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フールオンライン  作者: ガウェイン大好きっ子
入学式から夏休み
13/46

幸崎さんと王子様

こういう場合、メンヘラでしょうかヤンデレでしょうか。

それとも別でしょうか?


幸崎純奈という人間を説明しよう。

母は、ハリウッドなどで活躍している一流ファッションデザイナー、父は、王子様のような顔で一昔前まで人気だった役者の両親を持ち、上に二人の姉、下には一人妹がいる。

彼女の幼児時代のお母さんに読んでもらうお気に入りの本は、シンデレラ。

いつか、自分もと夢みて憧れた。

王子様が、自分の所に来て・・・・・きゃあああああ。

夢のような妄想を膨らませ彼女は、すくすくと育った。

普通、このような夢の妄想は、年を追う毎に消えていくが、彼女は母姉妹等全員が、恋愛小説好きで少しヘルヘンチックな考えを持っていた。

そして、夢は叶うことは、母親が父親と結婚していることにより証明されている。

かっこいい女の子として有名でありながら、乙女チックな考えを持つ。

彼女は、六歳の頃、ここ久二ノ宮学園を受験し合格した。

親たちからは、泣いて喜んでもらったので、幼かった彼女はうれしかった。

入学時、彼女は、思った。ここで王子様に出会える!

直感だった、もしくは妄想のしすぎによる妄信、願望だった。

しかし、現実とは厳しい、男の子がヒーローに憧れて武道もしくは筋トレし強くなろうとしても、それはただの架空の存在や現時代にいないもの、なれるはずがない。

小学生時代、彼女はそのルックス、明るい性格ゆえ当然の成り行きとしてクラスの人気者になった。

彼女に、告白した男の子はいた、だが、彼女は何故か嫌で断り続けた。

彼女は、王子様はいないのではないかと思い始めた、憂鬱になり、その気持ちを拭い去るためスポーツをし始める。

中学時、彼女は、陸上部に入り、好成績をおさめ表彰されたりした。

そのころから、男の子ではなく女の子の告白をしょっちゅう受けた。

つらいトラウマの一つであった。

高校に上がっても彼女は、陸上を続けた。

しかし、それは部ではなく大学みたいなサークルや同好会のようなものだ。

まだ王子様は現れないのか。

彼女は、ため息交じりに学園を散歩した。


もう高校2年、受験勉強をしはじめなければ。


ん?


見慣れない顔の生徒?がいる。


彼女の見た方向には、女性のように髪が長く(顔は隠れているが)おそらく男の子とかなりの美少女らがいた。


!?


先程、男の子の顔を見た。

鼻がスラリとたかく、目は優しげながらも強い意志が宿っており、肌は赤子のように滑らかそうで白い、美しいとはこのことだと思わせる、美の神をも嫉妬させるであろう容貌。


この人だ!!!!!


純奈は、ポーカーフェイスを保ちつつ、彼らの方に歩いて行った。








思い込みは、時に出会いを生み、時に争いを起こす。

強い思いが、思い込みというのでないが、人の誤解から生ずる出来事は多々あるのだ。

純奈は、ひとめぼれして、俊光を好きになったが、俊光からしてみればそれは彼女は、1日だけの付き合いの先輩というだけ、絶対に俊光が純奈が自分のことを好きになったのだと思えようはずがない。



純奈は、俊光らと別れた後、家に帰り、自室のベッドに転がった。


「透原クン、苗字しか教えてくれなかったな~。」


「彼女たちは、ガールフレンドかな~。」


「透原クン、僕のことなぜか警戒していたな~。」


「透原クンの顔もっと見たいな~」


「透原クンに抱き付きたいな~」


「透原クン、愛してるよ///////」


「だから///、僕を愛して////」


「アイシテ」


最後の方は、目が完全にレイプ目だった純奈であった。








ビクッ、俊光は突然背筋が凍るような感覚がした。


「どうなされました。」


「なんでもない、なんでも............。」








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