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フールオンライン  作者: ガウェイン大好きっ子
入学式から夏休み
14/46

俊光は、一緒にいかない

もう少し書かねば

何事もなく、山の別荘に帰ってきた俊光とリーナ、香織は、彼女らの荷物の整理などをしつつ、話し始めた。


「今日はやけに人の視線が多かったと思ったのだが、どうだ?」




見目麗しい集団をつい見てしまうのは人の性であり、それが俊光らに向けられるのは当然のこと。

常日頃から同級生や上級生に羨望や嫉妬、性的な目線を受けている女性陣にとってもそれは当り前なことだったので特に気にすることは無かった。流石に、あの不良たちからの視線を受けるのは彼女らであっても慣れたくはないが。

俊光には、自分のことについての客観性がほとんどない、しいてあるとすれば自身の強さのみ。

だから、俊光にしてみれば敵意は持たずとも視線を送ってくる人たちが何故自分に視線を向けるのか、理解できない、不思議でたまらないのだ。

しかしそんなこと、リーナと香織に言わせれば、鈍感すぎるの一言だ。

リーナは、言葉少なめに理由をを答えた。



「それは、皆さまには俊光様が、普通の人とは違うと思ったのですよ。」


「なっ......!、そ、そうか...。」


ダイレクトに君は、変人だと言われたと勘違いした俊光は、酷くショックを受けた。

早めに、普通の人と同じようにならねばならないと、リーナにアドバイスを求めた。



「次からは、どうすればいいんだ。」


「そうですね、見られないようにするか、視線に慣れるか、変装するかだと思います。」


「なん、だ、と。」


「俊光様............だいじょうぶ?」


「問題ない。」


「そう......」


「そこまで焦る必要性はありませんよ?」



そこまでのレベルで私は、重症だったのか。


心の中で意気消沈しながらもポーカーフェイスを保っていた俊光だが、声色で香織から心配されてしまった。そのことに、恥じてすぐさま調子を取り戻す俊光も、やはり、落ち込んでいた。

俊光は、ある程度落ち着くと、普通の人になる計画を立て始め、


「了解した。」


すぐさま、組み終わった。

待っていろ普通よ。すぐに、貴様の所まで辿り着く。

変な思いを胸に、俊光は今燃え上がる。


そんな俊光を見て、二人は不思議に思った。








「ワタシたちと一緒にFool Onlineしてくれませんか?」


リーナは、突然そう言い出した。


「実は、ワタシと香織は、一緒にしているんですが最近、男性のプレイヤーに絡まれているんです。

 失礼を承知の上なのですが、男性避けになってほしいのです。代わりと言っては、なんですが

 俊光様のレベリングに付き合います。このようなことを頼めるのは俊光様だけなのです。

 どうか、お願いいたします。」


嘆願してくるリーナは、少しながら悪戯心が見える上目づかいをしてきた、男子たるもの美少女のこのような仕種には、グッとくるものがある。かの桜木もこの美少女の頼み事をこれのせいでついつい聞いてしまう、そのせいで桜木は、リーナの母親の副メイド長に説教を受ける。


「ダメ?」


追い打ちをかけるかのように香織が、首を傾げながら涙目でそう言ってきた。

この二人は、確信犯だ。

高々このようなことを頼むだけでここまでするとは!?

桜木がいたならそう言うだろう。

経験者は語る、怒られたことで気を引き締めた桜木のもとにまたリーナが来る、香織を連れて、いつものように頼み事をするリーナ、それを断る桜木。そこに、リーナの加勢をする香織、段々と乗り気なってほほが緩む桜木、承諾。

計画通り。意外に策士な香織たちであった。

男なんだから仕方ないだろう!!!と泣きながら吠える桜木は、竜之介やメイド長、副メイド長にコッテリしぼられる、これが日常なのが残念なことだ。

本来、彼女らは、こういうお茶目なことを偶にする、出会って間もない時は抑えていたのだ。

俊光は、桜木のような馬鹿ではない、いや感覚的に普通の人とは違うこのようなことをされても、表情一つ変わっていないのがその証拠、だが俊光は、実はかなり迷っていたりする。

桜木さんの所の人に失礼なことをしたくはない。

ただそれだけのことで悩む俊光。

ズレてはいるが、彼女たちと接するときには随分と饒舌に喋っていたりしている点で見ても譲れないものだ。



出た結論は、


「すまない、今は他の者としているんだ。彼に迷惑がかかることはしたくはない。」


と固辞した。

俊光としては、彼女らに何を言われてもよいと思った。


「分かりました。」


「......許す。」


彼女らあっさりと許してくれた。

結局は、半分が事実で、半分がただの好奇心だったのだ。


「すまんな。」


そんなことを知らず、誠実に謝る俊光にリーナは、惹かれた。


「い、いえ、また今度にします。それよりも、もしよろしければ明日、」


「リーナ、......夕食」


「そうですね。では、俊光様、夕食の準備をしますので自室でお休みになられてください。」


「了解した。」


俊光は、素早く自室へと戻った。





















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