我が道に暗雲見える。
だらだらと文書いていて遅れました、これもそれも妖怪のせいだw
fate凛ルート見てみましたが、絵が綺麗でしたね以上、特に面白要素ないしなぁ
あと、今期のアニメでまたデュラララが見れる!!あれ面白いので好きなんですよね~、面白いといったら、最近、youtubeで昔の映像見ててエンジェルビーツの例の定期テストの椅子が吹っ飛ぶシーンが受けました、あれはシュールすぎw
長すぎて少し読みにくいとは思いますが、よろしくお願いします^^
あと、更新遅れてすみません(>_<)
砂漠を超えて再び森の中に入って行ったライトとアーサーは、魔物やモンスターを選別しながら極力避けていた。これは、アーサーの提案で一つでも多くの魔物やモンスターを知ることでその生物の特徴、注意すべきことをライトに実践的に学ばせることにあった。
今、ライトの索敵の範囲に入っている魔物やモンスターはざっと126体。
これは、ライト自身が半径おおよそ一キロ圏内に張り巡らせているせいで、これほどの数になっているだけではあるがこれは普通に考えても多い、流石は西の森とでも言おうか。
それはさておき、夕食も近くなってしまったので、ライトはアーサーに断りを入れて近場にあった洞穴に身を休めた、ログオフ。
【IN西の森:PK討伐】
1:車椅子生活
俺、参上!!
2:ハニートラップに引っかかる罠師
あのむさ苦しいギルドの唯一の花、ヴィーナスタンが襲われたと聞いていてたってもいられず。
3:Karl
効率的にはとても悪いのでどうかと思いましたが、例のプレイヤーが見たこともないようなレア武器持ってると聞いて、入手経路聞こうと思い自分も参加中。
4:パール
自分もそんな感じですね。レア武器の入手っていうのは中々無いものですからね。
5:見習い剣士
自分は職業養成所。
6:見習い料理人
お、いつぞやのホモ野郎じゃないかw
7:イチャイチャしたいですの者
ホモの先輩チ~っすw
8:車椅子生活
掘られたか....
9:見習い剣士
掘られてない!!!ホモじゃない!!!
10:見習い料理人
わかってる、わかってるw
11:イチャイチャしたいですの者
大丈夫、人それぞれそんなやつがいてもいいんすよ♪
12:パンダ戦士
ホモ剣士乙
13:見習い剣士
ちょ........(;´Д`)
14:パール
確か、武器の種類って刀だっけ?
15:黒い人
そうだぞい。オレは、一応メビウス同盟に加入してるんでちゃんと把握してます。
16:見習い剣士
刀、ねぇ。ぶっちゃけ使いずらい...
17:見習い料理人
おいおい、両刀使いが何言っちゃってるのw
18:イチャイチャしたいですの者
www
19:車椅子生活
乙です。で、刀ってFLじゃどんな扱いだったかね?
20:黒天使将軍
攻撃力が割かし高めな剣系統武器。いわくつきの品多し。切れ味抜群。
21:YOU
侍ジョブで能力値が上がる。
22:パール
でも、耐久性があまりない。
23:車椅子生活
あれ?聞いた話では、切れ味判定が難しいとかなんとか言われてたような?
24:黒天使将軍
ただ単にソイツの扱い方が下手なだけか相応の熟練度がないかのどっちか。
25:車椅子生活
その人、剣道経験者なんですがけどw
26:YOU
だから?剣道経験者なだけで剣道をやってるだけの奴が刀をうまく扱えるわけない。
27:パール
あ、それ聞いたことあります。刀って元々戦では相手を叩き潰すような戦い方だったから剣道自体も大抵が斬るというより打つが主流になっているとか。でも、FLでは刀の性能が通常とは違うため剣術家の方が扱いやすいとか。
28:車椅子生活
????
29:YOU
それは知らないが、そのことも鑑みるとやっぱりな。剣道=FLの刀の扱いがうまい奴じゃないんだよ。
30:黒天使将軍
語るねぇ、どうでもいいが。俺らが相手する相手はどうなんだろうね?
31:見習い料理人
手練れの奴だろうよ。なんたってモンスターを一人で嬲り殺しだぜ、しかも西の森の。
32:YOU
おれは今、単一パーティーで独自に西の森来てるんだが....ビンゴ、ソイツらしき人は確かにいた。
33:黒天使将軍
おいおい、早すぎないか見つけるのがいつから入ってたんだ?
34:見習い剣士
どんな奴だ?
35:YOU
あ~、ただ単に一人で西の森を探索している者がいるという確証があるだけで、ソイツを見てるんじゃないんだ言い方が悪かったな、すまん。
36:黒い人
というより、あなたたち何者ですか。パーティー単位で西の森を行けるとか
37:見習い料理人
どうやって見つけたんだ?索敵か探知?
38:パール
位置座標を教えてくれませんか?
39:Karl
それなりの見返りはするんで位置情報プリ―ズ
40:YOU
う~ん、ちょっとそこら辺は仲間と相談してからでいいか?
41:黒天使将軍
当然だ。強制してるわけじゃないんだからな。それができない奴はマナー違反だしな。
42:見習い剣士
一つ聞きたいんだけどさ、この討伐って何か報酬とかあるのか?
43:見習い料理人
報酬の為と言うよりも治安維持のための粛清に近いな。
44:晴信
女子に手をかける者はこの儂が許さん!!成敗してやる!!
45:パンダ戦士
成敗って、水戸黄門なんじゃ......?
46:パール
時代が一つずれてるw
47:Karl
ま、西の森の奥の方を経験できるいい機会ですし、メリットは多いですよ。
48:ザビ
ん~、どうでしょうか。西の森を抜けるよりも北・南の方が攻略しやすいですし、ムラがない分、東も通りやすいとよく聞きますよ。その森を超えると街に出られますし、新しい街に出られるない分、西はデメリットしかないとも取れますよ。
49:見習い剣士
俺、この訓練終わったら、イーフェストに行くんだ。
50:見習い料理人
(あ、コイツ、掘られフラグを自分で......)
51:イチャイチャしたいですの者
あそこの迷宮には一度は行ってみたいですよね。
52:パール
もし攻略組の仮説が正しければ、迷宮の奥にはあの伝説の武器があるかもしれませんしね。
53:黒天使将軍
アスカロン、か。
54:見習い料理人
さっさとこの討伐を終えたいな。
55:見習い剣士
相手がいくら強かろうとこの人数でかかればそう難しくはないだろうよ。
56:YOU
さっきの返事だが、人物を探し当てられたのはおれの仲間が特殊なスキルを持っていて相手の歩いた形跡から相手の全体像と方向が分かったんだ、向かった方向はあの罠マシマシ砂漠だ。
それ以上の情報は有料だから、おれに連絡をしな。
57:黒天使将軍
提供感謝^^
58:パール
あり^^
59:Karl
あり^^
60;黒い人
ありがとうございます^^
指先を画面に沿うようにふるうとブォンと音を出して目の前の画面が消える。
「ユウ姉ちゃん終わった?」
「はぁ、何度も言わせるな。おれはお兄ちゃんだ、OK?」
「ユ・ウ・お・ね・ぇ・さ・ま?」
「何故か、背徳感が感じるのが不思議だな...うわっと!!」
「あいた!!」
薄いピンク色の髪で枝先だけ内巻きしている巻き髪がとても可愛らしい印象を与えるだろう美少女は向かいのサラサラのロングヘアーの割かし美女なプレイヤーに悪戯交じりに恥じらいを見せ、顔を赤らませて寄り添おうとするが、相手の方はそれをするりと躱してコンと小気味良い音を鳴らしてデコピンをした。
「ピーチちゃん、もうそこら辺にしたらどうですか!ユウさんが困ってます。」
するとその二人を割くようにして間に、水色の髪で肩にかかる程度の長さのセミロングで清楚な雰囲気を醸し出す美少女と美女の丁度中間の少し幼くも艶やかな美しい女性が出てきて、ピーチと呼ばれたピンク色の髪のプレイヤーに突っかかたが、それを気にせずにユウと呼ばれている白髪の美女にピーチはワキワキさせながらじりじりと近寄り、ユウとそして水色の髪の彼女も何か圧迫されるように逃げ腰になってしまう。
「はっは―、ユウ、モテモテだな~」
「俺の方が強いのに、俺の方が強いのに、なんで世界は美形に優しいのだー!!」
「ジル、諦めろこれが世界の因果律なのだ!!」
陽気な様子で笑っている男前な顔つきの黄色頭の少年は、体に重厚なアーマーメイルを見に付けて体を覆うほどの二メートル級の盾を右手に持ち、刃が分厚いショートソードを左手に、腰の周りに予備のショートソードを3本を見に着けている。
もう一人の少年は、青色の髪で顔はまぁまぁで、スポーツでもしたらモテそうだが右手の鍔のない刀を突き上げて雄たけびを上げているところは少々痛々しく感じることからその線は潰えるといってもいいかもしれない全体の装備は一言で言うところの忍び装束である、まぁ服装見るからに厨二なんちゃらの人っぽいが、その横で左手の親指、人差し指、中指をピンと突き立てて顔を隠して、右手には魔法の杖っぽいものを持っているクセ毛の紫頭のメガネ中二病患者よりはましかもしれない。
「はいはい、君たちさっさと進む進む!!」
薄い水色のかかった白で雪を連想される髪を束ねて凛とした雰囲気を感じさせる美しい少女は、パンパンと手拍手して気を纏まらせ、行動の立ち上がりを速まらせようとする。
「そうそう、あんた達さっきから喋ってばっかりじゃない。ユウは掲示板をチェックしていたからいいとして、ボルト、ジル、そして...中二病、しっかり仕事なさい。」
そしてその横合いから飛び出るようにして迷彩服ガラの服装で急所になりそうなところには保護用のアーマーを付けたまるでどこかの軍隊服を思わせる装備の女性が男性衆に叱りつけた。
因みに、白頭はユウ、黄頭がボルト、青頭がジル、そして紫頭は......
「我の名は、その名もアーデルト・コーデルである。」
紫頭こと通称アーデルはキュピーンという効果音が出るかのような素振りで顔をキリッとした表情になって、他の面々はもう慣れているのか反応が薄い、そして、それと仲のいい青頭、ジルは逆にノリが良く
「そうだぞ、コイツの名は、あW出ると・こw出る、という素晴らしい名なんだぞ、です。」
と、年上であろう迷彩服女に取ってつけたような敬語でふざけたことを大げさな態度で喋りだすのが常になっているのが玉に瑕だ。アーデルはその間にもいろいろなポーズをしながらどれがカッコいいのだろうか検討中だったりする。
迷彩服女、レニはそんな二人のことを呆れているような侮蔑しているようなその半々の目つきでに睨めつけながらも何か言うことはしなかった。
「先輩、オレは仕事してますよ。奇襲に備えてね。」
黄頭であるボルトはぬけぬけとした感じでまぁまぁと手でレニの怒気を抑えるかのように制したが、自分はちゃんと仕事してましたよとちゃっかり言っているところは抜け目がないというか、言い訳がましいというか。
「へぇ、意外ね。てっきり私のこと信頼して気を配ってないかと思ってたわ。」
そんな後輩君に暗に自分のことを信頼できなかったんだと嫌味を言いレニはジト目でボルトを見た。
「いつもはそうですよ。でも、きな臭いですよね今回、強いのか、そうでないのか、それとも化け物か、そんなことも分からないような相手との戦闘だから、気は抜けないですよ。」
対するボルトは余裕綽々自然な態度で理由を述べるが、これまた言い訳がましさがあるのは単にレニの考えすぎなのかもしれない。
ジッとした目にも臆することをせず人のいい顔でことの次第を告げていることから本当なのだろうが、それでいてもこの飄々とした様は何とかならないだろうかとレニは思う、しかし、常にしてこの飄々とした人柄ゆえに危機的状況において冷静な判断で自分たちを救っているのだから文句も付けようがない。
「流石は軍事の家系。そういうとこはしっかりしてるのね。」
レニがそんなことを考えて黙ってしまった間に、その話を横で聞いていたスノウは感心感心と頷いてボルトのことを褒めたるとボルトの様子が急に変わってしまって気になったレニはボルトとスノウを少しばかり注視してみ、あらあらと少しばかりオバサン臭い思惑にで見守った。
「か、家族と比べたら二流ぐらいなんですがね。」
ボルトは、いきなり自分個人に話しかけてきたスノウに少しだけドギマギした気持ちになったが、相変わらずの態度でスノウの賞賛に謙遜したが、それを聞いて背伸びする後輩がとても可愛らしいくてニコッとスノウが笑うとボルトは自分では口元を腕で隠しながら少し赤らめた顔をそむけた。
「まあ、ボルトは許してもいいわね。あれと比べたらね......」
レニはスノウとボルトの様子を見ながらニヤッとした顔になったが、今なお騒いでいる約二人に目を向けた。それにつられるようにボルトとスノウも目を向けたが、見た瞬間に肯定の意を表すような苦笑いが禁じえなかった。
「水よわが名の真の意において顕現しその写しを思うがままに吐き出せ。【水形】!!」
アーデルは【水形】という創作系魔術で水を作り出し、そこから水を龍の形に変えてその龍をで飛行機のおもちゃを持った子供の如くブォーーンと自分の口で効果音を言いながら動かして遊んでいた。
「おれは世界に憎まれようとも自分の顔を信じる!!」
横の男は何か新たな決意を固め、天を突きさすように拳をあげていた。
「はぁ、あいつらは......」
「はっはー、許してあげてください。いいやつらなんで。」
手を額に当てるレニにそのいやな気を吹き飛ばそうとする笑いかけながらボルトは二人を弁護したが、彼としてももう少しどうにかして彼らを落ち着かそうと思った。
その中でスノウはその場はボルトとレニに任せて、ピーチとユウそして、先程の水色のセミロングの女性のアクアを呼び寄せに行った。
「いいわ。あんたが、その二人分の仕事をすれば。」
二人の様子を見て投げやりな気持ちでいたレニは、どうせならこの呑気面のボルトに面倒事をすべてやらせてやろうと悪態をついてやったが、これまた彼は先程までの初心さは何処に行ったのか飄々と余裕のある表情であったため、レニは少しばかりムッとした顔になった。
「戦いになると大丈夫ですよ。あいつらは、はっきり言って先輩より強いですから、先輩も知ってるでしょ。」
それは既知の事実、整然の答えだった。
それが余計に腹が立つ、だからといってこれ以上感情的になるのもどうかと思ったレニは今一度としてその気持ちを飲み込んではみたがどうにもやるせない気持ちなので口には少しは出すところ少々子供っぽいが一応にして理解はしているという胸は伝える。次に気が障るようならお前の好きな子皆にばらすぞと言うつもりだったとは内緒にしておこう。
「むかつくんだけど、その言い方は。だけど、そうわね。」
一度、自分の口に出したからか、自分の気持ちがスッと軽くなった。
「遠距離攻撃の匠と超至近距離のアタッカー、自分で言うのもなんですが高校生であの動きができるような人材はいない程ですね。」
「う~ん、認めたくはないんだけどね~。」
アーデルは、ユウの師匠の伝手で知り合った一流魔術師の弟子で、いつもいつも奇怪な行動はするがそれを覆す評価になるぐらい現段階のプレイヤーの中でも屈指の技量を持っている。
ジルは、戦闘のセンスが抜群に良くワンオンワン、つまりは一対一では懐に入らせたら必勝すると言われるほど腕の持ち主だったりする。
人を見た目で判断しない方が良いということだ(笑)
レニは凄く不快な顔で頷いた。
めちゃくちゃ苦い顔で頷いているなこの人、とひきつった苦笑いでボルトは少しばかり変わっているだけでぞんざいな扱いをされている二人を憐れんだ。
「ほら、喋ってないで行くわよ。こんな討伐早く終わらせて次の町に行くんでしょ。」
「すみません、スノウさん。おれのわがままに付きあわせてしまって...」
今回は、別段パーティーの目的があってきたのではなく、ユウの個人的な事情でこの討伐依頼を受けることになったが、本当は南の森を抜けた街にあるイーフェストに行ってアスカロン迷宮に行くつもりだったのだ。
責任感が強いユウはそのことにパーティーにめいわくをかけてしまったと負い目を感じていた。
「それは別に構わないわよ、ユウくん。パーティーが団体で動くのは当然なんだから。」
「でも...」
スノウ自身もそのPKが如何ほどに強いのか興味があったので特別に気にしたことはない、だがユウはそれでも悪いなと思っているのか声弱げに食い下がるが、周りは気にもしていなかった。
「確か、そのPKがユウ君と同じ刀を使う人でレアな刀持っているから分捕りたかったんだよね。」
レアな刀というのはいわくつきかはさておき希少性が高い。
珍しい技法であるため生産系職業でも人気はあまりない、今のユウが所持している刀は馴染みの店の人が親切に作ってくれた逸品で、これを作るだけでも相場で同じような性能の武器の3倍の費用が掛かる。
やる気をみせるスノウの物騒な発言に、ユウはこれは取れなかった方がヤバイなと苦笑した。
「ま、十中八九レア度が高いのはそれだからドロップするのは確実だろうけど。」
ドロップするのは運営側はランダムとは言ってはいるが殆どの場合レア度の高いものと相場が決まっている。
少しゲスイ顔で笑っているレニはPKの苦しむ声でも考えてたのかとても楽しそうな声だった、ドS。
「PKってだけで悪いって言うのもおかしいけど、ま、ユウに自分も持たせてやりたいっすからね。」
どす黒い笑みを浮かべているレニをしり目に、ボルトは肩を上げてふっと笑った。
「だが、相手は未知数だからな。あの紅一点さんが言うにはモンスターを圧倒するほどとか言ってたけど、それがただの武器の性能なのかそれともレベルの高さゆえなのか、考えるのも恐ろしいけど単純にそのPKの実力なのか、分からないからな。」
そして、気が納まったのかジルが話しかけてきたが、先程までの変態的な行動とは違い、スイッチが切り替わったのかのような真面目な顔になっている。なんとも調子が狂うような態度なのだが彼にしてみればやるときはやるのが自分の信条らしい。
「レニさん、と言うよりも索敵には引っかからないんですか?」
ボルトは、ジルの言葉で今更ながら何か気づき、レニに状況のチェックを入れた。
それを聞いたレニは分かりましたよと言った感じで一度目を閉じた。
「う~ん、その反応はないわね。相手が隠蔽やら姿隠しやらステルス性のスキル持っているか分からないからどうとも言えないけど、仮にそうだとしてもこの一キロ半径には一ミリとしてそんな感じはないわ。」
レニの職業は暗殺に近い系統なので、戦闘関連のスキルよりもサポート系スキルの方が多く、今しているスキルは【探偵】という職業とも取れるようなスキルで効果は現場に行くと錬度ごとにその状況を仮想的に脳内で再現できるというものだ。欠点と言う欠点は、ミスリードをそのまま信じ切ってしまうことがまれにあることだろう。
「出たよ。レニさんの不思議電波発言、感じって曖昧すぎだっての、です。」
レニの大事なスキルの最中に水の差すのはやはり俺と言わんばかりのおちょくりで、ジルはレニの所謂“感じ”を指摘する。
プレイヤー内でも議題にされているものの一つだ。
だが、ここにはその感じがよく分かる性格だけを見なければ嬉しい味方がいた。
「レニ何某よ、貴様も我が同朋に加わるか否か。」
アーデルである、彼はこの感じを大事にしているところがあって、いつも詠唱やら魔法の兆候を示すような時には、目覚めよ我が心眼よ!!と叫びながら毎度毎度おかしなことを言ってはその時に何かしら起こったことのヒントに近しきことを事前に口に出すことがある、だが、こと魔法のみである。
付いたあだ名は一転特化の魔脳さん。
断固拒否、断固拒否と本当に嫌そうな顔をするレニを見て、少し残念そうな顔をするアーデルであった。
「ジルくん、せめて年上にキチンとした敬語を使いなさい。あと、アーデルくん、その口調は止しなさい。」
スノウが言うと二人とも軍人の如き姿勢の良さでピシッと足並みそろえ額に手を添えた。
「「了解であります。スノウ閣下!!」」
大きな声で自分の指示に従うこの不思議な後輩にちょっと訝しんでしまうスノウだがこれはこれで動きとして悪くはなさそうなので、今は深く聞かないことにした。
そして、未だにユウにじゃれ付いている二人のうちの一人、ピーチに空気を和ませようと話題転換した。
「そういえば、ピーチちゃんは来年にレニやユウくんの学校に受験したかったんだよね?」
ここにいる仲間は全員が近所付き合いの多い高校生で、スノウ以外は全員同じ学校に通っている。
スノウがみんなと同じ学校を受けて落ちたのではなく、もっとグレードの高い学校を受験して見事通ったのでそうなってるだけだ。それ以外は市内の公立校に通っている。
もっとも、彼女の弟も奇跡的に合格している。
「あ、はい、そうですスノウさん。兄と一緒の学校が良かったので♪」
ピーチは今の中学での成績は常に上位に入っているため、親や進路指導の教師などからスノウと同じ高校を受験しないかと薦められているが、お兄ちゃん大好きっ娘なのでユウと同じ学校に進もうと本人は考えている。今まで通りの成績で来年に受験をすれば合格は余裕なほどだ。
「それはちょっとブラコンすぎよ。」
レニは溜息がつきたそうな顔でどうして毎度毎度兄にラブラブしているピーチを残念美少女を見るかのごとく見た。
「あ、ピーチちゃん良かったら、オレが義理の兄になってやろうか?」
ジルがここぞとばかり決め顔でアタックする。
「結構です。」
即座に粉砕した。
「バッサリか......」
ズーンと落ち込んでしまったジルになんとなく肩を叩いてしまったアーデルは、それがIFの自分の姿だったことに気付いたのだった。
「あの、今回はプレイヤーは一人なんですよね。なんであんなに人数の人が必要だったんですか?」
そんな二人はスルーしてアクアはスノウたちに今回の討伐の内容の再確認と疑問点を言った、そのようなことを言われてみると確かにプレイヤー一人に対して討伐参加人数があまりにも多すぎて、ほとんどレイドボスを倒しに行くような格好だ。
これもそれも西の森と言う謎に満ちた森に原因の一端があるのだが...と皆が思うのは無理からぬことだろうが、一方で他の意見からすると
「必要はなかったわね、単純に考えるには。」
こと、私たちだけにおいてはね、と心に残るものはあるが無駄に人数を増やせば遭遇するモンスターの数は増えてしまうので時間的にも精神的にも無駄なことだとスノウは考えるが、少数の選抜制でも西の森は厳しい以上やはり保険も兼ねて人数が多い方が良いという思いもするのが悩ましいところだ。
「そうわね、私もそう思うわ。私たちみたいに少数精鋭で行った方が良いと思うけど。」
レニは自分たち基準でものを見る癖がついてしまっているので、自分たちなら西の森でも単独で行けると考えているが、そこに他プレイヤーならという仮定がないので少しばかりスノウとは違う見解で同意しており、ある意味において正しい答えだが、部分的に間違いだと指摘されないと気付かない。
「では、レニさんは自分が行ったこともない地を探索するときはどうしますか?」
なので、大体こういう時にはボルトが問を投げかけうまい具合に解かせようとするのがセオリーだ。
「そんなの決まってるじゃない、いつも私たちでやってるように一度情報収集して、それから挑みに行くわ。」
レニは固定的な考えから中々覆したりまできる器用な性格ではないので一度問うただけで分かるはずがないのはボルトも心得ていた。
「では、誰もいったことがない地なら?」
そう、論点はそこだ。
西の森は、プレイヤーにとって進行ルートが開拓されていない森。
はじまりの町にプレイヤーが多いのも東西南北の森の開拓があまりできていないからだ。
余談だが、西の森は一度このパーティーはユウの刀の師匠のNPCと一緒に通ったことがあるので一度も行っていないわけではない。
「そうわね。最善を持ってある程度行く距離を伸ばしながら進むんじゃないかしら?」
端的に言って、方向も、何も分からない道は何度も通るのが一番いいが、森の場合話が別だ。
常に身の危険が生じるということはない、そこはゲームの為そこまで気負いはしない。
だが、死ぬことで課せられるペナルティーが重い、特に装備品の一部ロスト。
気を遣うのだ、死に戻る場所に行くときは大抵自身の最高武装で行くのが常だ、思いが強い装備ほど失った時の喪失感が半端なものではない、それを見に染みて分かっているから大抵のプレイヤーは死にたくはないのだ。
「だったら最もオレらにとって効率が良いのはある程度の犠牲は考えて進むことなんじゃないですか?」
捨てるべきものはないが、捨てると決めなければいけないものはある、そうでなければ成し遂げることができないことがあるなら、ボルトはちょっと極端な発言をしながらも声はやわらげに言う。
「ありていに言えばそうなっちゃうかもね。」
あまり考えずに、ただその場の雰囲気で肯定したレニを見て、流石にこの問答にしびれを切らしたのか横やりが入った。
「うっとおしい、言いたいのはあれだろ。最大戦力を保存して道を進み、目的に辿り着く、だろ?ボルト」
ジルがそう即答すると、レニはああ成程と思いながらも思いっきりしかめっ面をした。
ボルトは、 せっかちだな~と苦笑いをして、頷いた。
「成程、例え弱いと言ってもモンスターが群れて襲い掛かってきたら強いのと同じでプレイヤーが群れたらある程度の効力は出る。しかもその大規模戦に慣れている同盟なら尚更に。しかもそれにより人数が減少したら、パーティーとして機能できる陣形に保てるな。」
色々ブツブツと一人でに話すアーデルだが、気持ち悪い言動だけ除けば頭の回転はいい。
そんな残念な姿を前にしてより苦い顔をするレニの心情はよく理解できる。
「はぁ、分かったわよ。人数が多いのはより長くより力を溜めておきたいから、そうなんだね。」
降参ですよ、と手をひらひらと振ってレニは生意気な後輩連中に視線を再度向けた。
「そういうことです。」
一応礼儀正しい、怠け癖があるだけで。セーフ
「レニさん、しっかりしてくれって、ですよ。遅すぎっす。」
生意気な言動、敬語が雑。アウト
「乙w」
論外。スリーアウト
鬼モード起動。
「シバくぞ!!」
吠えるレニはまさしく鬼のような気迫で二人にズコズコ近づいていく
「「すんません!!」」
揃って謝る二人に見えたが......
「「って言うと思ったか!!」」
と、揃って反抗の意志を見せ互いに顔を見合うと
「「ヘイ、ブラザー。ハイ、ハイ、ハイ!!ブラザー!!」」
と、まさしく兄弟のような息ピッタリでハイタッチ&謎のクロスポーズ。
「君たち...」
見かねたスノウは呆れ交じりで止めに入ってきた。
「「すみませんでした!!!閣下!!」」
今度は必死の形相で土下座をかます、二人そろって。
「なんで私は閣下なの?」
ふと沸いた、先程までの疑問が咄嗟に口に出た。
「え、だって」
「狩馬先輩が」
「「うちの姉は、本当は鬼神の生まれ変わりとかマジな顔で言ってたんで、畏敬の念を込めて!!」」
言うセリフを互いに決めたかの如く息ピッタリな所には驚くが、それよりも今メラメラと目の前で燃え上がるような姿のスノウの姿に二人は、ビクッとした。
「あの愚弟!!」
鬼神が目覚めた。
弟にはこの人厳しい、とユウは置いてきぼりにされた中そう思った。
「う、なんか寒気が......」
「主は裸みたいなものですからね。」
「うむ、そうだったな。」(こういう時、大体姉貴に殺されそうになるんだが...まさか、な)
ユウとアクア、それにボルトの必死のフォローでやっと落ち着いたパーティー
「では、行きますとしますかね。今何時です?」
そして、ユウの掛声でようやく次のスタートを決めた。
「え~っと、ゲーム時間は午前12時頃かな。リアルだったら夕方の8時ぐらい。」
「了解です。」
「おれら、なんで閣下にまで殴られたんだ......」
「狩馬師匠......鬼神は実在したのですね...」
顔を物理的に成形させられた者が約二名。
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