは致し方ない。
「すみません。最近、プレイヤー狩りの話で俊光様かな~と思しき格好が張り出されていたので。」
かな~ってどういうことだと俊光は見当違いなことを思ったがそれよりも聞いたことが無い単語に耳が動いた。
「プレイヤー狩り?」
「プレイヤーがプレイヤーを殺すことを言うんですよ。」
新手の辻斬りか面白そうだな、と密かに俊光は思った。
先程の険悪な態度は何処へと行ったのだか、少しご機嫌になった。
「ふむ、その様なことしただろうか。」
それとは関係なしに自らの行いに全くそのような心当たりがない俊光は最近の記憶をたどる。
「相手は女性プレイヤーだそうですよ。赤毛の。」
「女...赤毛......」
西の森、女 赤毛、何か心当たりがある、なんだろうか一体。
俊光は、雑念なく脳内でそのことを関連付けようとしてみた。
「どうですか?」
何かピョンピョン頭の中を跳ね回るきつい目の女の顔|(雑念)がふと現れた。
が、俊光の脳内から一瞬の内に斬り消えた。なぞだ。
「......知らん......」
「そうですか、では間違われないように気をつけてくださいね。」
一瞬だけ目を瞑り俊光はゆっくりと答えた、それを聞きリーナは呆気なく俊光への疑念がなくなった。
「了解した。」
「...二人とも、ご飯....冷めちゃうよ?」
「ああ、早く食べよう。」
「では」
リーナと香織の作った料理はすこぶる美味しく、その味を静かに堪能しながら箸をすすめていった。
同時刻、レニが罠を発見するのスキル【看破】と並行して、スキル【探偵】で、犯人ではなく目標の進んでる方向を確認していた。並行スキル発動はプレイヤー間では高テクニックであることから、“デュアルタイプ”と言われている。
「スノウ、多分目標位置を発見。」
淡々とした事務的な言葉でレニはこのパーティーのリーダーであるスノウに呼びかけた。
戦いにおける要は意外にもボルトだが、それ以外における行動・方針を決定するのは彼女だ。
「本当、レニ?」
本物の砂漠ほどの干からびるような痛い暑さ程ではないが、日本の夏真っ盛りの暑さ並の気温はあるので皆口には出さないが、早くこのエリアを抜けたい。
現に無駄にゴワゴワとした長いローブを着ているアーデルは汗をダラダラと垂らしながら自分の杖を突きながら着いてきている、脱がないのは彼なりの形式美だ。
「うん、この罠マシマシ砂漠を抜けた所にまた森があったでしょ?そこに行った形跡があるわ。」
【探偵】のスキルについて詳しく言うと、例えば砂漠という足跡が見つかりそうもないエリアであっても高レベルの者であれば、跡がほとんど見えなくてもそれが足跡か足跡でないか瞬時に見抜くメガネの少年真っ青な便利なスキルである。一部では、ストーカースキルとも言われている。
「それにしても、暑いですね。」
ボルトは自分の鎧の熱を下げようとアイテムボックスから水を出し、頭からそれを浴びた。
ライトが使っていない機能の一つ、アイテムボックスは討伐したモンスターや魔物の素材や採取したものを保存してくれる便利な機能。その代わりにアーサーの四次元時空間魔法|【間の蔵】に色々と保管している。
「ところで今、目標は動いてるんですか?」
ポタポタと髪から冷たい水滴を垂らしてボルトはレニの方を向いた。
「ちょっと待って、スキル切り替えるから。んん?あれ、いないなぁ、やっぱしステルス系のスキル高いのかも。」
レニがそういうとボルト、スノウ、ジルも何か気づいたかの如く考えるポーズを取った。
「....いや、好機ですね。」
ボルトの声が第一声となった形で他の二人も頷く。
「そうわね。」
「だろうな。」
そしてそれを唖然とした表情で見つめるレニは疑問しかなかった。
「え、どうして?」
「レニさんのスキルの【探偵】はいわば先程までの状況を移しそれを推測するスキル、今レニさんが使った【レーダー】は今の現状を教えるスキル。つまり.......」
スキル|【レーダー】は索敵に似てるようで対照的なスキルだが、決定的に違うことは、1:感覚に依らない機械的なものであるので個人の資質に依らないこと、2:例え遠くに目標が居ようとも反応だけは出ること、離れた対象の場合は位置までは特定はできないが方角は分かる。欠点としてはステルス系スキルに弱いこと、目標を特定するのに限定条件が厳しいこと、例えばプレイヤーだけ識別、フレンドだけ識別と言った具合に大雑把なくくりでしかあまり識別できない。
「相手は、今ゲーム内にいない可能性があるということっすよ。」
「相手がいないから、どうしたのよ。」
先輩こんなことも分からないんですか?としたり顔でニヤニヤしているジルの顔面を殴りたい衝動にかられたレニはその衝動を抑えながらも不機嫌丸出しだった。
「これだからゲーム歴の短い奴は...」
火に油をかけるようなジルの発言に、むきゃーーっと躍りかからんとするレニを止めて羽交い締めにしながらボルトは一視ジルに咎めるような目線を送ると、ジルもばつが悪そうに等閑に謝った。
「レニさん、結局のところ言いたいのは魂の無いからだの寝首をかける、ということですよ。」
「ああ、なるほど。いない間に攻撃または拘束する、ということか。」
ユウも話に入ってきたが、その隣の二人の美少女はそれよりも前にそのことに気付いていたらしく別段表情は変わらなかった。
森でのログアウトは、プレイヤーの体が残る。
それは、別段おかしなことではない、もしも残らなかったりしたらある意味チートすぎるのだから。
森でのログアウトをスキルを使用せずにする仕方は基本三つ、森の聖域でログアウト(聖獣に見つかったら気まぐれで排除されます)、森の中にあるハウスでログアウト(モンスター・魔物に追われてなければ安全区)、野宿は言わずもがな。
「戦闘フィールドでのログアウトは体が残るので、相手は無防備ですからね。」
「確かに私の索敵は始めた時から持ってたやつだし、レベルにしても熟練具合からしても、相手のステルス系スキルに破られることなんてそうそうないしね。」
それは驕りではない、彼女は当に最前線プレイヤーとして名をあげれるプレイヤーだ。
「は、はやく、この地獄から......でたぃ」
・・・・・・・・・・。
「でも、一つ言っとくけど相手マジで化け物かもよ、この罠マシマシ砂漠で相当暴れている痕跡あったから。」
【探偵】で色々と探りを入れてみると途中までは穏やかに自分たちと同じ道を通っているが途中から飛び飛びに足跡が見え相当派手な行動をしていたことが目に見えた。
「腕がなります」
「ですな~」
レニの発言に意味もなく気が抜けたような声でボルトとジルは和んでいた。
「刀使いって言ってたけどどんな戦い方なんだろう?」
「ユウ姉ちゃんとおんなじなんじゃないの?」
アクアはふと疑問に思って首を傾げながらピーチに聞くとピーチにしても刀を扱う人物は彼女の兄とその師匠ぐらいしか思いつかなかった。
「し、死ぬぅぅ......」
・・・・・・・・・・。
「ピーチちゃん、ユウは結構特殊な戦い方だからそれはない。」
すると先程の彼女たちの会話が聞こえていたのか前方からジルがユウに視線をむけながらやってきた。
ユウはそれを聞いて、参考にならなくて悪かったなとジルに笑いかけた。
「でも、私、頑張ります!!」
そんなユウを見て、健気に頑張る女の子アクアは普段より大きな声でユウを勇気づけるように両腕を握りしめて言うと、ユウはアクアを見てそうだなとニッコリと笑った。
「ほら、アクアちゃんがこんなこと言ってくれてるんだから男ども張り切りなさい!!」
レニはアクアの行動をほほえましく見守りながら、いつもだらしない男連中に活を入れた。
「レニ、今どの程度の圏内範囲に広げてるの?」
「んん~っと、ざっと今は5キロってところかな~」
「うわ~、流石はストーカーの鏡。しびれるw」
「殺されたいの、ア・ン・タ」
軽口言わねば俺じゃない、と挑発するような口調に、言われた本人のレニはコメカミをぴくぴくさせている、これにはスノウもボルトも何も言わず無視をしていると、あれ?これヤバくねぇと気付いたジルは、先程まで怒らせていたレニが引くぐらい見事な土下座をして事なきを得た。
「ジル、俺と戦う時ってどうしてんだ?」
ユウは何度か対戦したことがあるジルに聞いてみた。
「もう一度言うけど、お前はなんか戦い方がちと特殊だからな~、刀だけって言われたらそうだな、刃筋を自分に向かないよう上手くパリィして逸らして、焦らしながら攻めるのが常套句かな。お前忍耐力ないもんな~」
ジルは一度ため息を吐き、人差し指をピンと立ててことさら自慢げに語りだした、顔がうざかった。
「うるせい、師匠にさんざん言われてるわい。」
ユウはそんなジルの言葉にウザさと自分の未熟さを感じながら軽口をたたいた。
「か...み...よ....な...ぜ...わ...たsぃ....」
・・・・・・・・・・バタッ。
「お~い、ボルト~コイツにも水かけてやってくれ~」
今まで華麗にスルーされていたアーデルが本当に力尽きていたのでジルはボルトを呼んだ。
現実時間で朝の午前8時に俊光はログインをした。
「さて、起きてみたのは良いが、これは....」
毎度のごとく何もしなくても存在がチートなライトは、洞窟の穴の中で起きてすぐに何処の連中かがこちらと争う気満々である気配を感じ取った。
相手が誰か視認しようと洞窟入口に行くとそこには少し偉そうな表情をしたアーサーがふんぞり返っていた。
『ふん、面白いことになってるだろう、貴公よ。』
声色がせせら笑うかのような調子でいるアーサーは、丸々とした可愛らしい目でこちらを見た。
「アーサー、これはどういうことだ。」
腕を組み、相手を射抜くような眼光でアーサーを睨み付けるライト、オーラが半端ない。
『まぁそこまで気を悪くするな。』
「お前は何がしたいんだ、この状況を作って」
ライトの様子に少しも怖気づくこともなく、人を食ったかのような態度でアーサーは入り口の先、敵のいる方向に向いた。
それにつられてライトもそちらへと向き、事の真意を問うた。
『さて、今言いたいのは二つ、この状況を華麗に脱せられたら愉快ではないか、それに、この状況では相手はこちらを追いつめたと思っているだろう、そこを予は覆してやりたい。だがな、おおよそこれは予でなく貴公の相手だ、頼まれてくれんか貴公よ。』
キツネ狩りでは、棲み処の穴に行き、その出口と入り口を見つけ、犬を使い入り口からキツネを追いつめて出口に誘導して仕留めることがなされていると聞く。
まあ、この洞窟には出口は一つしかないため、追いつめるまでもなく出てきたところを狙い撃ちにできるので、狩られる間際と言えよう。
「まぁいいだろう。」
ライトは小さくため息を吐き胡乱げな顔で了承した。
ここで、ライトがもう少しゲームとか小説とか見ていたなら、アーサーに別の場所に繋がる道を作れるのではというナイスなアイディアがでるのだが、あいにくとそうは言ってられなかった。
『そうでなくては、そうそう、そういえば言い忘れたな、右に避けろ。』
とアーサーが言った後、ライトがいる所に向かって魔法が来た。
アーサーは自分でバリアみたいな障壁を張り身を守って、ライトは前方右寄りに走りつめ紙一重で躱した
「分かってるさ。」
いらん気遣いは無用だとばかりにライトはアーサーに好戦的に笑う。興が乗ってきたらしい。
『これは失敬。』
慇懃な態度で冗談めかしく片目をつぶった。
「さて、波乱かな。」
ばっと袴をなびかせてムラマサを抜刀し悠然とした姿勢でアーサーに一視もせずにいるライトの表情は見えないが、その背中から凍える炎が昂っているのが感じられた。
『必要があれば、予を呼べ。』
「了解した。」
両者の話しが終わるとライトはフッと息を強く短く吐いて、相手に尖った牙を向けた。
評価・感想よろしくお願いします。
空間魔法のくくり方は一次元、二次元、三次元とし、それ以上の場合においては空間そのもののではなく対象を置いての理論的な空間の位相を作っていると自分は思っているので、ここでは独立した一次元的な時の流れにおける空間の魔法は四次元時空間魔法とさせていただきます。なお、四次元空間=三次元空間+時間ではなく、あくまでも四次元時空間=三次元空間+時間です。




